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10年前の3月11日、テレビの視聴率はどうだったのか?

2021.03.17

3.11から10年が過ぎた。あの日、身近な情報源としてどれくらいの人がテレビを観ていたのだろうか。また、あの日から、私たちのメディアに対する向き合い方や消費活動はどのように変わったのだろうか。

ビデオリサーチではこのほど、テレビ視聴率調査および生活者意識調査「ACR/ex調査」より、東日本大震災から10年、発展を続けるメディア環境・生活者の価値観の変化と、ライフスタイルへの影響についてまとめた。

10年前の発災時「信頼できる情報源」はテレビ、SNSは安否確認での有用性が明らかに

東日本大震災が起きた2011年3月11日14時46分、地上波テレビは一斉に地震速報を報道。総世帯視聴率(HUT)は15時台で38.8%(前週平日平均に比べプラス8pt)となった。

また、24時台以降は平常時の2倍以上になるなど、時間を問わず少しでも情報を得ようとテレビ報道に対する注目の高さと、視聴時間帯の推移から深夜に帰宅した帰宅難民の状況が思い出される。(図表1)

発災後、TwitterやFacebookで情報を受発信するなど、安否確認ツールとして着目されたのはSNSだった。震災をきっかけに2011年6月に「LINE」が誕生。サービス開始3年後の利用は34%、5年後は49%、2020年では約7割の生活者が日々のコミュニケーションとして活用している。(図表2)

●2011年3月11日(金)総世帯視聴率(HUT)(図表1) <テレビ視聴率調査(関東地区)>

●『LINE』利用率・利用頻度推移(図表2) <ACR/ex調査(7地区)>

2011年以降スマホ所有が急速に増加、情報選択・収集の自由度拡大で生活者の価値観は「細分化」

2011年以降、急速なインターネット環境の整備が進み、また格安スマホが登場した2014年には「スマートフォン所有」は60%、合わせて「インターネットで情報収集をする」は8割を超え、2人に1人が自分にとって必要な情報をすぐに収集できる、即時性の高い環境となった。(図表3)

この個人単位での自由度が高い情報収集環境は、買物意識に対しても影響をもたらし、「自分なりの考えでものを選ぶ」意識が2013年の50%から2014年は68%と18pt増加しており、価値観が細分化している傾向が見受けられる。(図表4)

●スマートフォン所有・インターネット利用意識<2011-2020>(図表3) <ACR/ex調査(7地区)> 

●買物意識の変化<2011-2020>(図表4) <ACR/ex調査(7地区)>

情報社会の中で本質重視に意識がシフト、自分にとって“外さない”効率的な低燃費志向が浸透中

商品に対する意識では「実用的なものを選ぶ」考えが、2020年(74%)は2011年とくらべ6pt増加、「一度好きになったブランドは長い間好き」についても2020年(63%)は2011年より8pt増加と、外さない効率的な意識が緩やかに浸透している様子がうかがえる。(図表5)

最新データで男女別に価値観をみると、男性は「着るもの」に「気をつかう(51%)」一方で「お金をかける(17%)」意識が低く、また女性においては「メイクアップ(38%)」より「スキンケア(61%)」が高いなど、お金をかけて着飾ったりするよりは自然体でモノを大切にすることを重視している様子がうかがえる。(図表5)

●商品に対する意識の変化<2011-2020>(図表5) <ACR/ex調査(7地区)>

コロナ禍で見えた「テレビの信頼」と「ネットの役割」、メディアは生活者の安心・快適を牽引

社会的混乱となった『新型コロナウイルス感染』について、“信頼度”が突出して高かったのは「テレビ(65%)」だった。一方、“積極的に収集する”意識では、「テレビ(64%)」のみならず「インターネット・ニュース(47%)」も5割程度となっており、テレビとインターネットが身近なメディアであることがわかる。(図表6)

2020年のインターネット利用状況では、1週間のリーチは8割以上、利用が増加しているジャンルでは「動画・音楽系(83%)」「SNS(86%)」「ショッピング系(70%)」といった個人の満足度を高めるメディアである傾向が高まっている状況だ。(図表7・8)

●「新型コロナウイルス感染」情報におけるメディアへの意識(図表6)<図表6~8 ACR/ex調査(7地区)>

●テレビ・ネット利用状況(行動リーチ・消費時間)(図表7)

●インターネット利用ジャンル<増加率上位3>(図表8)

出典元:株式会社ビデオリサーチ

構成/こじへい

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