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オリンパスのミラーレス一眼「OM-D E-M1X」とレンズ「ED 300mm F4.0 IS PRO」で話題の鳥認識AFの実力を徹底検証!

2021.05.03

■連載/ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所

鳥認識AFが使えるのはE-M1Xだけ!

鳥を撮るなら、鳥認識AFがあった方が便利。こうした声に応えて、OLYMPUSもファームウエアのアップデートによってインテリジェント被写体認識AFに鳥認識が追加された。しかし、今のところ対応ボディは「OM-D E-M1X」だけなのだ。

なぜなら、鳥認識AF用の高速で高精度なアルゴリズムをリアルタイムで動かすには、高速で駆動する画像処理エンジンTruePic VIIIを2基搭載したM1Xのスペックが必要不可欠だったという。どのAFターゲットモードからもシャッターボタン半押しで、鳥の頭部か瞳にピンポイントでAFが決まる機能だ。これはぜひ検証してみたい。今回は35mm換算で600mmになる「ED 300mm F4.0 IS PRO」レンズを合わせて借用して撮影した。

300mmF4.0は鳥撮影時に便利なフォーカスリミッターを備え、前ピンを防止できる

専用の2倍テレコン装着で、手持ちで1200mm、手ブレ補正6段の超望遠レンズに変身

E-M1Xはタテ位置グリップ一体型で超望遠レンズとの相性抜群、グリップもしっくりくる

鳥認識AFを設定してみよう

それでは早速、E-M1Xに鳥を撮る設定をおこなおう。ここで問題になるのがドライブモードの選択だ。最高速にすれば約60コマ/秒にできるが、AFのピントは1枚目固定になる。カワセミの水面への飛び込みなど連写時に鳥とカメラまでの距離が変わらない場合は、こちらを選択する。鳥がこちら向かって飛んでくることが予想される時はAF追従が可能な約18コマ/秒の連写Lを選ぼう。

プロキャプチャーモードは、シャッターボタンを押す2秒前から記録可能。便利だが電池の消耗も激しくなるので、ここ一番で使いたい。静音連写Hを多用すると同じようなカットが何百枚も撮れて帰宅後にPCの前で画像を選ぶのが大変になることも忘れずに。それからEVFのフレームレートが「高速(120fps)」になっていることも確認しよう。

1.AF方式は「C-AF+TR MF」を選択、鳥を認識するとAFが自動追尾してくれる
2.追尾被写体設定から「鳥」を選択する
3.露出モードは「S」のシャッター優先にして1/2000sec以上にしておく
4.ISO感度はAUTOで、画質が気になる人は上限感度を設定しておく
5.ドライブモードは静音連写L、またはプロキャプチャー連写Lがオススメ
6.設定完了したら鳥用としてカスタム登録する

「C-AF+TR MF」を選択するとAFでピントが外れた場合、そのままMFが使える

追尾被写体設定は忘れず「鳥」にしておく

C1から4までカスタム登録が出来るので、シーンに合わせて登録しておこう

背景次第では外すこともあるが、高確率で使える鳥認識AF

鳥の動きは時として、想像以上に早い。鳥認識AFはついていけるのか。そんな疑念があったのだが鳥認識以前に、動きの早い鳥はフレームアウトしてしまうため検証できない。特に小鳥は動きが早くプロキャプチャーモードが欠かせない。または18コマ/秒の連写で撮影して、後からピントを確認することになる。

確認するとかなりの高確率で鳥にピントが合っている。連写でなく単写の場合は、ほぼ鳥認識AFが働いてくれる。例外として、前景や背景に木の枝や葉が大量にある場合は鳥を見失ってAFが迷うことがあった。鳥ビギナーならカワウ、アオサギクラスの鳥を狙うと動いても鳥認識AFが追尾してくれるだろう。残念ながら今回はカワセミに遭遇できなかったので、その実力を検証できなかったが、いつかプロキャプチャーモードと鳥認識AFで、カワセミのダイブを捉えたいと思う。

体長14cmクラスのコルリ。ピンポイントで鳥の瞳にAFが決まった
OLYMPUS OM-D E-M1X ED 300mm F4.0 IS PRO 1/500sec、F5.6、ISO400

体長81cmクラスのカワウ。このサイズなら間違いなく鳥認識AFが使える
OLYMPUS OM-D E-M1X ED 300mm F4.0 IS PRO 1/400sec、F9、ISO800

イネの間に隠れるアオサギ。いくら大きくてもこの条件下で鳥認識AFは無理だった
OLYMPUS OM-D E-M1X ED 300mm F4.0 IS PRO 1/500sec、F5.6+0.7、ISO400

体長93cmクラスのアオサギ。背景もシンプルで鳥認識AFに最適、ボケも美しい
OLYMPUS OM-D E-M1X ED 300mm F4.0 IS PRO 1/400sec、F8+0.3、ISO800

2倍のテレコンを装着して同じ距離から撮影。解像度が高くテレコンを使ったとは思えない
OLYMPUS OM-D E-M1X ED 300mm×2 F4.0 IS PRO 1/400sec、F8+0.3、ISO800

24cmクラスのムクドリ。かなり厳しい状況だが鳥にピントが来ている
OLYMPUS OM-D E-M1X ED 300mm F4.0 IS PRO 1/400sec、F10、ISO800

こちらも、ほぼシルエットの鳥だが、動きに合わせて鳥認識AFが働いた
OLYMPUS OM-D E-M1X ED 300mm F4.0 IS PRO 1/400sec、F16、ISO800

写真・文/ゴン川野

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