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新型コロナ感染疑いのある人の4割以上が「睡眠時無呼吸症候群」の可能性

2021.05.10

ブレインスリープ「日本人の睡眠実態」

新型コロナウイルスの感染率と睡眠の質には、どのような関係があるのだろうか?

このほど、株式会社ブレインスリープが実施したオンライン調査において、新型コロナ感染の疑いがあった方について睡眠の質が低くなっていること、特に睡眠時無呼吸症候群の患者である比率が高いことを示唆する結果が得られた。

本調査は2021年1月に全国47都道府県の1万人(性別・年齢・都道府県で割付)を対象に、日本人の睡眠実態を把握することを目的に実施されたもの。

睡眠習慣や睡眠の質をスコア化するためにブレインスリープが作成した「睡眠偏差値」を測定するための質問項目に加えて、コロナの罹患に関係する質問項目について回答を求めた。

以前から、免疫力強化には睡眠が不可欠であり、インフルエンザやコロナワクチンの効果が正しく発揮されるためには十分な睡眠が必要であることが指摘されてきたが、今回の調査結果は、睡眠の質が免疫力に影響を与える可能性があることを示しており、新型コロナ克服に向けて、これまで以上に睡眠への意識を高める必要があることを意味していると言える。

免疫と睡眠の関係性―症状別(風邪・インフルエンザ・新型コロナウイルス)の睡眠偏差値の比較

新型コロナウイルスは2020年以降世界中で猛威を振るい、人々の生活スタイルも大きく変え、睡眠にも大きな影響を与える結果となった。一方で、人々の睡眠状態の違いが、コロナ禍における体調変化と強く関係する可能性があることが、今回の調査からわかってきた。

2020年1月~2021年1月末の期間、風邪・インフルエンザ・新型コロナウイルスにより体調不良があった/体調不良を感じた人とそうでなかった人で睡眠偏差値を比較すると、体調不良を感じた人の方が有意に睡眠偏差値が低い結果となった。

特に、新型コロナウイルスの疑いがあった人、その中でもホテル療養を行った人の睡眠偏差値がとりわけ低い結果となった。今回の調査結果はあくまで現時点の睡眠偏差値を評価するものであり、過去1年間の体調不良と睡眠状態の間の因果関係を示すものではないが、体調不良があった/体調不良を感じた人は免疫力が低下しており、それが睡眠の問題に起因しているために睡眠偏差値が低くなっている可能性があると考えられる。

新型コロナウイルス感染疑い者における睡眠時無呼吸症候群の頻度と生活習慣

前節で特に睡眠偏差値の差が大きかった「新型コロナウイルスの疑いによりホテル療養を行った人」について、回答傾向のより詳細な分析を行った。

分析から判明した特筆すべき点として、ホテル療養を行った人の中で「睡眠時無呼吸症候群の治療を過去もしくは現在において受けたことがある」方が42%にも上ることがわかった。

この比率は、そうでない人の場合の3%と比べると極めて高い比率であり、新型コロナウイルス感染疑い者において睡眠時無呼吸症候群の疑いがある方の割合が非常に高いことを示唆している結果と言える。

最近、米国で新型コロナウイルス感染者で睡眠時無呼吸症候群の罹患患者が多いことが報告されていたが、本邦での新型コロナウイルス感染者においても、42%が睡眠時無呼吸群の疑いがあり、感染の疑いがなかった人たちでの有病率が3.1%であり、10倍以上の開きが見られた。睡眠時無呼吸症候群では、睡眠の質の低下が顕著で、感染者の睡眠の質の低下に寄与した可能性がある。

また、ホテル療養を行った方については、睡眠時無呼吸症候群にも関連性の高い生活習慣である飲酒や喫煙の頻度が高いこともデータから明らかになった。

具体的には、①就寝前の飲酒の頻度では、ホテル療養を行った人で「ほぼ毎日」と回答した人が23%であったのに対して、そうでなかった人で「ほぼ毎日」と回答したのは11%のみ、②喫煙の習慣では、かつて喫煙していた人も含めると、ホテル療養を行った人では58%で喫煙習慣があった一方で、そうでなかった人では喫煙経験者は39%、といった差が現れた。

今回の結果から、新型コロナウイルスの感染疑いがあった方については、その要因の一つとして、睡眠時無呼吸症候群の疑いがある方が非常に多く、それが睡眠習慣や生活習慣の乱れに起因し、免疫力低下を引き起こした可能性が考えられる。

西野精治氏コメント/ブレインスリープ代表取締役、「スタンフォード式 最高の睡眠」著者

今回の調査結果は非常に衝撃的な結果だと思われます。

新型コロナウイルス感染に、睡眠の質が関与していることは予測でき、最近、米国で新型コロナウイルス感染者で睡眠時無呼吸症候群の罹患患者が多いことが報告されてましたが、本邦での新型コロナウイルス感染者においても、42%が睡眠時無呼吸症候群の疑いがあったという事実です。

今回の調査で、感染しなかった人での睡眠時無呼吸症候群の比率は3.1%であり, 日本人全体の睡眠時無呼吸症候群の有病率に近い数値ですので、感染者の42%が無呼吸の疑いであったことは驚異的な数字だとおもわれます。睡眠時無呼吸症候群により、睡眠の質の低下、ひいては睡眠の質の低下による免疫力の低下が新型コロナウイルス感染に導いた可能性もあります。

また、口呼吸の影響などでの、口腔内の乾燥等の状況も関与している可能性もあり興味深いです。今回の調査では、飲酒や、喫煙の感染への悪影響も確認できましたが、睡眠の質、あるいは睡眠時の呼吸障害の影響が大きかったことは非常に有用な所見で、今後の感染予防対策にも大きな影響を与えるものだと思います。

<調査概要>
調査手法:web調査
対象地域:全国
対象者条件:男女
サンプル数:n=10,000ss
調査実施期間:2021年1月
※集団間の睡眠偏差値、スコアの比較においてはt-検定を行い、有意水準5%以下を統計的に有意な差と判定し記載した。
※昨年と一部対象者、調査項目を変えて調査を行っている。

出典元:株式会社ブレインスリープ

構成/こじへい

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