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デザイン墓からウェブ墓まで!ニューノーマル時代におけるお墓の最新トレンド

2021.04.22

お墓参りに出かけたとき、最近では洗練なデザインの墓石を見かけることも多い。また、コロナ禍により遠方のお墓参りに行きにくい中、「ウェブ墓」にも注目が集まっている。今回は、直近のお墓のトレンドを紹介する。

お墓のトレンドは「洋型」「デザイン型」

近年、お墓の墓石にはどのような傾向があるのか。メモリアルアートの大野屋(以下、大野屋)の広報、上原ちひろ氏は、先日開かれた新製品発表会で次のように傾向を述べた。

●お墓全体についての傾向

近年は、「お墓を守る人がいない」「子どもに負担をかけたくない」など、少子化・高齢化・核家族の影響やライフスタイルの多様化を背景に、「一般墓」以外の「永代供養」「樹木葬」「納骨堂」など、埋葬方法も多様化している。大野屋でも、お墓にまつわる問い合わせが、2010年には一般墓は72%、それ以外の埋葬方法は28%だったところ、2020年には一般墓は46%、それ以外は54%と、一般墓が縮小傾向にある。ただし、継承する子どもがいる家庭では、引き続き一般墓の重要性は残る傾向にある。

●墓石は「洋型」がトレンド

昭和後期から、西洋由来の芝生墓地が増えたことにより、墓石も「洋型」が普及してきた。その背景には、大地震のたびに墓石が倒れることが頻発し、地震で倒れにくいものが求められていることがある。さらに平成から令和にかけて、家族の形や価値観が多様化し、従来の家単位の墓にこだわる必要性が薄れたことで、故人の個性を表現した「デザイン型」のお墓が増えてきた。

●大野屋の計上別販売比率

大野屋での2011年と2020年の墓石の型の販売比率を見てみると、2011年の段階で洋型が6割を超えており、2020年には和型がさらに減り、デザイン型が26%まで増えている。

●デザイン墓石のトレンドはセミオーダー型

デザイン墓石が普及しつつある中、大野屋は2016年よりセミオーダー型デザイン墓石ブランド「KIZUNA DESIGN」を始めた。デザイン力、顧客の希望を叶える技術力、景観プロデュース力を強みとする。過去には石材にガラスを組み合わせたデザインや、船関係の仕事をしていた故人にちなんで海と港をモチーフにしたデザインなどを製作した。

先日発表された令和モデルでは「より心地よく過ごせるお参りの空間・時間を提供したい」というスタッフの思いから、霊園の「景観」に注目し、お墓単体のデザインから「景観」ごとプロデュースする方向を強めた。必ずしも「代々の継承を前提としないお墓」を意識し、霊園の景観に合った最適なお墓デザインにシフトした。

「流転」
キューブを6つ組み合わせたモダンなデザイン。2つ目のパーツは空洞になっており、袋に入れたお骨や、思い出の品を収めることが可能。価格帯は77万円~(0.9平米より)

「kotoba」
メッセージ性のある言葉をストレートに表現。「piece」のほか「team」「Live」などもある。価格帯は77万円~(0.9平米より)

「アーチ」
「架け橋」をテーマに、横から見た橋をイメージしてデザイン。価格帯は66万円~(1.2平米 Sサイズ~)。小さな築山のような墓所内に、埋めるように設置するため、見え方を意識してデザインされている。

今後、お墓は「個人の墓=生きた証」となり、個人の人となりを表すモニュメントとしてとらえられていくのではないかと大野屋は予想する。そのため、墓石のオリジナリティが高まり、進化していくのではないかという。

お墓参りのデジタル化「お墓QRコード」と「ウェブ墓」

近年はお墓のデジタル化も進んでいる。それは「お墓QRコード」と「ウェブ墓」だ。スマートシニア株式会社によると、昨今のスマホの普及とコロナ禍による多人数の集会制限で、オーストラリア、英国、米国で埋葬地では、墓石の2~3%がQRコード付きとなっているという。

日本でスマートシニアが提供するお墓QRコードは、御影石上に彫ったり、セラミックセラミック上に印刷したりすることができる。お墓参りの際、そのお墓QRコードをスマホで読み取ることで、ウェブ上のお墓「追悼サイト」にアクセスし、その先祖や故人の生きた人生を見たり、聞いたり、コメントしたりすることができる。

追悼サイトは、世界280万人以上利用のするウェブ上のお墓で、先祖・故人のデジタル化した思い出、例えば遺影、写真アルバム、思い出ノート、人生史、家系図などをウェブサイトとして格納・閲覧することができるものだ。

閲覧の制限も設定できるため、他人が読み取っても閲覧できないようにすることができる。反対に、追悼行事や葬祭行事のときなどは、必要に応じて公開する設定にもできる。

コロナ禍を受け、遠方の地へのお墓参りに行きにくい状況下にある中、今後はこのウェブ墓が日本でも普及していく可能性もある。

直近のお墓のトレンドを紹介してきた。近年の葬儀スタイルの変化の流れとともに、墓石デザインの多様化は今後ますます進んでいくだろう。またコロナ禍によりデジタル化が加速し、その波はお墓にまできているようだ。次のお墓参りの際には、自分自身のお墓の在り方について考えてみるのもいいかもしれない。

取材・文/石原亜香利

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