
新型コロナウイルス感染症拡大に伴う観光業界(ホテル・旅館)の経営実態とM&Aに関する意識調査
いまだ終息の目途が立たないコロナ禍。長らく続く外出自粛によって、観光業界は疲弊している。
こうした中、観光業の経営者たちはどのような舵取りを考えているのだろうか?
日本M&Aセンターではこのほど、「2021年4月に観光業(宿泊業、娯楽業、旅行業)の経営層98名を対象に、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う観光業界(ホテル・旅館)の経営実態とM&Aに関する意識調査」を実施した。詳細は以下の通り。
81.7%の観光業経営者がコロナ禍で売上が落ちたと回答
「Q.コロナ禍前(2020年2月以前)と比較し、あなたの会社の現在の経営状態を教えてください」(n=98)と質問したところ、「大幅に売上が減少」が60.3%、「やや売り上げが減少」が21.4%という回答となった。
45%が売り上げの減少に対して「何もすることができない」
「Q.コロナ禍前(2020年2月以前)と比較し、あなたの会社の現在の経営状態を教えてください」の質問で「売上が下がっている」と回答した方に対し「Q.業績改善のために取り組んでいること、または取り組む予定のものを教えてください(複数回答)」(n=80)と質問したところ、「自社HPの作成、リニューアル」が18.8%、「マーケティング・PRの強化(観光場所や旅行の魅力発信)」が15.0%、「新サービスの開発(オンライン観光プランの作成や日帰りプランの作成)」が10.0%という回答となった。一方で、「何もすることができない」という回答が最も多い45.0%となった。
現在M&Aを考えているのは13.3%
「Q.あなたは現在M&A(事業承継や事業売却)を考えていますか。」(n=98)と質問したところ、「かなり考えている」が7.2%、「少し考えている」が6.1%という回答となった。
良い譲渡先が見つかった場合、84.6%が事業承継したいと回答
「Q.あなたは現在M&A(事業承継や事業売却)を考えていますか。」の質問で「かなり考えている」「少し考えている」と回答した方に対し、「Q.良い譲渡先が見つかれば、事業承継を積極的に進めたいと思いますか。」(n=13)と質問したところ、「かなりそう思う」が38.4%、「ややそう思う」が46.2%という回答となった。
※日本M&Aセンター調べ
<調査概要>
調査概要:観光業界(ホテル・旅館)の経営実態とM&Aに関する意識調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年4月16日~2021年4月23日
有効回答:観光業(宿泊業、娯楽業、旅行業)の経営層98名
出典元:株式会社日本M&Aセンター
https://www.nihon-ma.co.jp/
構成/こじへい