https://blog.ja.playstation.com/2021/03/18/20210318-ps/
ソニーは「次世代PS VR」の投入を予告した
現行モデルのPS VRを完全刷新した体験が可能だという
ソニーが提案するVRの未来を探ってみよう
課題も多かったPS VR
https://blog.ja.playstation.com/2021/03/18/20210318-ps/
ソニーが2016年にPlayStation 4(PS4)向けに発表したPS VRは、プレイヤーがヘッドセットを装着することで目の前にVR(仮想現実)映像が投影されるという、革新的なゲームシステムとして投入された。
PS VRではVR専用タイトルだけでなく、既存ゲームをアップデートによりPS VRに対応させることも可能だった。また配信専用タイトルも含め、発売当初はさまざまなゲームが投入された。さらに握って操作する「モーションコントローラー」だけでなく、FPSゲームなどに適した「シューティングコントローラー」のような専用のコントローラも発売された。
しかし、PS VRのヘッドセットとプロセッサーユニットがPS4と複雑にケーブルで絡み合うシステムは気軽に遊べるとはいえず、またモーションコントローラーは細かな操作を伝えるのが苦手だった。さらに世界的なVRブームの低迷もあり、近年ではほとんど新規タイトルが投入されない状況が続いていた。
待ちに待った次世代機の発表
https://blog.ja.playstation.com/2021/03/18/20210318-ps/
そんな中、ソニーは今年2月に次世代PS VRの投入を予告。PS VRのファンが歓喜したのは言うまでもない。なお、この次世代PS VRは2021年中には発売されないことも、残念ながら発表されている。
ソニーによれば、次世代PS VRでは「解像度や視野角、トラッキング、入力などあらゆる要素が前世代のPS VRから進歩する」とのこと。さらに、PlayStation 5(PS5)との接続もケーブル一本で可能だという。
またコントローラーとしては、PS5の「DualSense」と共通した機能を搭載することが発表された。DualSenseには細かな表現を振動で再現するパプティックフィードバックや、トリガー(ボタン)の重さを調整できるアダプティブトリガーなどが搭載されている。
次世代コントローラーで未来を体験
https://blog.ja.playstation.com/2021/03/18/20210318-ps/
そして今年3月には、待望の次世代PS VR用専用コントローラーの姿が公開された。その姿は手を覆うような丸い「オーブ形状」となっており、PC用の高性能なVRヘッドセット用コントローラーを連想させる。
次世代PS VR用コントローラーの大きな特徴は、VRヘッドセットがVRコントローラーをトラッキングすることだ。これにより、正確な手の位置情報の把握が可能になる。さらに親指と人差し指、中指部分にはフィンガータッチ機能を備え、ボタンを押さなくても細かなニュアンスを伝えることができる。
ボタン類としては標準的なアナログスティックや○×△□ボタン、そして人差し指をトリガーのように引くL1/R1ボタン、中指で握り込むL2/R2ボタンを搭載している。
このように次世代PS VRでは、本体性能だけでなくコントローラーを含めた操作性までが一新されることになる。先述のようにPC向けのVR市場はあまり活況があるとはいえない現状だが、次世代PS VRにはそんな雰囲気を吹き飛ばしてほしいものだ。
文/塚本直樹