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食品・農業分野で注目される世界の技術系スタートアップ32社

2021.03.02

先端技術調査を専門とする米調査会社ラックスリサーチは毎年、先端技術の開発を手がける、世界のスタートアップ企業のプロファイリング調査を実施している。このほど同社では、2020年に調査した企業の中で、最も高評価を得た注目すべき食品・農業分野の技術系スタートアップ企業32社を発表した。

ラックスリサーチのアナリストは、毎年、斬新な技術を開発する何千もの一流のスタートアップ企業に対しヒヤリング調査を実施する。技術エキスパートが創業者と直接ディスカッションを行うことで、各社のセールスプレゼンテーションやプレスリリースでは得ることができない技術開発の詳細や事業戦略について理解を得ることができ、付加価値の高い企業プロファイルを作成することが可能となる。

ラックスリサーチの企業プロファイルは、各社が開発する技術のバリュープロポジションやIP、事業戦略、経営陣、市場のモメンタムなど10のカテゴリーをそれぞれ5段階でスコアリングし、また、総合評価として、『Strong Positive(ストロング・ポジティブ)』、『Positive(ポジティブ)』、『Wait and See(ウェイト・アンド・シー)』、『Caution(コーション)』、『Strong Caution(ストロング・コーション)』の5段階でスタートアップ企業の評価を行う。

15年かけて築きあげたこの独自のスタートアップ評価手法は、技術系スタートアップの成功率を的確に評価することを可能とする。ラックスリサーチが今回のように最も高く評価した企業群は、収益性などの観点から事業を成功へと導く確率が全体の企業群よりも4倍高いことがわかっている。

今回、注目すべき食品・農業分野のスタートアップとして発表された企業は、ラックスリサーチより最高評価である『ストロング・ポジティブ(Strong Positive)』および『ポジティブ(Positive)』評価を受けた32社。これら企業は、ラックスリサーチが化学品・材料分野において注目する「2050年の食品メーカー像」「より少ない資源でより多くを成し遂げる」「予防と個別化」「エコシステム全体を揺るがすイノベーション」からなる4つのテーマにて分類されている。

以下で、これら4分野と今回注目すべきスタートアップとして選ばれた企業名および対応技術を紹介していく。

■2050年の食品メーカー像

大手食品会社は、より小さく、機敏なブランドとの激しい競争に直面している。パーソナライズに焦点を当てると、企業規模が大きいことによるメリットは少なくなる。変化する消費者の需要に対応するために、ますますきめ細かく、地域レベルでイノベーションを起こすことが重要になる。

<注目すべきスタートアップ>

・Inbiose
・Notpla
・Perfect Day
・Prolupin

■より少ない資源でより多くを成し遂げる

食品から農薬まで、売上の成長を消費量増加に依存している企業は、多様化への圧力に直面している。生産者は、価格や入手可能性の懸念より、生産に必要な資源の使用量を減らしている。新製品のイノベーションを除き、デジタル技術を統合することで、サービスと製品を測定可能な結果にリンクすることが今後ますます重要になっていく。

<注目すべきスタートアップ>

・Agrorim
・Agritask
・Bio
・Azotic Technologies
・Ceradis
・eLEAF
・FoodLogiQ
・Growcentia
・Montana BioAgriculture
・Plantix
・ProAgni
・SatAgro
・Saturas
・Smartsolve
・Solynta
・SupPlant
・TerraCycle

■予防と個別化

ヘルス分野における予防や個別化への取り組みにより、消費者は自身の健康に明確に影響を与えうるような、ライフスタイルにあった商品やサービスを選択することが可能になる。予防や個別化は今後巨大な市場へと成長する可能性を持っている。

<注目すべきスタートアップ>

・EctoSense
・LifeFuels

■エコシステム全体を揺るがすイノベーション

イノベーションは、消費者市場向け製品とサービスを大きく変えることになる。バイオインフォマティクス、POUセンシング、およびイングリディエントインフォマティクスにおけるイノベーションは、発見に必要なコストやリソースに必要な投資を削減し、アグリフード分野を大きく変えるだろう。

<注目すべきスタートアップ>

・Conagen
・Biomeme
・Brightseed
・Descartes Labs
・Enko Chem
・Lavie Bio
・Pacific GeneTech
・Tropic Biosciences
・Vibe Imaging Analytics

本調査を担当したラックスリサーチのシニアアナリスト、Josha Haslun, Ph.D.,は次のようにコメントしている。

「2020年に見られた数多くの課題は、食品・農業・ヘルスケア分野全体の成長を抑制しただけでなく、技術面や食品・医療システムの脆弱性を明らかにすることとなりました。ただし、食品・農業・ヘルスケアのバリューチェーンの境界線が曖昧になる中で、新たな事業機会も生まれます。このダイナミックな時期に他社に先行して新たな成長源を確保していくためには、目の前の市場のトレンドだけではなく、業界全体を今後大きく変えうるシフトを見極め、自社のニーズに見合ったスタートアップとの提携を含めた事業戦略を策定することが重要です。

ラックスリサーチが注目する4つのテーマのうち、より少ないリソースでより多くを成し遂げること、そして業界全体を大きく変えるようなイノベーション分野において、最も高い評価を受けたスタートアップが集中しました。その多くが農業ソリューションにフォーカスしていることを考えると、食品システムにおける革新的なソリューションが導入される必要性が明確化されただけではなく、同時に食品システム全体において、新たな革新を受け入れる体制が整いつつあることがわかります。

ただし、これは2050年の食品メーカーに不可欠なイノベーション分野で動きが少ない、あるいはコンシューマー向け医療分野のソリューションが未発達である、ということではありません。実際、成分開発企業も存在感を見せており、またヘルスケアIoT、個別化栄養ソリューションもアグリフード・ヘルスエコシステムの中で勢いを増しています。

今回ラックスリサーチが高く評価したスタートアップ企業全体を見ると、どのような分野にて取り組みを増やすか、あるいはどのような企業との協業を考えるべきか、そしてどのようなトレンドが今後勢いを増すかについて理解を深めることができるでしょう。」

出典元:ラックスリサーチ

構成/こじへい

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