小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

管理職必読!育休復職者が抱える働き方やキャリアに関する悩みや不満

2021.03.21

企業などに勤めている間に育児休業を取得し、後に復職した人は、自身のキャリアや仕事に対してどのような悩みを抱えているのだろうか?

そんな、復職後の働き方やキャリアの悩みと、会社に求めるサポートに関する意識調査がこのほど、株式会社fruorにより、企業などで育休を取得し復職した564名を対象にして実施された。

復職時の会社との面談は7割が実施。しかし、6割の人が「復職後のキャリア展望は描けず」

復職時に会社との面談は、「制度としてあり、面談を行った」人が46.6%、「制度はなかったが自ら申し出て行った」人が23.4%と、合わせて70%が実施していた。

一方で、復職後のキャリア展望については「しっかり描けていた」「少し描けていた」を合わせても37.4%に留まり、多くの人はこの先のキャリアが見えないまま復職していることがわかった。

「面談は働き方ややりたい事の希望を聞かれる事もなく、決まった事を通告される場だった」(女性・正社員・子2歳)という声もあり、面談が会社とのすり合わせの場になっていないケースもあるようだ。

仕事だけでも多岐にわたる悩み。4人に1人は、悩みや不満を「上司や会社に全く伝えなかった」

復職後の働き方やキャリアについての悩みや不満(複数回答)では、「時間内で成果が出せるか」(53.9%)、「時短で給料や評価が下がる」(51.2%)、「スキルアップや昇進昇格の機会が遠のいた」(41.1%)など、多岐にわたる悩みが続いた。

「時短が取れない」という悩みは11.3%と相対的に低く、勤務時間の希望は叶っている一方で、「時短なのに業務量が減らない」(30.3%)という悩みは上位に挙ががった。自由回答欄では、時短勤務での評価への不満や業務量オーバー、過剰な配慮によるやりがいの喪失など人によって様々な悩みが見られた。

しかし、これらの悩みや不満を上司や会社に伝えたか聞いたところ、「伝えなかった」が過半数を占め、うち4人に1人は「全く伝えていない」と答えた。伝えなかった理由は4割の人が「子育て中である事情を考えると我慢すべきものだと思った」と回答している。

<自由回答欄に挙がった悩みや不満>

・周りの同僚よりも効率的にこなしているのに、圧倒的に給与が低いこと(女性・正社員・子2歳)
・復職当初は時短でも成果をあげようと意気込んでいたが、どれほど必死に働こうとも評価(給料)は労働時間で計算されるので、頑張り損だと感じてしまうようになった(女性・正社員・子4歳)
・時短なのに残業が発生し、家庭も回らなくなって、仕事も家庭もうまくいかない。体調を壊して、このままでは続けていけないと感じる(女性・正社員・子3歳)
・昇進昇格が凍結され、研修も辞退するよう言われた(女性・正社員・子2歳)
・復職3日で強制配置転換。働く体制を整えてフルタイムでやる気でいたのに、ずっとその補佐的業務と言われ、やる気をなくした。結果、転職した(女性・正社員・子7歳)

復職後、6割の人が「両立の困難さから会社を辞めることを考えたことがある」

復職者の悩みは仕事だけでなく、家事や育児の悩みも複雑に絡み合っている。復職後、「両立の困難さから会社を辞めることを考えたことがある」人は「何度もある」「1、2度ある」を合わせおよそ6割にのぼった。

会社に求めるサポートは、柔軟な働き方や成果で評価する制度に続き、「個別の支援」が上位に

復職後も意欲的に働くためにあったらいいと思うサポートや環境(複数回答)では、「柔軟な働き方ができる制度」(83.3%)や「勤務時間ではなく成果で評価する制度や風土」(58.3%)に続き、「個々の家庭状況や希望に合わせた働き方やキャリア設計のための定期的なフォロー面談」(56.6%)、「自分の悩みや課題についてキャリアの専門家に相談できる場」(47.0%)が並んだ。

制度による一律の支援だけでなく、個々の状況や希望に合わせた定期的なフォローや相談の場を欲していることが伺える。また、「仕事だけでなく、日々の家庭生活や育児をサポートする施策」(44.1%)も上位に入り、ライフ面の充足あってこその仕事と考える人も多いようだ。

会社の対応でありがたかったことは「在宅勤務」、残念だったことは「無理解や対話不足」が多い

復職前後の会社からのサポートでありがたかったことと残念だったことを自由回答で聞いたところ、「ありがたかったこと」では職場の理解のほか、制度面ではコロナ禍を受けて進んだ在宅勤務を挙げる声が目立った。「残念だったこと」では職場の無理解や対話不足が多く見られた。

<ありがたかったこと>

・コロナの影響で在宅勤務ができるようになり、子どもの体調不良でも有給を使わなくてすんだ(女性・正社員・子1歳)
・保育園が見つからずあわや退職という時、柔軟にフルリモートでの勤務を提案してもらえた(女性・正社員・子1歳)
・限られた時間でも成長具合に応じて新しいことにチャレンジさせてもらい、業務の経験を積ませてもらっている(女性・正社員・子1歳)
・面談の機会が復職前にも後にも数回あった。育休中もメールでのフォローがあり、上司に状況を理解してもらう事につながった(女性・正社員・子7歳)
・時短、フレックス、在宅勤務。子持ちの先輩社員が講師となり、同じ子持ちの生徒たちで育児の技術を学ぶ会が半年間開催された(女性・正社員・子4歳)

<残念だったこと>

・キャリアプランの提出を求められたときの対応。自分の「両立したい」希望はほとんど訂正されて、「残業ありきでがんばる」という内容で提出するよう求められた(女性・正社員・子1歳)·紋切り型のワーママ像に当てはめ、個人の意思や環境や資質を理解しようという姿勢が見られなかった(女性・正社員・子1歳)
・今後のキャリア展開をあまり考えてもらえていないと感じる。こちらの要望や不安を話せる面談等が復職前後共に今に至るまでない(女性・正社員・子1歳)
・制度が整っているだけで、企業風土が育児社員を歓迎していないので意味がなかった(女性・正社員・子3歳)
・育休が終わる10日前、今までとは全くの畑違いの職場に異動となった(男性・正社員・子3歳)·初日に席がなくて、パソコンもなかったこと(女性・正社員・子0歳)

■まとめ

両立しやすさの指標として育休復職率100%を掲げる企業が現れる一方で、復職後の働き方やキャリアについての課題は「個々の家庭の事情」としてあまり表には出てきていない。しかし、調査結果からわかるように、水面下で悩みを抱えている人は多く、離職に至ると会社にとっては大きな損失だ。

仕事観や家庭の状況により、1人ひとり理想の両立の姿や求めるキャリアは異なる。これからの両立支援は、「一律」から「個別」へ、「画一性」から「多様性」へ。多様なロールモデルを提示し、個別のフォローにより前向きに働けるよう支援することが必要と思われる。また、復職者自身も働き方やキャリアの理想を持ち、自分の希望を伝えることが大事だ。

<調査概要>
・調査対象企業などに勤め、2010年以降に育休から復職した人
・回答者数564名
【性別】女性95.7%、男性4.1%、無回答0.2%
【雇用形態】正社員93.4%、契約社員3.5%、派遣社員1.2%、パート・アルバイト1.8%】【企業規模(従業員数)】1,001名以上50.0%、301~1,000名21.1%、101~300名12.4%、100名以下16.5%
【復職後の働き方】フルタイム34.6%、時短勤務64.0%、その他1.4%
【育休取得対象となった子の現在の年齢】0~2歳55.9%、3~5歳33.2%、6~10歳11.0%・調査期間2020年8月27日~31日
・調査方法インターネットアンケート
※調査結果は小数点以下第2位を四捨五入している。

出典元:株式会社fruor

構成/こじへい

新型コロナウイルス対策、在宅ライフを改善するヒントはこちら

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2021年7月15日(木) 発売

DIME最新号の特別付録は「LEDリングライトPREMIUM」! 特集は「今、読むべき 観るべきマンガとアニメ」、「2021上半期ヒット商品大検証」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。