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誰でも作れる!?持続可能な農業を目指すプロジェクトから生まれた「寒茶」

2021.04.08

■茂木雅世のお茶でchill out!

お茶の季節といえば、5月頃。

「夏も近づく八十八夜…」という歌にもあるように、冬を超え、春を迎えてから摘まれるというイメージを持つ人も多いかもしれない。

しかし、冬の寒い季節、お茶の樹も休眠する1月・2月頃につくられるお茶も存在している。

その名も“カンチャ”

“寒い”時期の“お茶”と書いて「寒茶」だ。

昔は、どこの家にも木々が生い茂り、各々がその実りを収穫し、生活していた。

お茶の樹もその一つだった。

寒茶作りも当たり前の風景だったが、いつの間にかお茶は大量生産の工業製品となっていき、今ではすっかり失われてしまったという。

そんな寒茶を昔ながらの無農薬、無肥料という自然の作り方で作り、次世代に繋げる活動しているプロジェクトチームがある。

静岡県牧之原市を中心とし、市内外のオーガニックのお茶に関わっている茶生産者が集まり活動をしている「土と太陽の会」。

近年、問題になっている耕作放棄地を活用し自然のつくり方でつくるお茶は、人にも環境にも優しい。

誰でも作ることが出来る“寒茶”

自然農法は有機栽培の中の一種で、基本的に肥料は全く使わない。

有機のものであっても畑に入れず、自然に生み出してもらい、それを利用して育てるという。

そのため、普段の畑の管理も三ヶ月に一回程、メンバーが数時間集まり、草の管理をする程度。

そうして育ったお茶の葉を1月、2月の寒い頃に摘み取り、蒸して、簡単に選別。その後、天日干しにする。

揉まずにつくるお茶のため、葉を見るとまさに“葉っぱ”。

自然をそのまま飲み尽くす。まさにそんな感じだ。

昔は自宅でお茶の葉を摘み、干して、毎日飲んでいたお茶というだけあって、誰でも簡単につくることが出来る。暮らしにフィットしたお茶なのだ。

ZOOMの画面越しでも伝わる熱い想い

先日、寒茶プロジェクトや自然栽培についてプロジェクトチームから直接話を聞ける機会があり、参加をしてみると、オンライン茶会には20人以上の人達が集まっていた。

参加チケットは、つくりたての寒茶と寒茶のティーバッグ、寒茶クッキー付き。

アツアツのお湯で3分程待ってから淹れた寒茶は、どこか懐かしく、水のようにスッとしたお茶だった。

お話の中でも特に印象的だったのはメンバーそれぞれのプロジェクトに対する想いだ。

オンライン〇〇が主流の今だが、信念を貫き、無農薬のお茶を毎月一回直接お客さんの家に届け続けているお茶農家さん。

以前から寒茶づくりや自然農法に取り組んでおり、同業者や一般の人にもその魅力を伝えたい.と参加しているお茶農家さん。

一方で「生活もあるし、なかなか自分の畑では出来ていないけれど、いつかは環境にも飲んだ人にもやさしいお茶を作りたいという想いでチームに入って自然農法に触れている」と語るお茶農家さん。

ハーブ系はもちろん、柑橘や穀物などをブレンドし、おいしい"寒茶ブレンド" を提供したいと日々研究を続けている農協職員の方。

以前は会社員だったが、新規で就農したという方。

それぞれ違うバックボーンを持ったメンバーが持続可能な農業を目指して、活動をしている様子が伝わってきた。

寒茶×〇〇のコラボレーションの可能性も

比較的、あっさりとした味わいの寒茶はそのまま飲むのもいいが、何かとブレンドしても味わいがぶつかることがなく、おいしい。

ハーブやビールなどはもちろん、ピーナッツやキウイフルーツなどとも相性が良いそうだ。

更に、冬の葉っぱを摘んでつくるため、カフェインも少なく、カジュアルに楽しめる。

様々な寒茶×〇〇のコラボレーションも期待せずにはいられない。

ちなみに私のおすすめの寒茶の飲み方は、お湯で濃く淹れた寒茶を、冷蔵庫で冷やしてから飲むこと。ヨガやランニング、ジムの際にキンキンに冷やして持っていき、一気に飲み干す…これがヤミツキなのだ。

一度やってみたいのは「寒茶風呂」。

葉っぱも大きく、水色(すいしょく)も透き通った黄金色で美しいので、お風呂に入れたら、まるで山の中の露天風呂につかっているような気分になるのではないかとちょっと期待している。

今後、今にも増して問題になっていくとされる耕作放棄地の問題。

寒茶に興味を持つ人が増え、つくる人が増えたとしたら…

解決の糸口が見えてくるのかもしれない。

人にも環境にも優しい寒茶。

気取らない味わいは、多くの人に、様々なシーンで愛されそうだ。

土と太陽の会 
https://www.instagram.com/tuti.to.taiyo/
https://www.facebook.com/tuti.to.taiyo/

文/茂木雅世(もき まさよ)

2010年よりギャラリーやお店にて急須で淹れるお茶をふるまい始め、現在はお茶にまつわるモノ・コトの企画・商品プロデュース・コラム執筆やメディア出演などの活動を行っている。
FMyokohama「NIPPON CHA茶CHA」では最新のお茶情報を毎週発信中。
煎茶道 東阿部流師範/日本茶アーティスト/ティーエッセイスト
オフィシャルサイト:https://ocharock.amebaownd.com/
Twitter:https://twitter.com/ocharock

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