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ヤフーとLINEの統合でPayPayブランドはどう変わる?

2021.03.17

ヤフーとLINEの統合が2021年3月1日に完了した。互いが持つ競合サービスがどう統合するか、様々な思惑が飛び交っている。

先駆けて決済サービスのPayPayとLINE PayはPayPayに統合する計画であると、ヤフーの親会社であるZホールディングス(以下、ZHD)が発表した。実現すれば、名実ともに国内No.1の決済サービスとなる。またZHDは、ヤフー以下中核となる事業会社、サービスに対して「シナリオ金融」という考え方でユーザーのニーズを満たし、さらなる収益増につなげる考えだ。詳しく見ていこう。

■金融事業の拡大は経営目標実現に必要不可欠

LINEとの統合後の事業領域でも金融は集中領域の一つとしてZHDは定義。決済を入り口にしたサービス展開で収益拡大を目指す

日本国内ではPayPayに統合して金融事業を拡大、海外展開はLINE Payで

2021年3月1日付けでLINEとの経営統合を完了したZHDは、中核となるヤフーとLINEの事業を中心に、2023年度に売上高2兆円。営業利益2,250億円を目指し、事業の拡大を行なう。

同日ZHDが開催した経営統合に関する戦略方針説明会では、「決済、金融」事業拡大に向けた施策を発表。両者で競合する決済サービスPayPayとLINE Payは、日本国内では2022年4月目標で、PayPayに統合する方針となった。

PayPayを軸に銀行や保険などの金融サービスの利用者を増やす構想だ。金融サービスではZHDグループのジャパンネット銀行が2022年4月5日から「PayPay銀行」に社名変更するなど、「PayPay」のブランド化が進む。

ZHDの川邊 健太郎社長は「PayPayが圧倒的に便利であるという世界観を作り、決済、金融事業での収益を拡大したい」と意気込む。LINE側が行なう金融サービスがPayPayブランドに変更・統合されるかは、2021年3月時点では不明だが、PayPayを冠する社名・サービスになるのか。LINEブランドの残すのか今後の動向が気になる。

■PayPayとLINE Payの統合計画は2022年4月予定で協議開始

引用元:LINE株式会社との経営統合に関する戦略方針説明会資料/Zホールディングス(以下、戦略方針説明資料)
PayPayに統合するのは日本国内のサービス。海外向けの決済サービスはLINE Payの提供が続けられる予定。まず、2021年4月から、LINE PayがPayPayのQRコード読み取りに対応してユーザーを取り込む。

■決済市場の割合からすればPayPayにはまだまだ伸びしろがある

2021年2月末の時点で約3,600万人が登録しているPayPayとはいえ、キャッシュレス決済市場全体からすればまだまだ成長する余地もある。

■PayPayのブランド名を関するサービス

引用元:Zホールディングスの金融サービスを「PayPay」ブランドに統一/Zホールディングス
SNS上のコメントを見ると、「パ」行の音が入っているせいで稚拙な感じがする。日本初のインターネット専業銀行の名前を変えてよいのか。という否定的な意見が聞こえてくるが、誰もが親しみやすい名前を目指した結果ではなかろうか。

「シナリオ金融」×「マルチパートナー戦略」でユーザーのニーズを満たす

「シナリオ金融」は、ZHDが掲げる構想。ユーザーの生活シーンで起こる様々な行動に対して、金融商品を提案することで、ユーザーを囲い込みつつ収益を狙う。

ZHDのグループ企業が持つ事業には「調べる」「買う」「支払う」「予約する」といったユーザーの行動を促す「場」が数多くある。「場」で行動に必要なサービスを提案できたら、ユーザーにはお金のニーズが発生するのが必然なので、丸ごと満たしてしまおうというのがシナリオ金融の考え方だ。

シナリオ金融の実現にはZHDグループ外の金融機関との連携も必要だと考えているのが「マルチパートナー戦略」。「例えばジャパンネット銀行に出資している三井住友フィナンシャルグループが提供する金融サービスとも連携し、ユーザーのニーズを満たしたい」(川邊氏)とユーザーの満足度向上のためには、自社グループ以外との連携をためらわない姿勢を見せる。

■ユーザーによって多種多様なシナリオが考えられるのでその分パートナーが必要

引用元:戦略方針説明資料
お金のニーズを「借りる」「増やす」「備える」と定義。これらのニーズの実現には決済サービスの利用やデータの蓄積が不可欠。

決済アプリ「PayPay」目線ではスーパーアプリ化の構想がシナリオ金融実現の入り口に

決済アプリ「PayPay」にはスーパーアプリ化構想がある。スーパーアプリとは、日常生活で行なう行動に必要なアプリを全て1つのアプリで実現してしまおうというもの。例えばニュースを見る。飲み会の予約をする。タクシーの配車を行なうといったサービスが1つの決済アプリで利用できる。PayPayを起動すれば何でもできて、お金の悩みを解決できる。そんな世界観に必要不可欠な入り口というわけだ。

■スーパーアプリの「スーパー」とは「生活に必要なことが何でもできる」という意味

引用元:2020年3月期第2四半期 決算説明会資料/ソフトバンク

PayPayがあればオンライン/オフライン問わずに、決済を軸としたサービス利用ができる。ユーザー目線の便利さとビジネス目線の囲い込みのしやすさで社会に浸透していく。

文/久我吉史

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