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今日は夫婦で妊活の日!テレワークが男性の精子にとってよくない理由

2021.02.23

日本では夫婦5.5組に1組が不妊治療を受け、子どものいない夫婦では3割近くが不妊治療を受けている(国立社会保障・人口問題研究所「2015年社会保障・人口問題基本調査」)。不妊原因のおよそ半分は男性側にあるが、これを知らない男性はまだ多い。

スマホでできる精子セルフチェックサービス「Seem」を運営するリクルートライフスタイルが行った「精子に関する知識の実態把握調査」の、ちょっとショッキングな結果を紹介しよう。おりしも2月23日は、「夫婦で妊活の日」。

不妊原因は男性側にもあるのに「自分ごと」になっていない実態

「精子に関する知識の実態把握調査」は昨年12月、「将来子供を希望し、妊娠を目的に現在通院をしていない、まだ子どものいない全国の20〜40歳男女」の2,064名を対象に行われた。

リクルートライフスタイルは調査を行った背景として、不妊原因の約半数が男性側にありながら、「自分に問題があると思わない」という理由で男性の7割強が精液検査を受けていないことや、男性の3人に1人は女性より遅れて妊活に参加していることを挙げている。精子に関する正しい知識を身につけることが、妊活の第一歩につながるということだ。

調査結果を、その監修にあたった順天堂大学医学部付属浦安病院泌尿器科の辻村晃先生の解説とともに紹介する。

順天堂大学医学部付属 浦安病院泌尿器科 教授 辻村晃先生
「まずは男女ともに正しい知識を身につけることが大切」と語る。

Q1「精子に関する知識」について知らないこと上位5

1 男性不妊の専門科は泌尿器科である ……………… 75.0%
2 男性の4人に1人は精子の状態が悪く、自然妊娠が難しい可能性がある ………… 69.7%
3 30代半ばを過ぎると、精子の質が悪くなる ……………… 44.3%
4 精子の数が少ない、動きが悪い等の場合も、日々の生活の見直しや、精子に良くない生活習慣を控えることで、改善する場合がある ……………… 40.0%
5 精子の数や動きなどは、日々の生活や環境で変化する ……………… 38.0%

●辻村先生の解説

「7割強が男性不妊の専門科が泌尿器科であることを知らず、妊活開始時に不妊に悩んだ際に適切な行動が取ることができない可能性を示唆しています。

また、約7割の男女が、精子の状態が悪い男性が4人に1人いることを知りませんでした。これはブライダルチェックで正式検査を実施した4人に1人のうち、精子濃度・精子運動量・精液量のいずれかがWHOの定める加減基準値を下回っていた男性の割合です。下限基準値を下回ると、男性要因で自然妊娠が難しくなることも。これらに気づかずに妊活に取り組むと、適切な治療を受けるタイミングが遅れ、妊活が長期化するおそれがあります」

Q2「精子に良くない生活習慣や状態」について知らないこと上位9

1 一部の成分が含まれる育毛剤の使用 ………… 86.2%
2 サウナの利用 ………… 82.5%
3 膝上でのPC作業 ………… 80.2%
4 長時間の自転車走行 ………… 76.6%
5 ボクサーパンツなどのタイトな下着の着用 ………… 73.6%
6 長時間同じ姿勢で座りっぱなし ………… 70.6%
7 肥満 ………… 59.2%
8 喫煙 ………… 25.9%
9 ストレスの蓄積 ………… 23.6%

●辻村先生の解説

「1 育毛剤の一部の成分とは、フィナステリドやデュタステリドのこと。
2 サウナの利用について。陰嚢の適切な温度は33℃前後です。陰嚢の温度が上昇すると、精子や精液に悪影響を及ぼします。80〜90℃のサウナに1回15分、週に2回利用すると、3か月後には精子の状態が低下することが報告されています。利用中止後6か月で元の状態に戻ったという研究結果もあります。
3 膝上のPC利用については座位によって陰嚢の温度が上昇し、精子を作る機能を低下させるという報告があります。
4 長時間の自転車走行について。週に5時間以上の自転車走行をする習慣のある人は、その習慣がない人よりも精子濃度や総運動精子数が少ないという報告があります。
5 タイトな下着の着用は、緩い下着を着用している人より精子濃度、総精子数、総運動精子数が少ないことと報告されています。圧迫による陰嚢温度の上昇が原因と考えられます。
6 長時間同じ姿勢で座りっぱなしは陰嚢を圧迫するリスクがあります。座位が長時間に及ぶ職業の男性は、そうでない男性と比べて精子運動率が低いという研究結果があります。
7 肥満している男性は肥満でない男性より陰嚢温度が左右とも0.7℃高く、精液量や総精子数が低下することが報告されています。
8 喫煙によって血流が悪くなり、総精子数や総運動精子数の低下、精子のDNA損傷率が高くなるおそれに加え、EDの原因になることが報告されています。
9 精神的ストレスの蓄積が精子の質の悪化と関係があることが報告されています。」

Q3「精子に関する誤った知識」について。勘違いしていたこと上位4

1 精子が濃いと、精子の数が多い ………… 54.3%
2 性欲が強いと、精子の数が多く活発である ………… 38.0%
3 射精ができていると、精子に問題はない ………… 33.2%
4 過去にパートナーが妊娠したことがあると、今も精子に問題ない ………… 30.9%

●辻村先生の解説

「精子の状態が悪い場合も、無精子症でも射精することは可能です。性欲の強さ、精液の濃さも、精子の状態に関係ありません。また、仮に1人目を授かることができても、2人目、3人目の不妊に悩む患者さんも多いです。

今回の調査は、誤った情報を元に自分は(パートナーは)大丈夫と判断していたり、勘違いしていることによって、男性の妊活の「自分ごと化」が遅れている可能性が示唆されていると思います」

テレワークで増える? 精子に良くない生活習慣

この調査結果にみるように「精子に良くない生活習慣」の中には、膝上PC作業や長時間デスクワーク、コンスタントなサウナの利用、ボクサーパンツなどタイトな下着の着用、長時間サイクリングなどなど、それが!? と驚く習慣がいくつかあった。辻村先生の解説で明らかなように、これらに共通するのは陰嚢の圧迫されること、温度上昇しやすいことだ。

コロナ禍においては、膝上PC作業や、公共交通機関を避けるための自転車の愛用、さらには精神的ストレスの蓄積、不規則になる生活に伴う肥満など、「精子に良くない生活習慣」が増えそうな環境に囲まれている。上の生活習慣で思い当たるフシのある方、できるところから改善されたし。

また、辻村先生は「精子の質は、生活習慣の見直しで改善する場合があります。治療が必要な場合でも、早期に取り組むことで、妊活にかかる費用・時間・精神的負担を軽減できる可能性があります」と話す。将来子どもを持ちたい、持ちそうだ、持つだろう……と思っている男性には、まず、自分の健康状態、精子の状態を把握しておくことをおすすめしたい。

【「精子に関する知識の実態把握調査」調査概要】
調査方法:インターネット
実施期間:2020年12月11日〜13日
サンプル数:2,064名(男性1,032名、女性1,032名)

取材・文/佐藤恵菜

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