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あのシーンとアングルが目の前に広がる!『シン・エヴァ』第3村のミニチュアセットが「スモールワールズTOKYO」で公開

2021.04.10

公開から1ヶ月が過ぎ、興行収入70億円を超える大ヒットを記録している『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』。

繰り返し何度もご覧になった、という方も多いだろう。僕も(初日に)3回見ました。

今作は劇場版エヴァ史上においても最大のヒットで、「続き物」でありながら、1作目の『序』より2作目の『破』が、2作目の『破』より3作目の『Q』が…、という右肩上がりの盛り上がりを見せているというのも異例だ。

そんな『シン・エヴァ』の前半の舞台となるのが、世界中に壊滅的な被害を与えた“ニアサードインパクト”を生き抜いた人々が暮らす「第3村」と呼ばれる集落だ。

予告で公開されている以上のネタバレは避けるが、ある意味で牧歌的かつたくましいこの村を舞台に、シンジ、アスカ、レイ(仮称アヤナミ)、そして時を経て再登場したトウジやケンスケといった主要キャラたちの交流とドラマが描かれる、物語上極めて重要な場所だ。

東京・有明にある世界最大級の屋内型ミニチュア・テーマパーク「スモールワールズ TOKYO」では、劇中に登場する「第3村」のシーンを作り上げるために制作したミニチュアセット(1/45スケール)「第3村ミニチュアセット」(場面設定・画面構成検証用)を4月10日(土)から9月20日(月)まで期間限定で展示している。料金は大人2700円だが、劇場パンフレットを持参すると1000円になる。

「見たこともないような」アングルをとことん追求

「え?アニメなのに、ミニチュアセット?」と思うかもしれないが、今回のシン・エヴァでは、現実に組まれたセットの中でアングルを模索、決定し、それをアニメーションに落とし込んでいくという「実写とアニメの融合」とでも言うべき手法が随所に使われている。

NHKドキュメンタリー『プロフェッショナル 仕事の流儀 庵野秀明スペシャル』でも、実際にトウジの家の中のセットをスタジオに組み、役者の演技をモーションキャプチャーしながらアングルを追求していくという、庵野監督の何重にもこだわりぬいた演出シーンが放送され話題を呼んだ。

その手法は広大な第3村においても例外ではなく、第3村の1/450、そして1/45の巨大な検討用ミニチュアセットが制作され、このセットを駆使して「見たこともないような」アングルが生み出されていったのだ。

これらのアングル検討のために撮影された素材は、スチールだけで1万数千枚に及ぶという。

第3村のミニチュアが制作されたのは2017年、同じく庵野秀明監督作品である『シン・ゴジラ』の驚異的なミニチュアワークも担当した「DEN」が制作した。

第3村のモデルとなったのは静岡県・天竜二俣駅で、現地のロケハンを繰り返し現在の姿が出来上がっていったという。

あくまで検討用の資料なので色などにはこだわらず制作されたミニチュアセットだが、庵野監督による修正に応じて何度も作り直した末に完成した幅9m×奥行き4mの大作だ。

あまりの巨大さに、今回の展示のためにカラーのスタッフが2日がかりで梱包し、2台のトラックで運搬されたという。

虚構と現実がシェイクされるような場を自由に鑑賞・撮影できる

今回展示されている1/45ミニチュアは、第3村の主要部、ケンケンハウスこと相田ケンスケの家、そして家出(?)したシンジくんがショボンしていたネルフ第2支部N109棟跡の3つ。

1/45というのは、セットの中に監督が立つとちょうどエヴァンゲリオンの大きさになるくらいの縮尺(神村靖宏さん談)だが、さらにその1/10となる1/450の第3村主要部も展示されている。これは、1/45より前に検討のために制作されたものだ。

劇中で印象的な舞台となった転車台、配給所、公衆浴場「新生湯」、トトロやシュガシュガルーンのポスターも貼ってある電車図書館などが劇中そのままの姿でそこにあり、自由な角度から鑑賞したり自由に撮影できたりするのは最高に楽しい。

またどの視点からのアングルにも耐えられるよう全体が均等に作り込まれているため、劇中ではスポットが当たらない部分を鑑賞する楽しみもある。

庵野監督が実際にこの村で暮らせるようにこだわったという、村全体の生活感やリアリティが画面に映らない随所から感じられるのだ。

アニメの中にしか存在しないはずの第3村が、現実にも同時に実在するような、奇妙な感動を感じるはずだ。

まさに『シン・ゴジラ』のキャッチコピーであった「虚構対現実」、いや、「虚構×現実」か。

内覧会には、相田ケンスケ役の岩永哲哉さんが、ケンスケの劇中衣装のモデルになったという服装で登場。

ケンスケさながらにビデオカメラ(これも劇中と同じモデル))を回し続ける姿が、どうしようもなく本物のケンスケで、ケンスケ役の岩永さんがケンスケの服を着てケンケンハウスのミニチュアの前にいる…、という虚構と現実がさらにシェイクされるような場面も。

「庵野監督は、特撮のミニチュアの力を信じている」

エヴァの宣伝に長年携わってきたグラウンドワークスの神村靖宏さんは、往年のファンだけでなく新しい世代のファンが『シン・エヴァ』の劇場に足を運んでいる理由を「いろいろ難しい作品と言われることもありますが、映像的なクオリティが高いから、色々な世代の人にも楽しんでもらえている」と語った。

その「クオリティの高い」画作りの裏には、「より面白い視点を」「より面白い映像を」という執拗なまでのこだわりがある。

カラーの文化事業担当学芸員であり、アニメ特撮の資料保全を目的とする「ATAC」の事務局長でもある三好寛氏は、庵野監督がミニチュアという表現方法にこだわった理由を「庵野監督は、特撮のミニチュアの力を信じている」と表現した。

庵野秀明氏が「より面白い映像」のために選んだ「ミニチュア」という選択が、あなたの目にはどう映るだろうか。

自分をミニチュア化して第三新東京市に住める!?

最後に、スモールワールズTOKYOでは音とギミックで楽しめる第三新東京市やエヴァの格納庫のミニチュア常設もあり、『シン・エヴァ』のパンフレット持参で1000円で入場できるという「それ大丈夫?」ってくらいお得なキャンペーンもやっている。

3Dスキャンで自分をミニチュア化して第三新東京市に住む…なんていうことも出来るので、エヴァファンはぜひ第三新東京市で春の新生活を始めてみてはいかがだろうか。

僕も挑戦してみた。ちなみに、第3村に住むことはできませんでした!

取材・文/タカハシヒョウリ

タカハシヒョウリ
ミュージシャン、作家。
ロックバンド「オワリカラ」ボーカルギターとして6枚のアルバムをリリース。
また様々なカルチャーへの偏愛と独自の語り口で、カルチャー系媒体での執筆や、番組・イベント出演など多数。

編集/福アニー

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