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太っていなくても生活習慣病になる原因を解明、順天堂大学研究グループ報告

2021.03.29

太っていなくても「生活習慣病」になる原因とは?

日本人をはじめとしたアジア人では、太っていなくても生活習慣病になってしまう人が多い一方で、そのメカニズムはよくわかっていなかった。

そこで順天堂大学大学院医学研究科 代謝内分泌内科学・スポートロジーセンターの田村好史 先任准教授、河盛隆造 特任教授、綿田裕孝 教授らの研究グループは、正常体重の日本人男性約100名を対象に、全身の代謝状態や脂肪分布に関する網羅的な検査を実施した。

その結果、脂肪組織の「質」の指標となる「脂肪貯蔵機能」や「アディポネクチン濃度」の低さが、インスリン抵抗性、高中性脂肪血症、肝脂肪蓄積などの代謝異常の本質的な原因であることを明らかにした。

日本ではウエストサイズを測定するなど内臓脂肪の蓄積に着目した生活習慣病の予防対策が行われているが、正常体重者における代謝異常の予防や治療には、脂肪組織の「質」に着目した取り組みが必要であることを示唆した成果は、予防医学の観点からも、極めて有益な情報であると考えられる。

今後の展開

今回の研究により、正常体重の日本人男性において、代謝異常の本質的な原因は、脂肪組織の「質」であることが明らかになった。

本邦では特定健診(メタボ健診)などで内臓脂肪の蓄積(我が国では男性でウエストサイズが85㎝以上、女性で90㎝以上が目安)に着目した介入が進められ、主に脂肪の「量」にフォーカスを当てた生活習慣病の予防対策が行われている。

今回、太っていなくても代謝異常を発症しやすい日本人にとって、脂肪組織の「質」、特に「脂肪貯蔵機能」に着目した予防や治療の必要性が示唆されたことで、今後の生活習慣病予防への応用が期待されます。また、中性脂肪が高い、善玉コレステロール(HDLコレステロール)が低い、肝脂肪が多い、などといった臨床データにより、正常体重者における脂肪組織の「質」の低下をある程度予測出来る可能性がある。

研究グループでは、最近になって痩せた若年女性の耐糖能異常者でも「脂肪貯蔵機能」の低下が生じていることを世界で初めて発見しており、今後は日本人における脂肪組織の「質」の低下はなぜ、どのように生じるのか、どのような介入法により改善されるのかを明らかにするべく、さらなる研究を進めるという。

構成/ino.

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