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「Zoom疲れ」しないために実践できるちょっとした工夫

2021.05.19

「Zoom疲れ」しないために大切なものとは?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック中にZoomなどを使ったWeb会議が急増し、多くの人に「Zoom疲れ」と呼ばれる症状が生じている。

そんな中、Web会議への参加者がチームへの帰属感を感じることにより、そのような疲労感を軽減できる可能性があるとする研究結果が報告された。

米オールドドミニオン大学のAndrew Bennett氏らによるこの研究は、「Journal of Applied Psychology」3月号に発表された。

Bennett氏らは、法律事務や金融、エンジニア、医療、教育、情報テクノロジーなどさまざまな職種の労働者55人(平均年齢33.60歳、男性58.2%、白人72.7%)に対して、月曜から金曜までの5日間にわたり、1日に9回、1時間ごとに、Web会議に関する調査を行った。

調査では、現在の疲労度や、Web会議中のビデオ機能やミュート機能のオン/オフの使い方、会議時間、会議チームへの帰属感などが尋ねられた。調査期間中に1,746回分の有効回答が得られた。対象者の5日間でのWeb会議への参加回数は平均5.75回だった。

Bennett氏らは最初、Web会議にかかる時間の長さや、スクリーンに映った同僚や自分の顔を間近で見ていることが会議後の疲労感の原因ではないかと考えていた。

調査対象者のWeb会議に関する見解としては、「精神的に負担になることがある」や「会議への参加にはうんざりしている」「会議後にものすごく疲れる」など、対象者間からさまざまな意見が聞かれた。また、Web会議が何ら苦にならないと回答した対象者はわずか7%に過ぎなかった。

ところが、Bennett氏らの予想に反して、会議中にスクリーンへの集中が必要なことやスクリーン上の自分自身を見続けること、カメラをオフにすること、あるいは長時間に及ぶ会議は、疲労とは直接関連しないことが明らかになった。

逆に、Web会議後の疲労感の低さは、チームへの帰属感とマイク機能をミュートにすることが関連しており、特に関連が強いのは前者であることが判明した。

調査対象者からはまた、「誰もが、ログインしてWeb会議に参加し、終わるとログアウトして出ていくだけだ」や「対面での会議と違ってWeb会議では会議の前後にちょっとしたおしゃべりをすることもない」といった意見も聞かれた。

この点についてBennett氏らは、「そのようなおしゃべりが、グループの帰属意識を高める可能性がある。実際、会議前後のおしゃべりにより、Web会議後の疲労感は大幅に軽減していた」と述べている。

また、Web会議は、午後の早い時間(1時半頃)に開くと、会議後に疲労感が生じにくい可能性も示唆された。

以上の知見に基づき、研究グループはWeb会議後の疲労感の軽減に効果がある対策として、次の4つを提案している;1)午後の早い時間に会議を開く、2)参加者の帰属意識を高めるために、雑談をする時間を設けたり、個人的な関心ごとについて話せるブレイクアウトルームを作る、3)カメラ機能をオンにしておくのかどうかや、会議中に他の作業は控えるなど、Web会議へ参加するにあたっての決まりを作る、4)スクリーンから視線を外し、立ち上がって歩き回るための休憩を挟む。

Bennett氏は、「Web会議が便利なことは分かっている。Web会議では、対面よりも感情に関わることなど、言葉だけでは推し量れない情報が手に入る。だからといって、会議は全てWebでやるべきだということにはならない。電話や電子メールの方が効果的で効率的なことだってある」と述べている。(HealthDay News 2021年4月20日)

Copyright © 2021 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://doi.apa.org/fulltext/2021-37196-002.html

Press Release
https://www.apa.org/news/press/releases/2021/04/videoconferences-fatigue

構成/DIME編集部

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