
今年2021年は、どんなグルメが流行るのか。その参考になるのが「おうちごはん」による「2021年トレンド予測」だ。そこで紹介されていた、今年、注目のグルメの一つ、韓国発スイーツ「グリークモモ」に迫る。
グリークモモとは?
グリークモモとは、種をくり抜いた桃の中にギリシャヨーグルトを詰め、お皿の上に敷いたグラノーラなどの上に置いて蜂蜜などをかけたもの。桃をギリシャヨーグルトやグラノーラ、蜂蜜ともに味わうデザートだ。
韓国にある「SPITICO(スピティコ)」というカフェが発祥といわれており、SNS映えもすることから、じわじわ日本でも人気を集めている。
料理レシピサイトクックパッドで、グリークモモのレシピを公開しているフォレストヒルさんのレシピによれば、桃は白桃が黄桃を使用し、ヨーグルトは水切りヨーグルトでも代用可となっている。ヨーグルトにジャムを軽く混ぜ合わせておくと、より美味しく味わえるようだ。
とても簡単なレシピなので、誰でも手軽に作ることができそうだ。
グリークモモに注目している理由
ところで、フォレストヒルさんはなぜグリークモモに注目しているのか。聞いてみた。
「グリークモモを作ったきっかけは、あるテレビ番組で韓国のカフェで注目されているデザートとして紹介されており、思いつきそうで思いつかなかった組み合わせと、見た目の可愛さに興味が湧き、作りたくなったためです。
材料もシンプルで、見た目の可愛さと豪華さ、また桃が市場に出回る期間が限られているので“今しか食べられない”特別感があるというのも魅力に感じました。
発祥が韓国のカフェということから、最近、韓国フードやスイーツが流行っていることもあり、ひと昔前よりも韓国の食べ物や文化が日本人に受け入れられやすいのではと思いました」
フォレストヒルさんはInstagramのアカウントでも情報発信しているが、グリークモモを作って写真を投稿したところ、グリークモモ発祥といわれる韓国のカフェ、スピティコからメッセージが届いたそうだ。
「スピティコさんから『投稿ありがとうございます』とメッセージをいただいたので、お礼とともに『グリークモモの“モモ”のネーミングは日本語ですか?』と伺ったところ、日本語だと回答がありました」
グリークモモは、はじめから日本で広まることが想定されていたのかもしれない。
ギリシャヨーグルトやグラノーラを組み合わせる理由
ところで、グリークモモは、ギリシャヨーグルトやグラノーラと組み合わせるのが新しい。これらを組み合わせるのはどうしてなのか? フォレストヒルさんに意見を聞いた。
「憶測ですが、以前、韓国に行った際、韓国オリジナルの餅菓子やケーキ類には、和菓子に比べてナッツ類や穀物がふんだんに使われているなと感じました。もしかしたら、韓国にある健康志向や、ナッツ・穀物類の嗜好などから、フルーツに穀物類を合わせることに対して違和感がないのかもしれません。
ギリシャヨーグルトも組み合わせるのも、5年くらい前のことですが、韓国に行った際に訪れたスーパーやコンビニのヨーグルトコーナーで、どのメーカーもギリシャヨーグルトをアピールしている印象があったので、ギリシャヨーグルトがブームなのかな…という印象を受けました。
また、普通のプレーンヨーグルトだと、やわらかすぎて、桃の中にヨーグルトを上手く詰められないため、詰めやすい固めのギリシャヨーグルトが選ばれているのかもしれません。
生クリームやクリームチーズを詰めても美味しいかと思いますが、ヨーグルトを使用すると健康的というのもあるのかもしれません」
グリークモモをうまく作るコツ
おうち時間が増すなか、桃が出回りはじめたらぜひ作ってみよう。グリークモモをうまく作るコツをフォレストヒルさんに教えてもらった。
「桃の皮をむくときは、熱湯にくぐらせると、手でスルスルむけますよ。また桃の種を上手にくり抜くには、スプーンもしくは、果物ナイフ等の小さめなナイフを使って底からくり抜くのがおすすめです。桃は変色が早いので、手早く調理し、作り置きはせずに、なるべく作りたてを食べるのが良いかと思います」
今年注目のグリークモモ、ぜひトライしてみてはいかがだろうか。
取材・文/石原亜香利
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