人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

ニュースアプリ「グノシー」がオリジナルのラジオコンテンツや動画配信、新たな情報取得に注力する理由

2021.05.05

通勤時や就寝前のちょっとした時間にサクッとスマートフォンでニュースを確認する人は多いでしょう。テレビと比べても、自分が欲しい情報を簡潔に取得できるスマートフォンは便利な面が多いです。

スマートフォンでニュースを確認するとなると、様々なサイトで“記事を読む”のが一般的ですが、そこに待ったをかけているのが「グノシー」。実はオリジナルのラジオコンテンツや動画を配信するなど、ただのニュースアプリではない進化を遂げています。

グノシーがただのニュース配信アプリから脱却し、ラジオや動画といったコンテンツに力を入れ始めている理由や今後の方向性について、株式会社Gunosy メディア事業本部 グノシー事業部 マーケティンググループマネージャー 石井健輔氏にインタビューさせていただきました。

グノシーが“読むニュース”から進化していく理由とは

まずは、情報キュレーションアプリであるグノシーがオリジナルラジオといった新たなコンテンツに注力し始めた理由について。石井氏は「情報を提供する手段を一つに限る必要はない」と話しています。

具体的に「例えばテレビやYouTubeで動画を見る、友達から聞くなど情報収集の方法は多岐にわたります。その中で記事を読むだけにとらわれず、“耳で聞く”“動画を見る”といった手段をグノシーに取り込んだほうが便利なのでは思い立ったのがきっかけです。

読むニュースだけでなく聴くニュースという新しい情報の取得方式に取り組んではいますが、グノシーの方向性が抜本的に変わったわけではありません。そもそも“情報を世界中の人に最適に届ける”ことを主題としているので、その方法が必ずしもテキスト記事だけである必要はないと思っています。

動画や音声を始めるのは、新しい試みだったので難しい面もあります。記事を読むだけなら不要であったイヤホンが必要になったりと、ユーザーのアプリへの触れ方を変えてもらう必要があるので、そこのアプローチは試行錯誤しています。」

「ユーザーファースト」でコンテンツを拡充

グノシーのラジオコンテンツ「グノシーラジオ」には、お笑い芸人や声優といった知名度の高い芸能人が多く登場します。この“エンタメ”要素の強いラインアップにも狙いがあるようです。

「まずアプリの使い方を大きく変えてもらわなければいけない中で、ユーザーが興味関心を持ちやすいキャッチーなコンテンツの拡充を目指しました。ユーザーが純粋に聞いてみたいと思えるものを作ることが狙いです。

グノシーはニュースから始まったアプリですので、今後ニュースラジオの部分も幅が広げられるように準備を進めている段階です。」

確かに、ニュースプラットフォームであったグノシーのラジオ、と聞いてもピンとこない人は多いはず。ユーザーをしっかりと確保していくために、著名人が登場するコンテンツを拡充してきたということでしょう。

ユーザーとしても、自分の好きな芸能人がグノシーでラジオをやっているから聞いてみようと、違和感なくコンテンツに入っていけるのではないでしょうか。グノシーがラジオを始めていることを認識してもらい、そこから中身を精査していくという方向性ともいえます。

実際、コンテンツの拡充後にユーザーのアプリの使い方は変わってきているようで、「これまで一瞬の時間、数分間使用するユーザーが多かったのに対し、コンテンツ拡充後は数十分単位でアプリを利用してもらえることが増えた」とのこと。

コロナ・パンデミックで大きく変わった情報収集の形

コロナの影響で昨年から生活様式は変わりました。グノシーにとっても、「ユーザーの生活様式の変化」は重要なポイントです。

「生活様式の多様化はイコール情報取得方式の多様化に繋がると思います。コロナ禍で、家にいる時間は長くなり、これまでプライベートの時間が少なかった人が朝ゆっくり朝ご飯を作ったり、夜湯船に浸かったりしているはずです。そんな人たちが、これまで通勤時間に記事を読んでいた部分を、音声を“ながら聞き”していくと考えています。

僕らがやらなければならないのは、ユーザーが自分のやりやすい形で情報を取得できる形をそれぞれに提案していくことだと認識しています。

個人的な考えとして、コロナが仮に終息したとしても耳から情報を得るという新しい仕組みは残っていくと思っています。これは明確にスマートスピーカーやイヤホンといったデバイスが売れ続けているからです。

現状は記事・音声・動画といったコンテンツを提供していますが、ここからさらに多様なフォーマットを作っていく予定です。インフォグラフィックス(情報を視覚的にわかりやすく表現する方法)のような形だとか、とにかくユーザーが情報を集めやすい形を作っていきたいです。」

ニュースの鍵は「知りたいことと知らなければいけないこと」?

お話を伺っていく中で、興味深い考え方を教えていただきました。石井氏曰く「ニュースには知りたいことと知らなければいけないことがある」とのことです。

「知りたいことはつまり自分が興味のあることです。野球が好きな人は試合の結果とか移籍情報が知りたい。これは当然のことです。一方で知らなければいけないことは、選挙に関することや事件のこと、災害のことなどでしょう。

これらのニュースは知らなければならないジャンルなのですが、難しい話題でもあるので意識しないと知ろうとしないのが一般的です。知らなければいけないことをいかにわかりやすく、正しく伝えるかがグノシーには求められているでしょう。

知らなければいけないニュースをどう届けるか、は難しい問題です。グノシーとしては、アプリを開いた際にトップに表示される3つのニュースに、最近の重要なニュースをのせるなど、“ユーザーの目に最初に止まる部分”を磨いていこうと努力しています。」

ユーザーの興味関心があるニュースだけでなく、“知っておくべき情報”を提供しようとする姿勢は、まさに情報キュレーションアプリのあるべき姿のようにも思えます。

「記事を読む」という固定形式を変えていくことがグノシーの至上命題

スマートフォンから情報を得るためには記事を読む、という固着を変えることこそが、今後グノシーが目指す先だと石井氏は話しました。

「現在、多くの人が無自覚に色々なサービスから情報を得ています。記事を読むのはもちろん、ツイッターを見たりYouTubeやテレビを見たりといった形ですね。しかし本当は1つのアプリ・サービスですべてできるのがいいはずです。

色々なユーザーに話を聞いていると「スマートフォンの容量を開けるため、できるだけアプリは減らしたい」という人が多いです。複数のニュースアプリを入れるよりは、グノシーのみですべてが確認できるようになれば、この問題も解決するはずです。

今はそれができないから色々なサイト・アプリを使わざるを得ないというのが実情だと認識しています。グノシーは1つのアプリだけですべてをまかなえるようなアプリになることが目標です。」

ニュース配信アプリでラジオや動画を配信するという試みは一見突拍子もないようにも思えますが、ユーザーそれぞれのスタイルに合わせた形を提供するという理念のもと、グノシーは革新を進めているようです。

これまでのニュース取得方法から一線を画し、より使いやすく扱いやすいアプリへと進化していくグノシー。今後のコンテンツ拡充や新たなプラットフォームの設立にも期待したいです。

【参照】App Store グノシー
【参照】Google Playストア グノシー

取材・文/佐藤文彦

新型コロナウイルス対策、在宅ライフを改善するヒントはこちら

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2021年5月13日(木) 発売

DIME最新号の特別付録は「LEDライティングボード」! 特集は「超進化形スポーツギア」、「コストコ&業務スーパー完全攻略」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。