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1日3杯以上のコーヒー習慣が人に「いい人生だ」と言わしめる理由

2021.03.31

毎日飲むコーヒー。いつ、どんなときに、何杯飲んでいるだろうか? 1日3杯以上のコーヒー習慣を持つ人は、自分の人生を「いい人生」だと自己評価している人が多いという。果たして、その背景にあるものとは―?

1日3杯以上のコーヒーは何をもたらす?

ネスレ日本が2020年8月に行った「コーヒーとGood Lifeに関する調査2020」では、1日にコーヒーを3杯以上飲んでいる人たちは、0杯や1-2杯飲む人たちに比べて、「Good Life感」を示す“主観的ウェルビーイング”が有意に高いスコアになったという。

“主観的ウェルビーイング”は、世界的に使われている指標「キャントリルの梯子」を用いて算出したもの。自分にとって最高の暮らしを10点(10段目)、最悪の暮らしを0点(0段目)としたときに、いま自分は梯子の何段目にいるかを点数で表し、現在の暮らしを自己評価するものだ。

コーヒーが毎日の暮らしを良きものにする感覚は、多くの人たちが感覚として認識しているものだ。しかし「1日3杯以上」というのは、初耳だ。いったい、どこからくるものなのだろうか?

なぜ「Good Lifeだ」と言う人はコーヒーを多く飲むのか?

この調査結果について、予防医学者の石川善樹さんは次のようにコメントする。

【取材協力】

石川善樹さん
1981年、広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士(医学)取得。公益財団法人Wellbeing for Planet Earth代表理事。「人がよく生きる(Good Life)とは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的研究を行う。専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学、概念進化論など。

「コーヒーを1日3杯以上飲んでいる方は、人生に対する満足度が高い傾向にあるというのは、コーヒーを飲むことが『いい人生 = Good Life』につながるという因果関係ではなく、あくまで相関関係が見られたということであり、重要なのは『なぜGood Lifeだと言う人はコーヒーを多く飲むのか?』という背景に思いを至らせることだと考えます。

推察できることとしては、特に1日にコーヒーを3杯飲むということは、毎日何らかのスイッチを切り替えていて、一日を活動的に過ごしている、つながりのある人が多いのではないか?ということです。

つまり、充実した人生を送っている人は、次から次へと、スイッチを入れ替えるようにいろいろなことをやっている…という、いわば『切り替えの道具』としてコーヒーをよく飲んでいるのではないかという『人生との相関関係』が見えてくると考えています」

●予防医学者のコーヒー習慣

石川さん自身、毎日コーヒーを飲んでいるという。どんな習慣を持っているのか。

「私は朝、自宅近くの仕事場に向かう途中でコーヒーを買うことから一日が始まります。そしてお昼ご飯を食べた後、食後の一服でコーヒーをいれます。夕方になると、疲れたなーと思って近所の緑道を散歩するのですが、そのときにコーヒーを片手にブラブラします。このように自分の一日のリズムをつくるスイッチ的な役割として、一日3杯のコーヒーと付き合っています」

コーヒーが持つ3つの力

また石川さんは「いい人生」を送るためには、3つの要素が大切だと述べる。

「人生100年時代という言葉があるように、世界一の長寿国である日本で『いい人生 = Good Life』を送るためには、いったい何が大切なのか、という点が、今後さらに重要になるはずです。色々な評価軸があるとは思いますが、私が発信しているのは『からだ・こころ・つながり』の3つの要素です。長い人生に対する満足感を高めるためには単にからだが健康かどうかだけではなく、これらの3つの要素がバランスよくそろっていることが大切であると考えています」

石川さんが述べるその3つの要素は、コーヒーにあるのではないかとネスレ日本が発信している。ネスレ日本 飲料事業本部ソリュブルシステム&ホワイトカップビジネス部長の出牛誠さんは、コーヒーの持つ役割や力について、次のように解説する。

【取材協力】

出牛誠さん
ネスレ日本株式会社 飲料事業本部ソリュブルシステム&ホワイトカップビジネス部長
1999年ネスレ日本入社。営業、マーケティング、営業企画、ネスレ通販等の担当を経たのち、オウンドメディア「ネスレアミューズ」を担当。「ネスレシアター」などのコンテンツ開発・デジタル施策を担当。その後2020年より飲料事業本部にて現在、「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」ホワイトカップカテゴリー、ギフトカテゴリーのビジネスを担当。現在に至る。

「コーヒーには、『リラックスタイムのココロにはたらく力』、『からだにスイッチを入れる力』、『人と人とのつながりを生み出す力』という3つの力があると思います。

昨年から続く社会環境の変化の中で、私自身、テレワークで仕事をすることが多く、意識をしないとオンとオフの切り替えがむずかしかったりするのですが、ちょっとリラックスしたいときや『今から一仕事頑張るぞ!』とスイッチを入れるときなど、コーヒーがとても良い役割を果たしてくれています。

また、週に1~2回は出社をして同僚と顔を合わせる機会もありますが、ちょっとした雑談にコーヒーブレイクを活用するなど、やはりコーヒーがあるとより会話が弾むというか、コミュニケーションに役立つなと感じています。気分や場面に応じてその力を使い分けられて、一つの飲み物が、のどの渇きをうるおすにとどまらない、複数の役割を持つこと自体、非常に特長的なことかと思っています」

出牛さんにとってのコーヒー習慣はどんなものか。

「私にとってのコーヒーは、あって自然なもの、なくなると思ってないものなのかもしれません。いろいろなシーンで、いろいろな種類のコーヒーを飲みます。

朝はブラックコーヒーを朝食時に飲みます。今日の始まりという意味では、毎日の『スイッチ』になっていると感じています。でも自然なものなので、スイッチだと意識しているわけではありません。最近は自宅での仕事も多いので、平日の自宅では、仕事始めにもブラックコーヒーを飲みます。半面、ランチをとった後や午後はカフェラテなどを飲むことが多いですね。夏はアイスコーヒーを飲むことも多いです。これが休日になると少し違ったりします。休日の朝食時はブラックコーヒーですが、比較的午前中からカフェラテを飲んだりします。この場合はリラックスを求めて、自然に飲み分けているように思います」

コーヒーの1日3杯以上の習慣は、我々に何をもたらしてくれるのか。それは、一人一人異なることだろう。これを機に、自分自身の「Good Life」とは何か、そしてコーヒーそのものが自分にもたらすものや、飲む杯数との関係を考えてみるのもいいだろう。

取材・文/石原亜香利

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