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結婚生活が幸せかどうかは遺伝子次第で変わる可能性、米アーカンソー大学研究チーム報告

2021.03.05

幸せな結婚生活も遺伝子次第?

結婚後の生活が幸せか否かはある程度、遺伝子によって決まるのかもしれない。その可能性を示唆する、米アーカンソー大学のAnastasia Makhanova氏らの研究結果が、「Scientific Reports」に2月3日掲載された。

満たされた恋愛関係は、人生において多くの幸せにつながる。しかし、高いレベルの満足が得られる恋愛関係を、長期間維持することが難しいことも事実であり、多くのカップルは結婚の初期に満足度の低下を経験する。

そのような満足度の低下は、婚姻関係の解消という事態だけでなく、精神的・肉体的健康の低下を招きかねない。

一方、最近の研究から、CD38という遺伝子の変異が、夫婦間の認知や行動に関連していると報告された。

そこでMakhanova氏は、この知見を基に、結婚後カップルの感情の経時的な変化と、CD38遺伝子型との関連を検討した。

「新婚初期の夫婦間の満たされた感情を維持することが難しい理由の一部が、遺伝的素因によるものなのか否かに興味を引かれた」と同氏は述べている。

この研究の対象は、71組の新婚カップル。年齢は夫が32.20±10.98歳、妻が30.33±8.48歳で、76.1%は初婚であり、73.9%はまだ子どもをもうけていなかった。

また73.2%は白人同士のカップルだった。結婚後4カ月ごとに3年間にわたり、互いの相手に対する感情に関する調査への協力を依頼するとともに、遺伝子検査を受けてもらった。

その結果、特定の遺伝子型を持つ人は、結婚後の満足度が高い状態に維持されやすいことが明らかになった。

具体的には、CD38の遺伝子型がCCの人は、ACまたはAAの人に比べて、感謝(P=0.037)や信頼(P=0.010)、許容(P=0.006)のレベルが有意に高く、夫婦であることの満足度も有意に高い(P=0.025)という結果が得られた。

この結果は、結婚後の幸せの一部が遺伝的素因に左右される可能性を示すものと言えるが、著者らは、「遺伝子型と満足感の間に関連があることを見いだしたというだけであり、この関連が結婚をあきらめる理由になるわけではない」と解説。

「CD38の遺伝子型がCCでない人たちも、幸せな夫婦関係を築くことができる」と述べている。

またMakhanova氏は、アーカンソー大学のサイト内に掲載されたニュースリリースの中で、「CD38遺伝子型がCC以外の人たちが、結婚後に必ず問題を抱える運命にあるというわけではない。何らかの問題が発生する可能性がやや高いというだけのことである。それらの人たちは、良好な夫婦関係を維持することを、少しだけ心がけたほうが良いのかもしれない」と語っている。(HealthDay News 2021年2月23日)

Copyright © 2021 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.nature.com/articles/s41598-021-82307-z

Press Release
https://news.uark.edu/articles/55988/study-suggests-link-between-dna-and-marriage-satisfaction-in-newlyweds

構成/DIME編集部

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