■連載/阿部純子のトレンド探検隊
「噛む」大切さを考えて作った食べるフィットネス「Comefit(カムフィット)」
山形県酒田市にある昭和26年創業の「酒田米菓」は、米菓を中心としたスナックメーカー。
「噛む」習慣の大切さを再認識し、お米をしっかりと噛んで健康な身体になって欲しいという願いから作られたのが、“噛むフィットネス”の「Comefit(カムフィット)」。
食生活の変化で子どもたちの「噛む力」が弱くなってきており、大人も食べ物の軟食化や早食いで「噛む」行為が減ったことが、生活習慣病の原因のひとつともいわれている。カムフィットはお米から作った噛みごたえのある菓子のブランドで、「噛む大切さを伝える委員会」代表で管理栄養士の小川豊美さん、予防歯科診療を国内に導入したパイオニアとしても知られる、日吉歯科診療所の熊谷崇理事長もカムフィットを推薦している。
〇HappyCome(ハッピーカム)
国産のお米で作った玄米クラッカーを中心としたグルテンフリーのグラノーラ。ビタミンB群、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれている玄米の良さを生かして作られた玄米クラッカーは歯ごたえがあり、しっかりと噛むことで満腹感が得られやすく腹持ちも良いことからダイエットにもおすすめ。
玄米クラッカー、米パフ、アーモンドに有機メープルシロップをからめた、着色料・香料・保存料不使用の無添加タイプ。朝食でヨーグルトや牛乳、豆乳と合わせた定番の食べ方はもちろん、サラダやスープのアクセント、パフェのフレーク、グラタンの仕上げなどのアレンジ料理でもおいしい。ほんのりと甘味もあるのでそのままおやつに食べても。30g× 6パック入りで1000円(税別・以下同)。1箱単価がお得になる定期購入もある。
〇米と塩のうすやき/米と醤油のうすやき/雑穀玄米クラッカー
カムフィットブランドのおせんべい3種。山形県庄内地域産のお米を100%使用し、お米と塩を使い植物油でさらっと仕上げた「米と塩のうすやき」と、小麦粉を使用せず丸大豆と塩だけで作られた“たまり醤油”を使用した「米と醤油のうすやき」(各280円)。
玄米と雑穀と水だけで作った「雑穀玄米クラッカー」(180円)は、年齢と見た目の若さのギャップからメディアで話題となった南雲吉則医師が監修したヘルシーなクラッカー。グルテンフリー、砂糖・塩・油不使用で自然な甘みが引き立つ。うるち玄米(国産)、丸麦、黒米(国産)入り。
〇玄米団子
上新粉を使わずに、山形県庄内地域産のお米100%を使って作った玄米生地の「玄米団子」(125円~175円)。玄米の風味が生きた素朴な味わいで、スイーツや料理にアレンジもできる。弾力のある団子とHappyComeと組み合わせて、噛みごたえもアップする「玄米団子みたらしあん」もおすすめ。
食アスリート協会監修のアスリートせんべい「MIRAI Onigiri(ミライオニギリ)」
4月に新発売される、食アスリート協会が監修した、筋肉になる“アスリートせんべい”「MIRAI Onigiri(ミライオニギリ)」(※価格、パッケージは未定、下記パッケージはイメージ図)。
スポーツ直後にたんぱく質をしっかり摂取すると筋力アップにつながるため、運動後に粉末のプロテインを摂取する人も多いが、粉を溶いてシェイクするなど手間がかかる。
プロテインの代わりに、運動後さっと手軽に摂れるおせんべいがMIRAI Onigiri。エネルギー源となるご飯とたんぱく源となる鰹節を合わせることで、アミノ酸スコア100になる。アミノ酸スコアとはたんぱく質の栄養価を示す指標で、100に近いほどたんぱく質が体の中で有効に働く。
MIRAI Onigiriは鮭おにぎりと同等のたんぱく質量があるが、おにぎりだと夏場は腐りやすく保冷材を使うなど持ち運びに気を遣う。おせんべいのMIRAI Onigiriなら、軽くてそのまま運べるので使い勝手がよく、手も汚さず食べられる。一袋で鮭おにぎりと同じエネルギー&たんぱく源となるので、一袋を食べるのが理想。摂取タイミングも運動後の補食としてはもちろん、エネルギー補給のタイミングでも利用できる。
【AJの読み】健康を意識した新しいスタイルのおせんべい
「健康博覧会」に出展していた酒田米菓のブースにて、カムフィットとMIRAI Onigiriのサンプルをいただき試食した。カムフィットの玄米クラッカーはあられせんべいを薄く伸ばしたような食感で噛みごたえ十分、玄米の香ばしさもある。カリカリの玄米クラッカーとお米のパフ、アーモンドのシンプルな構成で、メープルシロップのほんのりとした甘さもよく、小腹が空いたときのおやつにもぴったり。
MIRAI Onigiriはうす焼きせんべいで、噛むと鰹節の風味が広がる。おせんべいは好きだが塩分を控えているため多くは食べられないのだが、こちらは塩分も少なくとても食べやすい。ジムでのトレーニング後にプロテイン補給と補食を兼ねて食べられるので、発売されたらぜひ購入したい。
酒田米菓の商品は、山形県酒田市と山形市、宮城県仙台市の3店舗と、直営ネットショップにて取り扱っている。酒田米菓の代表的な商品が昭和37年に発売された「オランダせんべい」。山形県庄内地域産のうるち米を3㎜の極薄に焼き上げたうす焼きせんべいで、庄内地方のロングセラー商品だ。
関東では酒田米菓の商品はなかなかお目にかかれないが、銀座にあるアンテナショップ「おいしい山形プラザ」では定番の塩味のオランダせんべいを扱っている。
文/阿部純子