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「空気を読んでほしい」が7割以上、外国人人材を取り巻く同調圧力の実態

2021.05.17

いまや日本の労働社会になくてはならない存在となっている外国人材。しかし、言葉の違い、文化の違いにより、相互理解に困難が伴うケースも少なくない。

パーソル総合研究所ではこのほど、外国人材とはたらくことを含めた多文化共生意識に関する調査を実施した。詳細は以下の通り。

外国人材が職場にいる割合

自分が働いている職場に外国人材がいる割合は37.1%(図表1)。企業規模(従業員規模)が大きくなるほど、その割合は大きくなり、1万人以上の企業の場合、外国人材が職場にいる割合は66.4%となる(図表2)。

図表1.職場における人材のダイバーシティ

図表2.企業規模別にみる外国人材が職場にいる割合

外国人材の活躍推進

ダイバーシティ推進に関する各施策の実施状況について尋ねたところ、外国人材の管理職や重要ポジションへの登用促進・活躍支援は4.1%にとどまった。

図表3.ダイバーシティ推進施策の実施状況(複数回答)

職場の外国人への規範意識

外国人に対して職場では空気を読んでほしいと思う人は70.7%、日本のビジネスマナーを身につけてほしい人は78.0%となり、同調圧力が強い傾向が明らかとなった。

図表4.職場での外国人への規範意識

就業者自身のグローバル志向

外国人材と働きたい人は22.7%、やりたい仕事であれば海外で働きたい人は21.6%、機会があれば海外で働きたい人は19.3%だった。

図表5.就業者自身のグローバル志向

分析コメント~ダイバーシティをさらに進め、外国人との相互理解を深めることが課題~

経済のグローバル化が叫ばれる近年だが、日本の職場における外国人材の活躍推進はまだまだ不十分であることがうかがえる結果となった。日本の職場への同調圧力の高さが垣間見える一方で、自ら積極的に海外に進出しようとする日本人は多くなく、日本企業のグローバル化はまだまだ遅れていると言える。

さらに、外国人との共生に関して言えば、サービスを受ける顧客側としての日本人の抵抗感も見逃せない。日本人は、家事代行や介護・医療など、居住空間への訪問や身体接触をともなうサービスに対して、外国人による提供に抵抗感が強い傾向が見られた(図表6)。こうした意識は、どうすれば変えていけるだろうか。

今回の調査からは、外国人に限らず、女性や障がい者など、企業の中で様々な人材の活躍を促すダイバーシティの取り組みが、外国人との相互理解につながっていることがわかった(図表7)。ビジネスシーンにおける外国人など様々な人との共生意識が社会全体に広がっていくことを期待したい。

パーソル総合研究所 上席主任研究員 小林祐児氏

図表6.サービス提供者が外国人である場合の抵抗感

図表7.職場の排他的意識に影響する要因

<調査概要>

出典元:パーソル総合研究所
http://rc.persol-group.co.jp/

構成/こじへい

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