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ビールで銚子市の活性化に挑む!24歳の若きブリュワーと起業家が造るクラフトビール「Re:White」

2021.02.27

千葉県銚子市にあるクラフトビールブルワリーの銚子チアーズと、銚子市の地域活性化に取り組む起業家、ともに24歳がつくったクラフトビール「Re:White」が発売された。発売までの経緯と、クラフトビールのポテンシャルを感じさせる取り組みを聞いた。

銚子市を盛り上げる、はじめの一歩としてのビール

昨今、地域活性化アイテムとして町のクラフトビールをつくったり、クラフトブルワリーを設立する取り組みが増えてきた。主体は行政というより、ひたすらビールラブの人だったり、地域で酒蔵を経営してきた人であったり、その地域の民間人であることが多い。

2月18日に発売された銚子チアーズ「Re:White」はベルジャンホワイトタイプ。3本セット1,980円(税込み)。

2月18日に発売された銚子チアーズ(千葉県銚子市)の「Re:White」も、そのひとつ。銚子チアーズは2017年から「銚子ビール」を醸造するブルワリーだが、「Re:White」を企画したのは、銚子市の活性化をめざした起業家であり、銚子市観光大使である和泉大介さんである。

銚子チアーズのヘッドブルワー冨丘陸羽さんと和泉さんが出会ったのは2018年、船橋で開かれていたビアフェス。ともに24歳。ともに銚子市出身。銚子のためにオレたちも何かしたいよな! と意気投合。それからふたりでビールの構想を練りはじめた。

「Re:White」の発売を喜ぶ銚子観光大使の和泉大介さんと、銚子チアーズのヘッドブルワー冨丘陸羽さん。

「Re:White」のスタイルはベルジャンホワイト。コリアンダーとオレンジピールを副原料にした爽やかでフルーティな1本だ。ビール離れが進むといわれる若者にも、あの苦みが苦手という人にも楽しめるビールにしたい、銚子を盛り上げるきっかけにしたい、そんな思いが味にもラベルにもあふれている。

作り手の思いが全面にあふれる「Re:White」のラベル。

ラベルの中央下に描かれているのは銚子電鉄だ。銚子と外川を結ぶ全長6.4キロ、片道20分の小さなローカル線。ここに和泉さんの銚子ラブの原点がある。

2014年、和泉さんが銚子商業高校3年生の時、銚子電鉄の脱線事故が起きた。もともと赤字のローカル線だ。復旧のメドが立たず、廃線の可能性がささやかれる日々が続いた。和泉さん自身は自転車通学をしていたが、同級生や近所の人たちの困る姿を見て、クラウドファンディングで車両修繕代を調達しようと立ち上がる。まだクラウドファンディングって何? という人の多かった時代だが、見事に65日間で500万円近くの調達に成功、銚子電鉄に寄付したのである。

「赤字線かもしれない。でも銚子電鉄はこの町のために必要です」

高校3年にしてそんな経歴をもつ和泉さんは、大学進学でいったん銚子市を離れるものの、卒業後に銚子に会社リレイルを設立した。地方都市の人口減少にともなう閉塞感は、千葉の漁港町、銚子にも降りかかる。それを肌で感じてきた和泉さんのリレイルは、銚子にもう一度レールを敷くという理念で名づけられた。

麻布十番のビル管理会社、高木ビルの共同プロジェクトに

和泉さんは昨年、銚子産のサバを使ったサバサンドの販売を企画した。だが、コロナ禍で思うように営業活動ができない。そこに手を差し伸べたのが、東京麻布十番の老舗のビル管理会社、高木ビルの三代目、高木秀邦さんである。

「Re:White」発売前日に麻布十番のBIRTHで開かれたオンラインセッション「地域de晩酌ナイト」出演中の和泉大介さんと高木ビル社長の高木秀邦さん(右)。

「BIRTH AZABU-JUBAN」というビルの1階に、キッチンやラウンジを備えた他目的スペースがある。イベントスペースにもなるし、家電メーカーの実証実験に使われたりもする。

「地域のチャレンジャー支援の場にしたい」(高木社長)というコンセプトで、昨年も和泉さんのサバサンドをはじめ、各地ベンチャーの食品販売などを手伝ってきた。それも別に慈善事業で行っているわけではなく、「共同プロジェクトとしてビジネスにつなげていけるよう、ノウハウを出し合っている」という。

ビジネスとして、1本600円の「Re:White」はどうだろうかという問いに対して、高木さんは、「たしかにビールだけの値段と考えたら高いと思われるかもしれません。でもビールは最高のコミュニケーションツールでもあります。その価値を含めたら、決して高くはないでしょう」と答えた。

和泉さんは現在、「Re:White」を銚子市内の飲食店やホテル、さらには銚子電鉄の駅の売店にも置いてもらえるよう準備中だと話す。

「ぼくはクラフトビールやサバサンドを銚子市の未来を考えるはじめの一歩にしたいと思っています。まだ先の話になりますが、将来は市議会議員のステップを踏んで市長というキャリアも頭にはあります」

銚子市の将来を考える。そのはじめの一歩にクラフトビールがある。いつか「Re:White」が銚子市のフラッグシップになる日が来るかもしれない。

取材・文/佐藤恵菜

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