毎月定額で見放題など、サブスクは便利でお得なシステムだが、今月はあまり利用しなかった、必要でなかった、など実は損をしている場合もある。そんな中、〝欲しいものを必要な分だけ〟という量り売りのショップが急増。すでに環境先進国の欧米では「バルクショップ」と呼ばれる量り売りスタイルが定着し、無駄のないエコな買い方が浸透している。
プラスチックごみ削減を目的に洗剤の量り売りをするのは『エコストア』。2016年の日本上陸当初は全く利用者がいなかったが、年々利用者数がアップ。まとめ買いなど購入容量も増え、特に2020年のレジ袋有料化からSNSなどの反応もぐっと高まった。
一方、オーガニックスーパーの『ビオセボン』は、創業当時から全店(現在、国内21店舗)で種類豊富な食品の量り売りを実施。マイバッグ持参を推進するほか、ドネーション(寄付)参加型のペットボトル回収機を設置するなど、資源の再利用にも尽力。様々なアプローチから、サステイナブルな買い物スタイルを広く発信している。
『リカーショップ ナイトオウルル』では、炭酸対応の水筒〝グラウラー〟の持参で、樽生クラフトビールの量り売りに対応。外食しづらい状況でも高品質な銘柄を気軽に楽しめると好評で、どのブランドのグラウラーでも受け入れてくれる。
さらに、無印良品やナチュラルローソンでも量り売りを行なう店舗が登場するなど、大手の参入も追い風に。バルクショップはコスパがいい、高品質なものもトライしやすいなどエコ以外のメリットも大。マイバックの次は〝マイ容器〟持参が定着しそうだ。
【洗剤】ニュージーランド発の自然派洗剤
『エコストア』アトレ恵比寿店
植物とミネラル由来の洗剤&ボディーケア製品を製造・販売。量り売りを行なう「リフィルステーション」は全国13店舗。2023年までに国内50か所、ボディーケアの提供も予定。
どんな容器でも受け入れOK。少量から購入でき、初めての商品もトライアルしやすい(写真はニュージーランドの本店)。
Shop DATA
[住]東京都渋谷区南恵比寿1-6 アトレ恵比寿西館2F [電]03・5475・8650 [営]10:00~20:00 [休]無休
量り売りDATA
●商品/洗剤9種(洗濯用、おしゃれ着用、柔軟剤、食器用、お風呂用)
●最小購入単位/100ml~
●価格例/食器用洗剤75円(100ml)〜、洗濯用洗剤95円〜(100ml)ほか
●容器/持参
食器用洗剤500mlを量り売りで購入すると、通常の商品より110円お得になるなどコスパ的なメリットも。