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すべてはここから始まった!スタジオジブリプロデューサー・鈴木敏夫氏の原点を振り返る「アニメージュとジブリ展」の見どころ

2021.04.06

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

アニメージュで多くの才能を発掘した鈴木敏夫氏の足跡を振り返る

4 月 15 日~5 月5日まで、松屋銀座8 階イベントスクエアにて『「アニメージュとジブリ展」一冊の雑誌からジブリは始まった』が開催される。本展覧会は、スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫氏が、1970 年代末から1980年代に編集者として活躍していた時期の「もう一つの仕事」に焦点をあて、スタジオジブリの原点を振り返る。

テレビアニメかつては子どもが観るものであったが、1974 年に「宇宙戦艦ヤマト」が放送されて以降、アニメに共感する若者たちが登場。「アニメージュ」は、アニメ隆盛を予期させる時代にファンと作り手の架け橋となる日本初の商業アニメ専門誌として1978年に創刊された。

アニメ雑誌のパイオニアとして、それまで作品の裏方として脚光を浴びることのなかった業界内部のエピソードや、制作に関わる人たちをクローズアップ。制作現場のレポート写真やインタビュー記事を掲載するなど、アニメとファンをつなぐ橋渡し役として読者に愛され、2020年に創刊42周年を迎えた。

大学卒業後、徳間書店に入社した鈴木氏は、「週刊アサヒ芸能」を経て「アニメージュ」の創刊に参加、同誌の副編集長、編集長を務めた。この時代に宮崎駿と高畑勲の両監督を発掘し誌面で取り上げ、1982年には宮崎氏が執筆した漫画「風の谷のナウシカ」連載を開始。同作品の映画化にも制作にも尽力し、スタジオジブリ設立のきっかけとなった。

「アニメージュ」の大きな功績のひとつは、過熱するアニメブームの中で、才能のある作家たちを発掘し「アニメージュ」で取り上げることで彼らに焦点を当て、世に送り出していったこと。日本のアニメを発展させた立役者の一人でもあった鈴木氏は、編集者としての目利きと、作家を育てていくという視点を持ちあわせており、本展覧会ではそうした鈴木氏のプロデュース術や、仕事術の一端も明らかにしていく。展覧会の中でアニメージュの流れを追う4つのエリアと展示物を紹介する。

撮影:荒木経惟氏

〇アニメージュ誕生!「テレビまんが」からアニメブームへ

1970年代後半のアニメブームの勃興期を、当時のアニメ映画ポスター、アニメグッズ、セル画コレクションなどの展示から振り返る。「テレビまんが」としてひとくくりにされ、「アニメ」という言葉すら定かでなかった時代に、自分たちの手で同人誌を作り、ファン同士で交流を深め、時には、アニメスタジオを訪問し作り手と交流さえしていた若者たちが存在した。そうした時代背景と彼らの熱気の後押しもあり、日本初の商業アニメ専門誌「アニメージュ」が生まれた。 本エリアでは、「アニメージュ」に先行して存在していたアニメ関連出版物も広く展示することで、「アニメージュ」の他にない独自性を浮き彫りにさせる。

〇アニメージュは私たちにすべてを教えてくれた ガンダムが変えた歴史

1979年4月から放送が開始されたテレビアニメ「機動戦士ガンダム」に「アニメージュ」は注目し全面的に作品を支援。「ガンダム」を制作する富野喜幸(由悠季)監督をはじめ、美術・デザインに関わる人々や、作品に命を吹き込む声優の人々を、繰り返し特集を組んで取り上げた。読者は初めてアニメを誰がどのように作っているのかを知り、作品と同じように「作家」たちにも熱い視線を送るようになった。

本エリアでは、「アニメージュ」がガンダムブームをどう伝え、ファンがどう受け止めたのかを誌面の再現や当時の制作資料で振り返る。また、アニメ作品と共に愛されているガンダムのプラモデル「ガンプラ」に注目し、初期ガンプラによる「機動戦士ガンダム」の名シーンを立体で表現したジオラマも展示する。下記画像は左が公開時の映画ポスター「機動戦士ガンダム」、右がアニメージュ1981年4月号。

〇加速するアニメブーム 拡大するアニメージュ

ガンダムによって加速したアニメブームは、若い作り手が参加した作品が増えるなど、さらなる発展を続けた。「アニメージュ」にも鈴木氏の方針でファンと同世代のアルバイトスタッフが大量に投入され活気づいた。また「アニメージュ」の活動は範囲を広げ、ファンとの大規模な交流イベントやラジオ番組、レコードやビデオが生まれ、出版物も文庫本やムック本などが続々と発刊。雑誌の枠を超えた活動は、やがて鈴木氏自身が主導するアニメ作品制作へとつながっていく。下記画像は当時の車内中づり広告。

本エリアでは、鈴木氏の志向性が色濃く出た「表紙」と「付録」のギャラリーを楽しめる内容になっている。付録は当時の情報誌には珍しく、市販品よりも凝ったグッズや冊子、ポスターなどが毎月付いており、かつてのファンにはたまらなく懐かしい、貴重な付録や広告物を展示する。

〇ナウシカへの道 一冊の雑誌から映画が誕生

鈴木氏は「アニメージュ」の編集を通じて二人の作家と出会う。アニメージュの創刊号で特集した、日本のアニメーション史に残る名作「太陽の王子ホルスの大冒険」を生み出した高畑勲氏と宮崎駿氏だ。鈴木氏は、ガンダムや宇宙戦艦ヤマトなどの松本零士アニメが大人気だった1981年8月号に、宮崎監督の31ページにもわたる大特集を掲載したことを契機に、高畑・宮崎両氏に寄りそう路線を取ることを宣言した。

本エリアでは1982年2月号の原作マンガ連載開始を経て、1984年に映画「風の谷のナウシカ」が誕生するまでの道のりを振り返る。さらに、今まで紹介されることの少なかった、貴重なレイアウトや原画、美術ボードなどの資料をその描き手が「アニメージュ」でどう紹介されてきたかという視点から多数展示する。

「アニメージュ」という雑誌から映像制作が始まった表れとして、徳間書店制作の他の映像作品をまとめて紹介。鈴木氏が力を入れた押井守監督作品「天使のたまご」の貴重な資料展示や、今回初公開となる「風の谷のナウシカ」のセル画にも注目だ。

アニメージュとジブリ展のオリジナルグッズも発売

「風の谷のナウシカ」のオープニングに登場するイラストがデザインされたゴブラン織りタペストリーや、1983 年 11月号のアニメージュに掲載された「風の谷のナウシカ」の構想段階の青色テトを再現したぬいぐるみなど、約150点の展示会オリジナルグッズを販売。松屋銀座での開催後、宮城県石巻市など展覧会の全国巡回に伴いグッズも各会場にて販売する。

限定BOX入りテトのぬいぐるみ(1万1000円)、「風の谷のナウシカ」のオープニングに登場する壁画をデザインした五彩織バスタオル(8800円)、同作品のオープニングデザインのゴブラン織りタペストリー(1万6500 円)、13インチのパソコンも収納できる、「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」のマルチケース(各3300円)。

入場は全日日時指定制で、事前に来場日時を決めてチケットを購入する。各日時数量限定のため入場日時により完売の場合あり。購入、価格など詳細はローソンチケットウェブサイトを参照。

【AJの読み】編集者としての鈴木氏の歩みと日本のアニメ史をたどる

スタジオジブリのプロデューサーとして、宮崎作品をはじめとした数々の名作アニメを世に送り出してきた鈴木敏夫氏。「機動戦士ガンダム」の大ヒットにより質的にも量的にもアニメが大きく飛躍するブーム期から、後のジブリにつながる高畑・宮崎両監督の発掘、二人と共に映画製作に傾斜していくまでの道のりを貴重な展示物で紹介する。アニメージュ創刊時から携わった編集者時代の鈴木氏の業績と、日本のアニメの歴史がリンクするアニメファン必見の展示会だ。

© 1984 Studio Ghibli-H
© 1986 Studio Ghibli
© 1988 Studio Ghibli
© 1989 Eiko Kadono -Studio Ghibli -N

文/阿部純子

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