
1974年発売のホンダ「ドリームCB400FOUR」以来途絶えていた、ホンダの400ccクラス4気筒エンジン搭載車。同クラスでライバルのカワサキ「Z400FX」、ヤマハ「XJ400」などが人気を博する中、満を持して1981年に登場させたのが、ホンダ「スーパースポーツCBX400F」だ。
リッター当たり120馬力になる最高出力48PS/11000rpmエンジンは、1気筒あたり4バルブをおごられ、当時のライバルたちを圧倒。400ccクラスのバイクにレーサーを意識させる〝スーパースポーツ〟の概念を持ち込んだ。
ブレーキ時のブレーキトルク反力を利用しフロントフォークの沈み込みを制御するアンチダイブ機構「TRAC」を世界で初めて採用。リアサスペンションには一般走行時はソフトに、コーナーリングなどではハードにと、クッション特性が変化する「プログレッシブ リンケージ サスペンション(プロリンク)」が採用され、走行性能を高めている。
タンクからサイドカバー、リアカウル、そしてウインカーとランプを一体化したリアコンビネーションランプへのフォルムは流麗。また、クロスタイプの4 into 2エキゾーストパイプが美しく、特にツートンカラー仕様車(当時48万5000円)の人気は高かった。
ホンダ「スーパースポーツCBX400F」1981年11月発売 車両本体価格47万円〜(発売当時)
ブレーキシステムは、デュアルピストンキャリパーに特殊鋳鉄製ディスクプレートを併せたインボードタイプ。ベンチレーション効果でブレーキディスクを冷却する。ホイルはブーメラン型スポーツコムスターホイルとなっている
SPEC
全長:2060mm
シート高:775mm
ホイールベース:1380mm
タイヤ(F/R):3.60 H18-4PR(F)/4.10 H18-4PR(R)
車両重量:189kg
エンジン形式:NC07E・空冷4サイクルDOHC4バルブ4気筒
排気量:399cc
最高出力:48PS/11000rpm
最大トルク:3.4kgm/9000rpm
ミッション:6段リターン式
燃料タンク容量:17.0L
※データは2021年4月下旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
文/中馬幹弘
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