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紅茶を継続的に摂取するとかぜの予防効果、三井農林研究報告

2021.03.03

紅茶を継続的に摂取することで風邪(急性上気道炎症)を抑制」することが三井農林の研究によって明らかになった。

同社R&Dグループにて「紅茶摂取による急性上気道炎症に対する抑制効果」についての臨床試験を実施。その結果、紅茶の継続的な飲用は、ヒトの免疫機能を向上させ、急性上気道炎症の発症リスク等を低減することが明らかに。研究結果の詳細を見てみよう。

臨床研究「紅茶摂取による急性上気道炎症に対する抑制効果

ランダム化プラセボ対照単盲検並行群間比較試験

臨床試験は、2019年12月から開始された。試験結果から、紅茶を1日当たり3杯、継続的に12週間飲用することにより、自然免疫細胞<ナチュラルキラー(NK)細胞>の活性が高まり、さらに唾液の免疫成分<SIgA>の量が改善されることが判明した。

また、紅茶を飲用した群では、比較対照群(麦茶を飲用した群)に比べて急性上気道炎症の発症リスクや、症状の重症度が低減することも明らかとなった。この結果から、紅茶の習慣的な飲用は、免疫力を改善・強化し、ウイルス等の外来抗原に対して強い身体づくりに貢献できることが示唆された。

自然免疫細胞(NK細胞)活性の変化

NK細胞活性は、対照群に比べて紅茶群で有意に上昇した。このことから、紅茶の継続的な飲用によって自然免疫機能が増強されることが示唆された。

唾液免疫成分(SIgA)の濃度の変化

唾液免疫成分(SIgA)の濃度が低い人(全被験者の平均値以下の人)を対象に試験品摂取後の唾液免疫成分(SIgA)濃度を比較したところ、紅茶群では摂取開始前に比べ、摂取後において有意な上昇が見られた。

このことから、紅茶の継続的な飲用によって粘膜免疫機能が改善・回復することが示唆された。

急性上気道炎症の発症率および平均発症回数の比較

試験品摂取期間中の急性上気道炎症の発症率および平均発症回数を比較したところ、いずれも対照群に比べ、紅茶群では有意に低下することが分かった。

急性上気道炎症状の重症度およびQOL低下度の比較(摂取期間中に症状が出た人を対象とした場合)

注)ウィスコンシン上気道症状調査票における上気道症状の10項目(鼻水、鼻詰まり、くしゃみ、喉の痛み、喉の不快感、咳、声がれ、頭部圧迫感、胸部圧迫感、疲労感)スコアの合計値および健康関連QOLの9項目(思考、睡眠、呼吸、歩行・運動、日常生活、仕事、家事、外部交流、生活の楽しみ)の質低下スコアの合計値に基づく

試験品摂取期間中の急性上気道炎症状の重症度およびQOL低下度を比較したところ、いずれも対照群に比べ、紅茶群では有意に抑制されることが分かった。

掲載情報

同研究報告は、医学原著論文投稿雑誌「薬理と治療(Japanese Pharmacology &Therapeutics)」(ライフサイエンス出版)2021年2月号に掲載されている。

臨床試験概要

試験デザイン:ランダム化プラセボ対照単盲検並行群間比較試験
対象者:20歳~60歳までの健常者72人(うち統計解析の対象者は70人)
試験品:紅茶(ティーバッグを使って抽出した紅茶)または麦茶(比較対照)を1日当たり3杯、12週間継続して摂取。

評価方法:健康管理表(体温、食事量、体調、インフルエンザワクチン接種有無など)およびウィスコンシン上気道症状調査票(WURSS-21)日本語版を毎日記録した。また、摂取期間の前後にインフルエンザ抗体価、NK細胞活性、唾液SIgA量を測定した。

構成/ino.

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