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Suicaが使える5GスマホがMNPで実質1円!?ソフトバンク「Redmi Note 9T」の買い得度

2021.03.09

■連載/石野純也のガチレビュー

 2019年12月に日本市場参入を果たしたシャオミだが、その後、矢継ぎ早にスマートフォンを投入している。ファーウェイが、米国の制裁でGMS(Google Mobile Service)を搭載した端末を投入できない中、コストパフォーマンスの高さでお株を奪った格好だ。同時に、日本へのローカライズも急速に進めている。KDDIと共に投入した「Mi 10 Lite 5G」は、その1つだ。

 そんなシャオミが、新たにタッグを組んだのがソフトバンクだ。同社は、ソフトバンク独占となる「Redmi Note 9T」を2月26日に発売した。驚くのが、その価格だ。Redmi Note 9Tは、ミドルレンジモデル並みの処理能力を備えつつも、本体価格は約2万円。番号ポータビリティでソフトバンクに移ると割引が適用され、実質1円で購入できる。

 2万円と超低価格な端末ながら、5Gにもきちんと対応している。さらに、シャオミ製で初となるおサイフケータイも搭載。モバイルSuicaをはじめとする、各種電子マネーもあますところなく利用できる。これだけのスペックの端末が約2万円というのが、にわかには信じがたいところだが、価格以上の性能というのは本当なのか。実機を使って、その実力を検証した。

MNPで実質1円を打ち出した、超破格の5Gスマホ「Redmi Note 9T」

質感は今一歩だが、ディスプレイや指紋センサーは評価

 約2万円と低価格なRedmi Note 9Tだが、一見しただけでは、そこまで安いとは思えない作りだ。ディスプレイは6.53インチと大きく、フルHD+のため、文字なども精彩。映像を表示しても、十分なクオリティで表示される。液晶を採用していることもあり、有機ELを搭載した端末のような高いコントラストは出せないものの、迫力は十分ある。ベゼルも細いため、没入感は高い。

ディスプレイはフルHD+で、表示も精彩だ

 ただし、素材感は賛否が分かれるところかもしれない。背面を見ると、指紋がつきにくいよう、ざらざらとした加工が加えられているが、樹脂でできているため、ガラスや金属を使った端末のような高級感はない。手触りからも、ややチープさが感じられる。もっとも、スマホにはケースを装着して使う人が多く、この点はアクセサリーでカバーできる。低価格ゆえのトレードオフとして、割り切りたいポイントだ。

背面は樹脂製で、ミドルレンジモデルと比べても高級感は一段劣る

 低価格端末の中には、生体認証が顔認証だけ、しかもカメラで撮った顔と保存した写真の比較しかしていないものもあるが、Redmi Note 9Tには、きちんと指紋センサーも搭載されている。しかも指紋センサーは、側面の電源キーと一体になったものだ。ペコペコした押し心地からは、背面の素材と同様のチープさを感じてしまうが、使い勝手は悪くない。端末を手に取り、自然にロックを解除できるのは利点と言える。コロナ禍でマスクを着用する機会が多いだけに、指紋センサーへの対応はありがたい。

指紋認証は電源キーと一体化されており、側面に搭載

 底面に搭載された端子は、USB Type-C。低価格端末だからといって、仕様面が古いといったこともない。同じく底面には、3.5mmのイヤホンジャックも搭載されているため、有線のイヤホン、ヘッドホンが使いやすい。iPhoneをはじめとするハイエンドモデルの中には、3.5mmのイヤホンジャックを省く機種も増えているが、充電の必要がなく、サッと使える有線イヤホンはなかなか手放せない。低価格端末のために、ワイヤレスイヤホンを買ってしまっては本末転倒。その意味でも、イヤホンジャック搭載の判断は正解だと感じる。

底面にはUSB Type-Cの端子と、3.5mmのイヤホンジャックが並ぶ

カメラは実質的にシングルカメラに近い、画質は合格点

 背面に搭載されたカメラは、一見するとクアッドカメラのようなデザインに仕上げられているが、1つはフラッシュ。センサーは3つ搭載されている。メインカメラの画素数は4800万画素と高く、4つの画素を1つに結合することで、1200万画素相当の写真を撮影できる。この技術の利点は、画素のサイズが大きくなり、光を多く取り込めるようになること。結果として、暗所での撮影能力が向上する。ミドルレンジモデルに普及し始めている技術だが、約2万円の端末が搭載しているのは珍しい。

トリプルカメラを搭載するが、メインのセンサー以外はオマケ的な要素が強い

 ただし、残り2つはオマケ程度と割り切る必要がある。トリプルカメラではあるものの、実質的には「シングルカメラ+α」程度の構成と言えるだろう。1つは200万画素のマクロカメラ、もう1つは深度測定用のカメラで、写真を撮影するという意味では、実質デュアルカメラだ。画素数を考えると、200万画素のマクロカメラも、画質は期待できない。実際、以下の写真のように、細かな文字は撮れるが、解像感が低いのは難点だ。

マクロカメラで撮った写真。被写体に寄れるのは魅力だが、画素数が低いため、解像感は低い

 一方で、4800万画素のメインカメラで撮った写真は、約2万円の端末とは思えないクオリティだ。うたい文句どおり、暗所に強く、HDRもしっかり効くため、ネオンなどの強い光源も色が飛ぶことなくしっかり描写できている。夜空のノイズは少々気になるが、7万円前後のミドルレンジスマホと比べても、仕上がりの差は小さい。AIをオンにすると、自動で夜景と認識してくれるため、夜景モードなどに手動で切り替えなくていいのも楽でいい。

夜景はノイズが少なく、明暗差の大きさもHDRでしっかりカバーしていることがわかる

 料理の写真については、やや色味が青に転んでしまっており、ホワイトバランスに難があるのは残念だが、室内撮影でもノイズが少なく、ディテールまでしっかり描写されている。明るい場所で撮った風景写真は、細部まで鮮明に写っており、空の色のバランスもいい。超広角や望遠カメラが搭載されていないのは割り切るべきポイントだが、メインカメラの画質に関しては、“お値段以上”と言えるかもしれない。

料理写真の色味はイマイチだが、風景写真はバランスよく撮れている

ミドルレンジ上位に匹敵するパフォーマンス、便利機能も充実

 チップセットにメディアテック製の「Dimensity 800U」を採用しているのも、Redmi Note 9Tならではだ。日本国内で流通しているスマホの多くは、クアルコム製のSnapdragonを搭載しているため、型番だけを聞いても、性能を推し量りづらいかもしれない。Dimensity 800Uは、ミドルレンジ上位の端末に搭載されるチップセットで、Snapdragonで言えば700番台のチップセットに近いイメージだ。ベンチマークアプリで計測したスコアは以下のとおりになる。

 Geekbench 5で測定ができなかったため、AnTuTu Benchmark(なお、同ベンチマークアプリは定番ながらGoogle Playからダウンロードできないため、利用は自己責任でお願いしたい)でスコアを出したが、その数値は28万9267点。最新のハイエンドモデルには及ばないものの、2〜3年前のハイエンドモデルと並ぶ性能を持っていることが分かる。確かに、端末はサクサク動き、ブラウジングやSNSアプリを動かしている程度であれば、重たいと感じることはない。動きの滑らかさは、2万円台のエントリーモデルを凌駕している。

ベンチマークアプリのスコアも高く、ミドルレンジ上位の端末と肩を並べる

 OSにはAndroid 11を採用しているが、シャオミならではのカスタマイズが施されており、ほかのAndroidスマホにはない機能も多数搭載されている。例えば、通知を画面上にウィンドウとして開くことができる「フローティングウィンドウ」はその1つ。ゲーム中のパフォーマンスを最大化する「ゲームターボ」といった機能も搭載されている。省電力機能にも、独自の手が加えられており、5000mAhのバッテリーと相まって、電池の持ちはいい。

シャオミならではの独自機能も多く、使い勝手がいい

 さらに、Redmi Note 9Tはおサイフケータイにも対応。iDやQUICPay、モバイルSuicaといった非接触決済サービスも、余すところなく利用できる。ソフトバンクの端末としてPayPayがプリインストールされているものの、コード決済だけでは、鉄道やバスなど、すべてのシーンをカバーできない。普及率の高いサービスだけに、うれしい対応と言えそうだ。2万円前後の端末で、しかも中国メーカーとなると、おサイフケータイに非対応なことが一般的だ。それだけに、Redmi Note 9Tへの搭載は、大きなサプライズだったと言える。

おサイフケータイに対応。各種電子マネーなどを利用できる

 ボディが樹脂製だったり、メインカメラ以外がオマケだったりと、コストダウンの跡は見え隠れするものの、トータルで見ても、この端末はお値段以上。しかも5Gに接続でき、アップデートで700MHz帯の5Gにも対応する予定だ。5Gデビューをするには、最適な1台と言える。端末価格がネックで、機種変更を尻込みしていたユーザーにも、強くお勧めしたい。

【石野's ジャッジメント】
質感        ★★★
持ちやすさ     ★★★★
ディスプレイ性能  ★★★★
UI         ★★★★
撮影性能      ★★★★
音楽性能      ★★★★
連携&ネットワーク ★★★★★
生体認証      ★★★★
決済機能      ★★★★★
バッテリーもち   ★★★★★
*採点は各項目5点満点で判定

取材・文/石野純也

慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。

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