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ソーシャルメディア上の誤情報には警告表示が有効、米カンザス大学研究報告

2021.03.27

ソーシャルメディア上の誤情報には警告表示が有効か

“未検証”あるいは“疑わしい”といった警告が表示されているソーシャルメディアの記事には注意を払う人が多い一方で、記事の著者の経歴や文体などは読者の記事に対する信頼度に影響を与えないことを示唆する研究結果が明らかになった。

この研究を実施した米カンザス大学のHong Tien Vu氏らは、「FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアの大手企業には、誤解を招く危険な情報の拡散を封じ込める責任があることが示された」としている。

研究結果は、国際コミュニケーション学会年次集会(ICA 2021、5月27~31日、オンライン開催)で発表される予定。

Vu氏らは今回、「ビタミンB17(架空のもの)不足が原因でがんになる可能性がある」というフェイクニュースを、著者のプロフィールや文体などを変えて作成し、750人以上の研究参加者に読んでもらった。

記事は、医師の署名記事の体裁とし、著者の医学的な資格も記載したものや、「ライフスタイル・ブロガー」で、「クリエイティブ・ライティングの経験がある2児の母親」が書いたもの、文体がジャーナリスティックなものやくだけたものなど、8バージョンを用意した。

その結果、読者は記事に対してさまざまな反応を示すことが明らかになった。例えば、ソーシャルメディアに詳しい読者は、記事の内容を慎重に評価し、記事のシェアには消極的な姿勢を示した。

それに対して、健康関連の情報に対する関心の強い読者は、記事の正確性に対する判断力が低かったが、内容の正確性が不確かでも記事をシェアする傾向が強かった。

その一方で、記事の著者の資格や文体の違いは、読者が記事の正確性をどう評価するか、あるいは、記事で勧められていることに従ったり、記事を他者とシェアしたりするかどうかには大きな影響を与えていなかった。

しかし、記事に「検証された情報が含まれていない」との警告表示が伴う場合には、読者の記事に対する信頼度は低下し、推奨内容に従ったり、記事を他の人とシェアしたりする率も低かった。

Vu氏は、「警告表示のある情報を目にすると、たとえそれに対して同意できなかったとしても、とりあえずは情報内容に疑念を抱くものだ」と話す。そして、「ソーシャルメディアの企業が情報を検証するか、誤った情報や未検証の情報、あるいは危険な情報を含むコンテンツへの警告表示を出す必要があるとことが示された」と結論付けている。

またVu氏は、「この研究結果からは、フェイクニュースかどうかの判断を読者や視聴者に任せられるようになるには、まだだいぶ時間がかかることが予測される。ソーシャルメディアの利用者が情報の信憑性を評価するには頭を使う必要がある。一般的なネットサーフィンでは、情報の検証をソーシャルメディアの大企業に頼る傾向が強い」と話している。

今回の研究は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染が拡大する前に実施されたものだが、得られた知見は今こそ重要な意味を持つものだといえる。というのも、パンデミックのさなかでは、一見、無害に見えるフェイクニュースでも、危険な影響を与える可能性があるからだ。

なお、学会で発表される研究結果は一般的に、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。(HealthDay News 2021年3月5日)

Copyright © 2021 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Press Release
https://news.ku.edu/2021/03/01/study-examines-what-makes-people-susceptible-fake-health-news

構成/DIME編集部

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