■連載/カーツさとうの週刊★秘境酒場開拓団
オヤジナリティー ★★★
家計貢献度 ★★
エルドラ度 ★★★
コロナ対策度 ★★
地元の新丸子に新しいモツ焼屋さんができていた。
このご時世に新規開店するっていうのも、そうとうにキモが座ってないとできませんよ。キモを焼いたりするだけに……ってなんだよこのオヤジギャグ。
そんなキモの座った店でキモ喰って呑もうと、一人、黙呑に行ってまいりました。
店名は『F(仮名)』。モツ焼の店では珍しくカタカナ表記の店名。珍しいどころか、オレ、初めてかなァ~カタカナ店名のモツ焼屋。
でもそんなことは店の味とは関係ないだろうと店内に入る。実はこの店のあった場所は、前もモツ焼屋さんで、その店もすごくイイ店だったんだけど、ちょっと資本が入ってる系の店なんで、このご時世的に撤退したようだった。で、そのまんま居抜きで開店したんで中の雰囲気は元のまんま。
本来だったら8人位座れるけれど、コロナ対策間引きで4人くらいしか座れないようにして運用しているL字型のカウンターと、2~4人が座れるテーブルが4組ほど。
で。店内に入りビックリした。先客がカウンターに3人、テーブルに2人ほどいたんだけど、 みんな黙々とパソコンみたい見てるの! この手の店の客層もずいぶん変わったなぁ~と思ったら、テーブルに案内されて座ったら、その理由がわかった。
なんてことはない、店内注文用のタブレットだった。ただ、普通の注文タブレットって、飲食店用に開発されたようなゴツいタブレットで、それが充電モジュールみたいなのに刺さってたりするじゃない? でもこの店のは普通の家庭用のタブレットで、それがカウンターの各席と全テーブルに、そっと佇むように置いてある。
おまけにレザーのケースみたいのまで付けてあるんで、ちょっと見た感じは間違いなく、全客が自分で持ってきたヤツを見てる光景!
多分コロナ対策ってことも含めて、このタブレットを注文システムに導入したワケでしょ? でも個人経営っぽい店だからね。タブレットの形見てもそんな気がするけど。大変な投資額ですよ。もう一回いうけどキモ座ってますよ!
さぁ今度はそのキモを味わう!!