シャトー・メルシャン
髙野杏奈さん
1996年生まれ、長野県出身。地元の高校を卒業後、メルシャンへ入社。山梨・勝沼ワイナリーの栽培係として城の平、祝村、鴨居寺、天狗沢の4つのブドウ畑を管理する。醸造管理の仕事も担う。
ブドウ畑の美しさにひと目惚れ。ひと枝の剪定で味が変わります
「高校の校外授業で長野県椀子のブドウ畑を見て、壮大な景観に感動。仕事にできて本当に幸せです」
メルシャンでブドウ栽培係として働く髙野さん。1年の仕事は冬の剪定から始まる。ブドウの樹を一本一本観察し、高品質のブドウを収穫し続けられるよう、専用の剪定バサミで枝を切り落とす。春に余分な芽を取り除き、新しい枝が垂直に伸びるように固定。枝の剪定、草刈り、農機を操作して薬剤を散布する夏は年間で最も忙しい。秋はいよいよ収穫だ。
「ブドウの実の成熟、その後にワインの完成と、仕事を達成する楽しみが2回ある感覚です。最近は自分で育てたブドウで醸造も経験。より良いワインのため作業ひとつひとつに丁寧に向き合っています」
〈3つのQuestion〉
Q1. 仕事が楽しいと感じる瞬間は?
常に楽しいですが、収穫期は特別。自分の作業でブドウの質が変わると思うとワクワク。出来栄えを褒められるとうれしい。
Q2. 休日のリフレッシュ方法は?
2週に1度、帰省して姪っ子たちに会うこと。本当にかわいくて、いつもお菓子をあげて好かれようとがんばっています(笑)。
Q3. 今後の目標は?
今年したことが、来年、再来年のブドウの出来栄えと、ワインの味に影響します。栽培の仕事を、毎日着実に続けていきたい。
取材・文/佐藤太志
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