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株式投資をするなら必ずおさえておきたい企業の財務指標「ROE」とは?

2021.02.26

株式投資をする上で欠かせないのが、企業の健全性や発展性を見極めること。投資家は複数の「指標」を参考し、投資先の決定を行っている。中でも「ROE」は、企業の経営状態を把握するために活用されている指標の一つだ。

本記事では、ROEのそもそもの意味、算出方法など、株式投資をはじめる前に覚えておきたいROEの基礎知識を解説する。他の指標とROEを組み合わせて、最適な投資先を検討しよう。

株式投資でよく使われるROEとは何の指標?

ROEは、主に投資家が株を購入する際に目安とする財務指標の一つ。この値が高いと株価が上がりやすい傾向があるため、経営側においても意識しなければならない大切な指標だ。

ROEは自己資金利益率を表す

ROEは、英語の「Return On Equity」を略したもの。日本語では「自己資本利益率」あるいは「株主資本利益率」と呼ばれ、簡単に言うと「自己資本に対してどれだけの利益を得られたか」を表している。投資家、株主からすると「この会社に投資することで、どれだけ効率的に利益を得られるか」を判断する値とも言える。

自己資本とは、返済や支払いをする必要のない資金のことで、純資産とほぼ同義。具体的には、資本金や法定準備金、剰余金などが該当する。

ROEの算出方法

ROEは、以下の計算式によって算出される。

【ROEの計算方法】

ROE(%)=当期純利益÷自己資本(期中平均)×100

例えば、当期純利益が100億円で自己資本500億円の場合はROE20%、当期純利益が10億円で自己資本100億円の場合はROE10%にとなる。

また、「ROE(%)=売上高利益率(当期純利益÷売上高)×総資産回転率(売上高÷総資産)×財務レバレッジ(総資産÷自己資本)」の式で表すことができる点も覚えてきたい。この計算式から、売上高利益率、総資産回転率、財務レバレッジのどれかが向上すれば、ROEの値は改善されることがわかる。

100円ショップなど利益率が低い事業では、「安くて買いやすい」ことから回転率は上がる傾向にある。反対に、ブランド品など、利益率が高いものは価格も高く「誰にでも買えるもの」ではないため、回転率は下がりやすい。どちらが良いということではないが、このようにROEを形成する要素(戦略)は企業によってさまざまだ。

財務レバレッジは、会社が「自己資本以外の資本(融資など)をどれだけ利用しているか」を表す数値。財務レバレッジが高ければ高いほどROEは改善するが、反面、会社の借金が増えていることも示しているため、企業としての安定性は低下する。

ROEでわかること

ROEはその会社が自己資本をどれだけ効率的に運用し、利益を生み出しているかを評価する指標であるため、基本的には「高い」方が望ましい。ROEが低い会社は「経営効率が悪く、投資価値がない」と判断されてしまうからだ。

一般的には、ROEが「10%」を超えると優良企業だと言われている。しかし、日本企業の平均は5%から10%。そのため、ROEが10%を下回っていても、一概に「投資価値がない」と言い切れない。

また、業種によってもROEの目安は変化する。例えば、製造業など高額の設備投資が必要な業種では、資本の大きさに比べて利益率が低く、ROEも低くなりがちだ。反対に、設備投資を必要としないサービス業やIT業では、他の業種と比べてROEは高くなりやすい。そのため、ROEで投資先を判断するためには一つの会社の値だけでなく、同業種の会社の値と比較することが重要だ。

ROEを利用する際に気をつけたいこと

ROEは会社の経営状態を判断する上で重要な指標だが、決して「万能」ではなく、デメリットや注意点もある。ここからは、ROEを指標として用いる際に注意すべき点を解説したい。

ROEを指標とする場合のリスク

計算式の部分で触れたが、ROEが持つデメリットの一つが「自己資本が少なくても、外部からの借入金額が大きければ数値は高くなる」という点だ。つまり、赤字が続いて自己資本が減少している会社や、経営不振で増資できない会社もROEが高くなりやすい。

また、ROEは意図的に数値を変えられる点も覚えておきたい。例えば、自社が発行した株を買い戻す「自社株買い」を行うと、自己資本(分母)が減りROEが上がる。

このように、単純にROEの値だけを見て、会社の財務状況を評価するのはリスクが伴う。誤った判断をしないためには、もう一つの計算式「売上高利益率(当期純利益÷売上高)×総資産回転率(売上高÷総資産)×財務レバレッジ(総資産÷自己資本)」のそれぞれの値を考慮し、会社が今どのような状態にあるかを見極めることが重要だ。

ROAとの違いとは?

ROEと混同しやすい指標としてよく挙げられる、ROA。英語の「Return On Asset」が由来の言葉で、日本語では「総資本利益率」と呼ばれる。

ROAは「当期純利益÷総資産×100」で算出され、資産の中に借入金などの負債が含まれているのがROEとの大きな違いだ。ROAとROE、2つの指標を活用することでより正確な経営分析ができる。例えば、ROAが高くROEが低い場合は、外部からの借入金を適切に運用できていない可能性も否定できない。

文/oki

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