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パナソニック、シャープ、三菱電機、TVS REGZA、テレビメーカー各社に「30年後の常識」を聞いてみた

2021.04.21

『DIME』は創刊35周年を迎えます。DIMEが歩んできたこの35年で我々消費者を取り巻く環境、生活、製品、サービスは想像を超える変化を遂げました。そこで、発売中のDIME6月号では、この先の30年はどうなるのか、企業はどんなビジョンを描きビジネスを進めているかという質問を各業界をリードする企業の広報部に直撃取材! 

誌面ではスペースの都合ですべてご紹介できませんでしたが、@DIMEではすべての回答をご紹介します。

取材にご協力いただいた各社の広報担当の皆様、誠にありがとうございました!

TOPIC3 テレビの未来

4Kから8Kへ大画面化、高画質化の一方で、カタチを変えられるディスプレイや、短焦点プロジェクターなど、映像技術は驚くべきスピードで進化を続けている。ホログラムやXRなどの新技術も注目を集める中、未来のテレビの姿を予測してもらった。

※今回は大手テレビメーカー6社の広報部に取材を依頼し、回答をいただいた4社を紹介する。

シャープ
TVS REGZA
パナソニック
三菱電機

Q1.8K の先、30 年後の映像技術はどのように進化していると思いますか?

シャープ

テレビ進化のスピードから見ると、30 年はとても先のことになります。きっと、想像もつかない進化をしていると思います。

映像産業は、映像だけでなく、映像工学・音響工学・電気通信工学・人間工学・心理学など様々な見地を統合して進化しています。高精細化という枠を超え、たとえば見る人の心理までとらえて「リアル」を超えた「超リアル」な映像を提供できる時代が来ているかもしれません。

TVS REGZA

解像度という概念がなくなり、画素を意識することなく、極限まで画面に近づいて見ても肉眼では画素が認識できないレベルまで8Kを大幅に超えた精細感を達成する技術が開発されてると思います。

パナソニック

テレビはモノクロテレビの誕生以降、遠くのものがよりリアルに感じられるように進化してきました。今後もその場にいるかのような臨場感を追い求めて技術が進化していくものと想定しています。また、放送という規格に加えて配信というフォーマットの変化が短期間で起きる時代に突入しているため、今後は加速度的にテレビが進化すると想定しています。

三菱電機

従来のテレビで親しんできた2次元映像コンテンツだけでなく、3DテレビやAR,VRなどの多彩なコンテンツを種々のデバイスで楽しめると予測します。

Q2.テレビの大画面化はどこまで進むと思いますか? 設置スペースの課題はどう解決されていると思いますか?

シャープ

当社が「夢の壁掛けテレビ」として TFT カラー液晶テレビを発売したのが 1991 年、当時のサイズは 8.6 インチでした。それからちょうど 30 年が経ち、現在は最大 120 インチ(横幅 271.7cm)の 8K モニターを発売するに至っています。これ以上大きなサイズになると、置き場所に困るかもしれませんが、大画面テレビを気軽に導入していただくための設置性はまだまだ向上すると思います。壁掛け設置をより手軽にするための軽量化や、不要な時にはぐるぐる巻いて収納できるローラブルディスプレイ、消灯時には存在感が薄まる透明ディスプレイなど、既に様々なアイディアがあり、試作も進んでいます。

TVS REGZA

大型ディスプレイ化が進むとともに、壁や窓一面がディスプレイとなる技術が実現され、家の建築と同時にディスプレイが設置されるため、スペースの課題は解決されていると考えます。また、視聴コンテンツや、視聴距離に応じて画面サイズが自由に選べる、同時に複数の視聴者が別々のコンテンツを楽しめるマルチ画面などの技術が実現されていると思います。

パナソニック

臨場感ある映像体験に大画面という要素は必要不可欠です。一方で、設置スペースという概念を取り払うようなデバイスの進化も必要だと感じています。当社は住空間と大画面の両立という課題に対して既に様々な手法でアプローチをしており、過去から、棚の扉の役割を兼ねた有機ELテレビのコンセプト展示や、住空間とマッチしたデザインの単焦点プロジェクター「インテリアシアター」を発売するなど、当社ならではのくらしに寄り添った提案を業界に先駆けて行なっています。

三菱電機

日本の家屋を考えると大型化には限界がありますが、設置フリーなど壁掛や移動式などの進化は進んでいくと予測します。

Q3.テレビの音響技術はどのように進化していると思いますか?

シャープ

ノイズキャンセリング、スピーカーの超指向性を極めることに加え、複数音源・コンテンツを同時に扱うことで、テレビの音声が、その人にしか聞こえないような技術が実現しているものと予測しています。

例えば、野球をテレビで観戦する際におじいさんはA球団、孫はB球団のファンの場合、隣に座って一台のテレビで観戦していても、おじいさんはA球団を応援する音声を、孫はB球団を応援する音声を楽しむということが、日常的なものになっているかもしれません。

TVS REGZA

ディスプレイと同様に壁天井、ディスプレイの裏にスピーカーが埋め込まれ立体音響により、実際のライブ会場や、現場にいるようなリアルな臨場感体験できる技術が実現されていると考えます。

パナソニック

映像技術同様にその場にいるかのような臨場感を追求して進化していくと考えています。既に22.2chでの放送が実用化されていることに加えて、地デジの高度化においてはオブジェクトベースの立体音響の採用が検討されています。当社はいち早くテレビ単体で立体音響をより再現できるように取り組んでおり、2019年に世界初のイネーブルドスピーカー搭載のテレビを発売するなど業界に先駆けた取り組みを行っています。

三菱電機

映像技術同様に360度音響など多彩なコンテンツを楽しめると予測します。

Q4.御社の強みとそれを今後の開発にどういかしていくのか?

シャープ

ブラウン管テレビから薄型テレビへと業界のシフトをリードしてきたシャープの薄型テレビ「AQUOS」は、2001 年に誕生し、今年で 20 周年を迎えました。この 20 年間に日本の薄型テレビ業界で蓄積した知見と技術を活かし、日本のリビングに最適なテレビを開発するだけでなく、テレビのあるライフスタイルまでもご提案するなど、お客様の生活全般をより豊かにする製品・サービスをこれからも幅広く提案し続けてまいります。

TVS REGZA

高画質、高音質技術、クラウド技術に強みを持ち、大画面、高画質、高音質の感動を最大化に生かしていきたいと考えます。

パナソニック

自発光のプラズマから有機EL、液晶と様々な表示デバイスを扱う技術を保有しています。今後も様々なデバイスの進化にあわせてこれらの技術を展開していくつもりです。音については先行している立体音響の技術をより磨いていきます。また、今後のIoT化の中では、機器単体の提供価値にとどまらず、生活家電や住宅も含めた統合的なくらしの価値をお客様に提供していきます。当社は保有している商品群について圧倒的な広がりを持っており、業界のリーディングカンパニーとしてお客様に新たな価値を提案していきます。

三菱電機

ブルーレイレコーダー・HDD内蔵による録画機能一体型液晶テレビが当社最大の特長で、今後もこの特徴を活かしていきたいです。

Q5.放送と配信、映像コンテンツの楽しみ方はどのように変化していくと思いますか?

シャープ

デジタル化の進展に伴い、テレビ業界では様々な垣根が融解しつつあります。インフラ面では放送と配信、デバイス面ではテレビとスマホ/タブレット、コンテンツ供給面では大手事業者と個人/中小事業者の垣根などが融解し、混在化が進んでいます。

これらの垣根を超えて、“見たいものを見たい時に見たい方法で見る”という自由な楽しみ方がより一般的になっていくと考えます。

TVS REGZA

放送、配信などコンテンツの種類にかかわらず、時間、デバイスに縛られることがない、楽しみたいコンテンツを、見たい時に見たいところで楽しむシームレス視聴になっていくと思います。

パナソニック

映像のフォーマットについてはコンテンツを発信するための手段であり、それについては時代の流れに応じて対応していきます。テレビメーカーとして重要なのは、上記の通り暮らしのなかでくらしに寄り添う価値を提供できるかということであると思います。

三菱電機

それぞれの特徴や強みを活かしたコンテンツが作成され、視聴者の多様性にこたえてくれるようになると予想します。

Q6.XR(AR、VR、MR)とテレビはどのように融合していくと思いますか?

シャープ

コンテンツ供給側では既にテレビと XR の融合は進みつつあります。視聴者側ではどうなっていくのか、今後の推移に注目したいと思います。

融合により、冒頭に触れた「リアル」を超えた「超リアル」な映像を提供できる世界が近づいてくるという予感はあります。

TVS REGZA

内蔵コンタクトレンズが開発されて、場所を問わず XR体験ができるようになると思います。また、センサー技術が発達してコントローラーなしで、様々な作業ができるようになると思います。これらにより、ゴーグルや特殊なグラスがなくても、テレビ映像を拡張し、あたかもの場にいるようなXR 体験ができるようになると思います。

パナソニック

遠くのものをよりリアルに楽しみたいというアプローチは同じです。上記のような技術とテレビの位置づけとして、体験価値やくらしの価値として融合されて進化していくと想定しています。

三菱電機

従来のテレビで親しんできた2次元映像コンテンツだけでなく、3DテレビやAR,VRなどの多彩なコンテンツを種々のデバイスで楽しめるようになると予想します。

Q7.テレビでのライブ中継やスポーツ観戦はどのように変わると思いますか?

シャープ

受動的に与えられたライブやスポーツコンテンツを見るのではなく、多様化がさらに進み、“見たい人が見たいものを見たい方法で見たいように見る”というスタイルに移行していくと思います。

テレビ業界では、そういったユーザー本位の楽しみ方を支えることができる技術進化を実現し続けていく必要があると考えます。

TVS REGZA

高画質大画面、高音質立体音響により、まるで会場にいるような臨場感のある体験がテレビ視聴で可能となると思います。

パナソニック

よりリアルな体験ができるように画質/音質技術の進化に加えて、配信技術の進化により、より多様な楽しみ方が提案できると想定しています。

三菱電機

スタジアムに居るかの様な臨場感を楽しめるようになると予想します。

Q8.30 年後のテレビは家族で一緒に楽しむ、個人で楽しむ、どちらになっているでしょうか?そう思う理由も教えてください。

シャープ

30年後の時代でも、テレビは個人的なコンテンツを楽しむパーソナルデバイスという側面と、家族や仲間と同じ感動体験を共有できるシェアデバイスという側面の両方の顔を持っていてほしいと思います。

いちテレビメーカーとしては、家族・個人のどちらになるかではなく、どちらも満たすための目標を据えて開発をしておりますし、またそうありたいと思い、事業を進めております。

TVS REGZA

30年後も変わらず、リビングでは家族とコンテンツを楽しんでいると思います。一方、プライベートでは、自室やベッドルームにあるテレビとスマホなどのデバイスが連携し、プライベートなコンテンツを視聴できるようになっていると考えます。

パナソニック

映画館が様々な技術進化を経てもその場にいる人々と感動を共有できるという価値が不変なように、テレビにおいても家庭のリビングの中心で家族団らんの場に寄り添う機器という価値は不変であると考えます。パーソナルで楽しむエンターテインメントについてはスマートフォンやタブレットなどの端末が進化するものと想定しています。

三菱電機

完全にどちらかに特化することはないと思いますが、複数人で同じコンテンツを同時視聴できるのがテレビの最大の特長ですので、より家族で楽しめるツールとして進化すると期待しています。

Q9.テレビは映像コンテンツを楽しむ以外に、どのような役割を担うものになっていると思われますか?

シャープ

テレビはエンターテインメントデバイスであると同時に、インフォメーションデバイスでもあります。これからはコミュニケーションやエデュケーション、リラクゼーションとしての役割もテレビで担うようになるかもしれません。

TVS REGZA

テレビを含め全ての家電がネットに接続され、映像だけでなく、さまざまな情報がテレビ画面(ディスプレイ)で確認できるようになると思います。また画面操作だけで、ショッピングやデリバリーができるようになっていると思います。

パナソニック

テレビの価値はリビングで家族との時間を共有するためのコミュニケーションツールであると考えています。

その役割は引き続き不変であると思います。

三菱電機

オンラインサービスや家電ネットワークの進化に合わせ、様々なサービスを提供する役割へ進化するものと予測します。

Q10.テレビの進化によって御社のビジネスや社会的役割はどのように変化しているでしょうか?

シャープ

当社は「8K+5G と AIoT で世界を変える」を事業ビジョンとしており、高精細表示・高速通信・AI・IoT 等の技術を磨き続けています。テレビは、スマート化によって既に AVと IT の融合製品となりつつあり、今後は AI や IoT の技術も取り込んで進化していくと考えております。

テレビの今後の進化は、当社の事業ビジョンの具体化と同義であり、企業としての社会的役割の進化にも通じているものだと考えています。

TVS REGZA

テレビ(ディスプレイ)はこれからもっと幅広い意味での情報端末としての役割を担うようになると考えています。人と人とのコミュニケーションのハブとなるのはもちろん、遠隔医療、教育ツールなどで使われるようになり、ネットが著しく発達した社会に不可欠なデバイスとなると思います。弊社としては、そうした世の中の変化やニーズに合わせて、社会をリードする製品を開発・販売していきます。

パナソニック

パナソニックはテレビという単体機器や、AV商品というカテゴリーでの価値提供ではなく、お客様のくらしに「心と体の健やかさ」をお届けするパートナーでありたいと考えています。

創業から100年以上にこだわり、お客様のくらしに寄り添いながら、商品・サービスを通じてお困りごとの解決に挑んできました。そのベースとなるのは、省エネやIoT/AI関連技術、空調・空質にかかわるクリーンテクノロジーなどのたゆまぬ技術開発です。また、この活動を通じて蓄積してきた「くらしの知見」と「くらしの接点」は、パナソニック アプライアンス社の大きな強みとなっています。

社会や環境が目まぐるしく変わり、一人ひとりのくらしや価値観も多様化する人生100年時代だからこそ、これらの強みをいかして、お客様へのお役立ちや社会課題の解決に貢献していきたいと考えています。

三菱電機

単なるコンテンツを視聴する為のハード提供から、他機器と繋がる事で生活支援等の統合ソリューションを提供すると予想します。

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文/DIME編集部

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