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EDを自覚していない男性の特徴

2021.03.05

EDを自覚していない男性の特徴は?――かかりつけ医での調査

勃起障害(ED)の症状が現れているのに、自分がEDだと認識していない男性が少なくないことが明らかになった。

プライマリケア医(かかりつけ医)にかかっている中高年男性の9割以上がEDの可能性があるにもかかわらず、自分がそのような性機能不全に該当する状態だと認識していたのは4割足らずだという。

手稲家庭医療クリニックの竹内優貴氏らの研究によるもので、詳細は「Family Medicine and Community Health」に1月22日掲載された。

かつてEDの治療は主として泌尿器科で行われていたが、現在は一般内科でも治療可能。EDが心血管疾患のリスクと関連するといった報告もあり、EDの症状をかかりつけ医に相談することが、それらの疾患の治療につながる場合もある。

しかし、かかりつけ医にEDをはじめとする性機能不全について相談する日本人男性は少ない。竹内氏らは、かかりつけ医を受診中の男性患者のED有病率を推測し、かつ、かかりつけ医への相談を妨げている要因を特定するため、以下のアンケート調査を実施した。

手稲家庭医療クリニックは、内科、小児科、産婦人科を標榜し、調査が行われた2018年11月時点で医師14人(うち女性4人)が勤務していた札幌市内の診療所。

定期的な診察(主として生活習慣病の管理)のために同院を受診した40~69歳の男性78人を対象にアンケートへの回答を依頼し、66人から有効回答を得た。

平均年齢は60歳で、98%に生活習慣病があり(高血圧80%、脂質異常症42%、糖尿病33%など)、71%は既婚者だった。

「あなたは性機能不全を抱えていますか?」という質問に「はい」と回答したのは39.3%(26人)と4割足らずだった。

しかし、国際勃起機能スコア(IIEF-5)を測定すると、9割以上(92.4%)にEDが疑われ、EDであるのに性機能不全を自覚していない男性が多数存在する可能性が明らかになった。

「性機能不全の治療を受けたいですか?」という質問には、回答者の半数弱にあたる48.5%(16人)が「はい」と回答した。

さらに、その治療希望者16人のうち75%(12人)は、「かかりつけ医による性機能不全の治療を受けたいですか?」に「はい」と回答していた。

ところが実際に主治医にEDをはじめとする性機能不全の相談をしたことがあるのは1人のみだった。

かかりつけ医による性機能不全の治療を受けたいと回答した12人に、それまで治療を受けなかった理由を複数選択で回答してもらったところ、「恥ずかしかった」を7人、「かかりつけ医が性機能不全の治療を行っていると知らなかった」を5人、「性機能不全は治らないと思っていた」を2人が選択した。「主治医が女性だからためらわれた」を選択した人はいなかった。

アンケートの自由記述などを解析した結果、EDをはじめとする性機能不全を抱えているにもかかわらず治療を受けようとしない男性には、6つの特徴が存在することが分かった。

具体的には、性機能不全を老化現象であり仕方がないと考えていること、健康的な生活のために性的活動が重要とは考えていないこと、かかりつけ医との十分な信頼関係が築けていないこと、性機能不全は治療できないとの誤解、性欲の低下のために治療の必要性を感じていないこと、性的パートナーとの親密な関係の欠如が、性機能不全治療の妨げになっていると考えられた。

著者らは本研究の結果を、「日本のプライマリケア医を受診する中高年男性の大半がEDを抱えている可能性があるが、それらの男性の多くはEDに気付いていないことが推測される。また、EDを含む性機能不全治療に関する知識が不足していたり、誤解も少なくないことが治療の妨げとなっている」とまとめている。

また、「生活習慣病などで継続受診している男性患者の健康状態をより改善するために、臨床医は診察の際、定期的にEDをはじめとする性機能不全について話題として取り上げることで、患者が性の問題について相談しやすい環境を作っていく必要がある」と述べている。(HealthDay News 2021年3月1日)

Abstract/Full Text
https://fmch.bmj.com/content/9/1/e000403

Copyright © 2021 HealthDay. All rights reserved.

構成/DIME編集部

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