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公衆トイレは大量のエアロゾル粒子が浮遊している可能性、フロリダアトランティック大学研究報告

2021.05.20

公衆トイレには大量のエアロゾル粒子が浮遊?

公衆トイレにはあまり長居しない方が良いかもしれない。公衆トイレの中には大量の病原体が空気中に浮遊している可能性を指摘する研究結果が報告された。

米フロリダアトランティック大学工学・コンピューターサイエンス学部のSiddhartha Verma氏らによるこの研究は、「Physics of Fluids」に3月22日掲載された。

新型コロナウイルスの主な感染経路は飛沫感染や接触感染である。しかし、尿や糞便の中にも、数は多くはないもののウイルスが生存していることから、その他の感染経路も考えられる。

とりわけ、換気が不十分で、比較的狭いスペース中を多くの人々が行き来する公衆トイレは、新型コロナウイルスの感染リスクが高い場所である可能性がある。

そこでVerma氏らは今回、通常の便器と男性用の小便器の水を流すことで生じるエアロゾル粒子(固体粒子と液体粒子)に関する調査を行った。

エアロゾル粒子とは、空気中に浮遊する液体や固体の粒子と周囲の気体との混合物のことである。水流により舞い上がるエアロゾル粒子のサイズと数は、便器の前にさまざまな高さで粒子計数器を設置して計測した。

また、便座カバーを用いた場合を想定して、通常の便器の開口部の上をプレートで覆って水を流した場合の粒子量についても調べた。

その結果、トイレの水を流すことにより、0.3〜3μmのサイズの大量の粒子が、少なくとも1.52mの高さにまで、20秒以上にわたって舞い上がることが確認された。

粒子のサイズ別に算出した増加の割合は、0.3〜0.5μmの粒子で69.5%、0.5〜1μmの粒子で209%、1〜3μmの粒子で50%の増加であった。

また、開口部を覆っても、粒子の放出を完全には防げないことも明らかになった。このことは、粒子が便座と便座カバーの間の隙間から逃れ出てくることを示唆している。

Verma氏は、「テストでは3時間ほどの間に100回以上の水が流されたが、水を流すたびに環境中のエアロゾル粒子の量は大幅に増加し、最も多いケースでは数万にも達していた。通常の便器でも小便器でも、水を流すたびに3μm以下の小さな粒子が大量に放出されていた。この粒子に感染性の微生物が含まれていれば、トイレを使用する人は大きな感染リスクに曝されることになる」と述べている。

研究論文の共著者である、同大学土木・環境・地理工学部のMasoud Jahandar Lashaki氏は、「時間とともにトイレ内の空気中に漂うエアロゾル粒子の量が相当のものになるということは、トイレの換気システムによるエアロゾル粒子の除去が不十分であることを意味する。時間が経てば、これらの粒子は換気システムやトイレを行き来する人により作り出された上昇気流によって上昇する可能性がある」と指摘する。

一方、同大学工学・コンピューターサイエンス学部で学部長を務めるStella Batalama氏は、「エアロゾル化した飛沫は、COVID-19を含むさまざまな感染症の伝染において中心的な役割を果たしている。今回のわれわれの研究は、狭くて換気の悪い空間での感染リスクを裏付ける新たなエビデンスとなるものだ」と結論付けている。(HealthDay News 2021年4月22日)

Copyright © 2021 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://aip.scitation.org/doi/10.1063/5.0040310

Press Release
https://www.fau.edu/newsdesk/articles/flushing-aerosols-study.php

構成/DIME編集部

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