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英検取得にも役立つ!ゲームしながら英語を学ぶ「eスポーツ英会話」という新ビジネス

2021.03.15

講師とゲームで遊びながら学ぶ英会話

 ゲームをしながら勉強する――そんな子供にとっては夢のようなビジネスが盛り上がりを見せている。eスポーツ教育事業を手がけるゲシピ株式会社が2020年5月より始めた「eスポーツ英会話」というゲームを通じて英語を学ぶサービスだが、現在予約が殺到しており、多くの子供たちが受講待ちなのだという。

 実際にどのような形でeスポーツ英会話の授業が行われるのか、体験してみた。基本的にオンラインで行われるため、講師と生徒は通話アプリ『Discord』を使いボイスチャットでやり取りをする。この日の授業は低学年の児童が二人、使うゲームは人気バトルロイヤルゲーム『Fortnite』。Nintendo Switchを使用して、講師と生徒でのチームを組んでオンライン上の見知らぬ相手と戦いながら、英会話を学ぶというスタイルだ。適宜、講師から生徒へ、冒頭に掲載したような解説イラストがチャットで送られてくる

「on me!(敵と戦っているよ!)」といった英語のみでのコミュニケーションもあれば、「Eastに行こう!」のように、日本語と英語が混在した会話も行なわれる。この日の学習テーマは「方角の表現を学ぼう」で、これに関連するフレーズを重点的には使用するものの、日本語を使ったからといって生徒が講師に叱られるということはない。子どもたちからは、ゲームを楽しんでいるのは勿論のこと、発音が拙かろうがのびのびと積極的に英語を使おうという姿勢が感じられた。

講師と生徒が一緒になってゲームをプレイしつつ英会話学習を体験する筆者。常に和気あいあいとした雰囲気でありつつ、講師が要所要所で英語のフレーズを生徒に促し、それに答える形で英語で喋っていた

「トップの実力じゃなくても貢献できる」eスポーツ英会話教師という新しい業種

 新しい教育の形と言えるeスポーツ英会話事業を何故始めようと思ったのか。ゲシピ代表取締役CEOの真鍋拓也氏によると、もともと同社ではeスポーツのコーチングをはじめとする教育や育成を事業方針に掲げていたのだという。

「きっかけとなったのは昨年から始まった新型コロナウイルスによる自粛活動でした。私の息子をはじめとする小中学生の子どもたちが学校に行けず、満足に友達とも遊べずに家でゲームをする時間が増えてきている。それならば、せっかくゲームをするなら更に有意義な時間に出来ないかと考えたのが始まりです」

 子どもの教育とゲームを上手く組み合わせて役に立てたい――そんな時に出会ったのが、一人目の講師となるYas氏だった。日本出身で3歳からオーストラリアに在住し、複数の本業を抱えながら講師の仕事に就いている。ゲームが大好きで日本語と英語のともにネイティブレベルで喋れるが、Fortniteはこの仕事を始めるまでプレイしたことが無かったのだという。

「似たジャンルのゲームをプレイしていたので何とかなりましたが、Fortniteの実力はまだまだ。だけどゲームと子どもが大好きで、eスポーツの世界に憧れも抱いていた。自分のスキルを活かせる形で貢献できてとても幸せです」

代表の真鍋氏(左)とコーチのYas氏(右)

小5で英検準2級獲得!

 eスポーツ英会話のゴールはゲームの上達や流暢に英語を話せるスキルの習得ではなく、英語を話す外国人と出会った時に、拙くてもいいから物怖じせずに喋ることが出来るようになることなのだと真鍋氏は語る。

「カタコトの英語でも相手には意外と伝わるもの。文法などを教えることも大事ですが、英語を聞いたり喋ったりすることを通じて英語に興味を持ってもらうことが我々の一番の狙いです」

 この英会話教室がきっかけで英検に興味を持った子や、小学5年生で高校中級程度とされる準2級に合格した生徒、海外のプレイヤーとボイスチャットを楽しむ生徒などが生まれているという。

 事業を始めて10か月が経とうとしている現在、需要に供給が追いついておらず、講師の増枠が目下の課題だ。求められる講師の条件としては、ゲームが好きであることと、海外留学一年程度の英会話能力が目安だという。

「Yasさんもそうですが、未経験で活躍している講師もいます。我々は英語を聞いて話すということに重点を置いているため、留学経験が無くても、それに準じる語学力があれば、ゲームスキルなどを総合的に判断して採用を検討したいと思っています。もちろん、子供が好きで子供の将来のために教えることが心から楽しいと思えることが前提です」

 今後は小中学生だけでなく、プロゲーマー向けの英会話レッスンを行い、世界を舞台に活躍するためのサポートにも取り組んでいきたいと真鍋氏は語る。新しい形のビジネスであるeスポーツ英会話事業。これからの時代を切り拓く新しい教育の形となるか、今後の発展に期待したい。

eスポーツ英会話の詳細はこちら

取材・文/すいのこ
1990年、鹿児島県生まれ。プロゲーマー。本名・桑元康平。鹿児島大学大学院で焼酎製造学を専攻。卒業後、大手焼酎メーカー勤務を経て2019年5月より、eスポーツのイベント運営等を行うウェルプレイド・ライゼスト株式会社のスポンサードを受け「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズのプロ選手として活動開始。近著に『eスポーツ選手はなぜ勉強ができるのか』。

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