
スマホのカメラ機能が向上し、今や誰もが高画質な映像を残せる時代。編集用のスマホアプリやPCソフトも豊富で、撮影や編集ができる環境を、すでに多くの人が手にしている。そんなデジタルツールに囲まれて育った世代を中心に、Vlogを始める人が多い。
シネマティックという映像作品のような映像から、勉強中の様子を記録する動画まで、そのジャンルは実に様々。中でも、都内で一人暮らしをしているNamiさんは、就寝までのルーティンなどを公開し、多くの人が視聴している。
「これまでは料理をしても部屋の模様替えをしても、誰からの反応もありませんでした。けれど、Vlogを始めてからは国内外からたくさんコメントをもらえて楽しいです」
様々なことに自然とチャレンジするようになり、Vlogのいい効果が表われているという。
「洗濯洗剤の入れ方や包丁の持ち方など、コメントで正しい方法を教えてもらうこともあります。リアルな生活を映す、Vlogならではの楽しさを感じています」
見るだけではなく、自分の日常を発信するからこそ知識や発見が得られることも、Vlogにハマる人が増えている理由のようだ。
#ルーティンVlog『Namiのくらし』
【ナイトルーティン】一人暮らし会社員の日常vlog・平日仕事終わりから寝るまで・Night Routine/A life of Japanese salary woman/vlog
951万回以上視聴されている左のような動画をはじめ、都内で暮らすOLの、リアルで「並みの暮らし」を公開している。一人暮らしのため、以前は料理や模様替えをしても誰からも反応がなかった。Vlogでは、様々な反応があるのが楽しく、続ける原動力にもなっているとか。
#暮らしVlog『Choki』
SUB | 3つのジブリ飯 | 魔女の宅急便 | ハウルの動く城 | 猫の恩返し | A Herring and Pumpkin Pot Pie | Kiki’s Delivery Service
日常の料理や食事のシーンを中心に動画を公開しているChokiさん。映画に登場する料理づくりにチャレンジする左の動画は440万回以上視聴されている人気動画だ。心温まる映像のトーンにより、ゆったりとした気分になれる。しばしば登場する飼い猫の仕草もたまらない。
#シネマティック Vlog『chavophoto』
Cinematic Short Film/シネマティックショートフィルム /この世界のどこかにいるあなたへ【chavophoto】sony α7iii / SIGMA 14-24mm F2.8
映画作品のような動画が人気。ちょうど1年前から独学で始めたというchavophotoさんは「撮影時や編集時の気分はもちろん、選曲によって全く違う動画になるのが魅力。直感的で自由なところが楽しい」と話す。ちなみに左の動画は3万4000回以上を記録している。
#Study Vlog『みゅう』
【vlog】夏休みの日常
70万回以上の視聴回数を記録している左の動画のように、中学生の日常や勉強風景を紹介。これまで最も視聴回数が多かったのは、自身の部屋を紹介した「ルームツアー」。編集など様々な力を身に付けられると、母親に勧められたのがVlogを始めたきっかけとか。
認知度や視聴回数も右肩上がり!今やVlogは身近なコンテンツ!!
ジャストシステムが17歳から69歳の男女1064名に行なったアンケートでは、20代の約41%、30代の約36%が「Vlog」を認知。日常的に視聴するだけでなく、発信する人も多いことがわかった。YouTuberが発信する企画性の高いコンテンツと同様に、ひとつのジャンルとして確立してきている状況なのだ。
Vlogの認知率*
Vlogの視聴経験者の情報発信頻度
Vlogの視聴経験者の視聴頻度
取材・文/河原塚英信
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