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10%の高利回りも!?おさえておきたいソーシャルレンディングの「リターンとリスク」

2021.04.14

貸付型のクラウドファンディングであるソーシャルレンディングは、金利の高さと満期に元本が返ってくるというのが魅力だ。現在募集の個人向け国債(10年)の金利が0.08%と比べるとその高金利は魅力的だが、その利回りに見合うリスクがあることを理解の上投資してほしい。

ソーシャルレンディングとは?社債との違い

ソーシャルレンディングとは、クラウドファンディングの一つです。

クラウドファンディングは、不特定多数の人からインターネットを通して少しずつ資金を調達する仕組みだ。クラウドファンディングには様々な種類があり、モノを購入することで資金を提供する「購入型」、見返りのない「寄付型」、未上場の企業の株式を受け取る「株式型」、今回解説する「貸付型(融資型)」等がある。

貸付型のソーシャルレンディングは、個人が資金を企業に貸付、貸している間利息を受け取ることができる。貸していることから当然満期には元本が返ってくる。

ソーシャルレンディングは、個人が企業に貸し付けるという点で社債に似ている。

社債も個人が企業に資金を貸付、貸し付けている間利息を受け取ることができ、満期には元本が返ってくる。

一方、金利や満期の点でソーシャルレンディングと社債は大きく異なる。現状社債の金利は0.1%程度だ。2021年に募集された社債ではトヨタ自動車(株)満期5年が0.1%、イオンモール5年が0.39%、クレディセゾン5年が0.24%など挙げられる。為替リスクをとるとドル建て社債5年が1%程度とやっと1%台になる。

それに対して、ソーシャルレンディングは2~10%とかなり高利回りで、国内の企業に貸し付けるため為替リスクもない。

また、小額から投資できるのも魅力だ。国内の社債のほとんどが100万円単位、米ドル建て社債であれば約10万円単位となっているが、ソーシャルレンディングは1万円単位と小額から投資できる。さらに、社債の満期は5年がほとんどであるが、ソーシャルレンディングは1年程度と短い。社債もソーシャルレンディングも満期前に途中売却すると元本が割れる可能性が高いため、実質的に資金は満期まで縛られることになるが、期間が短いソーシャルレンディングは縛られる期間は短い。

ソーシャルレンディングのリスク

社債もソーシャルレンディングも満期まで保有すれば元本が返ってくる。

そのため、両者とも満期までの間に売却しなければ元本は割れずに、預金よりも高い金利を受け取れる。

そのため、満期まで途中売却しないならばリスクは発行企業が倒産などで返済できないときのみといえる。

その点、社債は安心してよい。個人が金融機関で購入できる社債を発行する企業は、大手企業で誰もが知る企業であり、格付も最上位に近いAを取得している企業が多い。もちろん過去に倒産して社債で元本が返ってこなかったケースはゼロでないが、そのようなケースはかなりまれであり、社債に投資するときは投資する予定の資金は満期まで使う予定がなく、満期までちゃんと保有できるかどうかを考える程度で投資をしてもよいだろう。実際に購入する際には、目論見書を確認する必要があるが、発行体の財務内容や業績をくまなく調べる必要もなく、初心者でも投資に適している。

一方、ソーシャルレンディングに投資する場合は、社債と異なり倒産するリスクをよく吟味する必要がある。また、途中売却ができないことも多い。

ソーシャルレンディングで資金を集める企業は、銀行では借りられないまたは銀行で借りると金利が高いためソーシャルレンディングで調達していることもある。また、発行体も中小企業や上場していない企業が多い。または、その貸出先の事業目的が個人ローンや新興国向けなど返済が行われないリスクが高いものであることもある。

投資先ごとのリスクや返済できなかったときの担保等開示されているので、元本が欠損する可能性のある事項をよく確認しておくとよいだろう。

2021年の返済遅延発生

2021年に入って、ソーシャルレンディング最大手のSBIソーシャルレンディングで償還金と分配金の遅延が発生している。ソーシャルレンディングは、借りたい事業者に対してSBIソーシャルレンディングのような金融取引事業者が仲介して資金を集めるが、今回の遅延は重大な懸案事項が生じているとし、その懸案事項が金融取引事業者であるSBIソーシャルレンディングの投資勧誘に違反行為があったとして投資家には元本が償還される予定となっている。

基本は取引事業者が損失を補填することはできないため、通常今回のような貸付先が償還できないような事態が起こったときには元本が割れるまたは著しく棄損するものと考えておいたほうが良い。

ソーシャルレンディングは、高利回りではあるがリスクもその分高く、社債のような初心者でも投資できるというものではなく、投資の際には開示されるリスク、投資企業の財務状況などをよく確認した上で投資したほうがよいだろう。

(参考)日経新聞 2021年4月2日 SBI、最大150億円の損失計上へ ネット融資仲介で

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文/大堀貴子
フリーライターとしてマネージャンルの記事を得意とする。おおほりFP事務所代表、CFP認定者、第Ⅰ種証券外務員。

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