
普通の仮想通貨とは違う?いまさら聞けない「ビットコイン」
仮想通貨の元祖・ビットコインだが、その歴史は意外と古い。
2008年10月、インターネット上に公開された“サトシ・ナカモト”を名乗る謎の人物による「ビットコイン: P2P 電子通貨システム」と題した論文で提唱されたことが誕生のきっかけといわれており、この論文をもとに、2009年1月にはオープンソースソフトウェアがリリースされる。
現実世界で初めて通貨としての役割を果たしたのは、2010年5月22日。その内容は、アメリカ・フロリダ州のプログラマーがピザ2枚を1万ビットコインと交換したというもの。
1万ビットコインを現在の価値に換算すると、日本円で約529億円(4月26日現在)。この10年あまりで、いかにビットコインの価値が高騰したのかよくわかるというものだ。
ビットコインの発行上限は、2140年までに2,100万枚に設定されており、ビットコインの発行速度は4年ごとに半減する。通常の通貨とは異なり、ビットコインを管理するための国家や中央銀行のような組織は存在しない。ビットコインの仕組みには、ビットコインを扱う者同士によるピア・トゥー・ピア(P2P:Peer to Peer)と呼ばれる方式が採用されており、ユーザー同士で取引の情報が管理される。
ビットコインの獲得には、①採掘(マイニング:mining)と呼ばれる専用のプログラムで高度な計算を行って新規発行分の報酬を得る、②仮想通貨取引所と呼ばれる仮想通貨交換業者を利用して法定通貨と交換するかの、2つの方法がある。
ご存じの通り、現在ビットコインは通貨としてよりも、投機目的で人気を集めている。果たして、開発当初の志通り、決済の一手段として社会に浸透する日は来るのだろうか……。
※情報は2021年4月現在のものです。
構成/こじへい
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