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社内の人間関係に疲れ気味の若手社員におすすめしたいヒューマン映画「エイブのキッチンストーリー」

2021.05.12

悩めるビジネスマンのための映画案内『エイブのキッチンストーリー』

「どちらかを選ばなければならない。両方にはなれないのだから」

人が集まれば、必ずそこに何かしら意見の相違はおこるもの。入社早々、社内の対立に巻き込まれ、人間関係に疲れ気味の新入社員に観て欲しい映画が『エイブのキッチンストーリー』だ。 

主人公のエイブ(ノア・シュナップ)はブルックリン生まれの12歳。料理と食べることが何より大好きな料理オタクだ。学校ではいじめられっ子で、人と話すよりも料理をしているほうが楽しい陰キャだが、自分の料理SNSには友達がたくさんいる。

 

そんなエイブの悩みは、両親の祖父母同士の対立。母親の両親はイスラエル系でユダヤ教徒、父親の両親はパレスチナ系でイスラム教徒。歴史上の宿敵同士ともいえる両家の対立にわが子を巻き込まないために両親は無宗教になったが、そのことも祖父母を怒らせている。家族が集まるイベントのたびに激しい口論になり、その仲裁に疲れた両親の間も、ギクシャクしている。

どちらの祖父母も愛し、どちらの文化や宗教も尊重したいと思うエイブだが、祖父の一人は言う。「いずれはどちらかを選ばなければならない。両方にはなれないんだから」

もうひとつの主役は、飯テロ爆弾な料理の数々!

思い悩むチコが出会ったのは、世界各地の味を掛け合わせて「フュージョン料理」を作るブラジル人シェフ・チコ(セウ・ジョルジ)。フュージョン料理を自身の複雑な背景と重ね合わせたエイブは、ユダヤとムスリムの料理文化をかけあわせた、自分にしか作れない料理で家族を一つにしようと決意。チコに弟子として働かせてくれるよう懇願する。

この映画のもうひとつの主役は、リズミカルな音楽に乗って登場するチコの料理や、世界各地の料理の映像。どれもがきらめくばかりに美しく、おいしそう(一瞬だけ、なると巻きが乗った日本のうどんらしきものも出てくる)。間違いなく、見終わった後に猛烈に食欲がわく飯テロ映画なので、深夜の鑑賞にご注意を。

「世の中には衝突してしまう人もいる。でもおまえは、自分らしくしていろ」

調理中のソースの味が知りたくて指をつっこんだり、勝手につまみぐいをしたり、オタクにありがちなエイブのまわりの見えない猪突猛進ぶりにハラハラするけれど、味見したソースを「シラチャ―ソースだね、ライムを入れればもっとよくなる」と見抜いたエイブの味のセンスにチコが驚くシーンは痛快だ。

悪化するばかりの家族の争いに傷つき、苦しむエイブにチコは言い聞かせる。「自分らしくしていろ」。 争いを避けるために、無理に「何か」になる必要はない。争いの渦中にある時こそ、自分らしさを見失わないこと、そしてありのままの自分を受け入れてくれる場所を手放さないこと。その大切さをこの映画は教えてくれる。

完璧に仲のいい家族はないように、意見の衝突がない職場もないし、ある意味争いがあるのは健全なこと。どんな場面であれ、あなたはあなたらしくしていれば、それでいいのだ。

『エイブのキッチンストーリー』2021年5月7日発売。発売・販売元:ポニーキャニオン <セルBlu-ray>¥5,280/本編85分+特典映像6分 <セルDVD>¥4,180/本編分85+特典映像4分 デジタル配信中©2019 Spray Filmes S.A. 

文/桑原恵美子

編集/inox.

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