https://www.microsoft.com/en-us/surface/devices/surface-duo
米マイクロソフトの2画面スマートフォン「Surface Duo」
その次期モデルの噂が登場している
5G対応やカメラ改善などが期待されている
異なるアプローチの折りたたみ端末
https://www.microsoft.com/en-us/surface/devices/surface-duo
2019年にマイクロソフトが発表したSurface Duoは2画面スマートフォン、つまり5.6インチの2個の画面をおりたためる本体に搭載したデバイスだ。また本体を開くと、8.1インチ相当の大型ディスプレイとして利用できる。
2画面には別々のアプリを表示することで、たとえばプレゼンテーション資料を見ながらのビデオチャットにも利用できる。また製品は通信機能を備え、通話も可能だ。さらに「Surfaceペン」を使っての手書きメモもできる。
OSにはWindowsではなくAndroid OSが搭載されている。これにはすでに数多くのモバイル向けアプリが存在するAndroid OSを採用することで、市場により早く製品を投入することが可能となり、またより洗練されたユーザー体験を提供するのが狙いだとみられている。
スペック面では見劣りも
https://www.microsoft.com/en-us/surface/devices/surface-duo
Surface Duoは発表から発売まで1年弱かかったこともあり、最新スマートフォンと比較すると本体スペックで若干見劣りするのも事実だ。
例えばSurface Duoは5G通信に対応しておらず、LTE通信しか利用できない。2020年後半に発売されたハイエンドスマートフォンとしては、正直これは珍しい。またプロセッサもSnapdragon 855と、他社製品に比べて1世代前のものを搭載している。
背面に搭載された1100万画素カメラも、レビューなどではその画質に厳しい評価を下されている。マイクロソフトが初めて投入するAndroidスマートフォン、しかも折りたたみ形状と特殊な端末だったのが原因なのか、その完成度は高くない印象だ。
次期モデルは5G対応とカメラ画質が向上?
https://www.microsoft.com/en-us/surface/devices/surface-duo
しかしマイクロソフトは、将来のSurface Duoにてこれらの弱点を改良しようとしているようだ。同社が掲載した求人情報では、5G技術に関連したものからカメラのAI(人工知能)機能に関する言及も見つかっている。
これらの求人情報は2020年の秋に掲載されたもので、現時点では応募することはできない。また、これらの改良を取り入れた次期Surface Duoがいつ市場に投入されるのかも、現時点では不明だ。
競合他社が1枚のフレキシブルディスプレイを搭載した折りたたみスマートフォンを投入する中で、2画面という異なるアプローチを採用したマイクロソフト。ぜひその後継製品も、魅力的なプロダクトとして登場してほしいものだ。
文/塚本直樹