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5年前からリモートワークをしている会社員に聞く、家族と過ごす時間の上手な作り方

2021.02.09

リモートワークには、メリットも多いが、悩みも少なくない。その1つが、家族との付き合い方だ。

当初は家族と過ごす時間が増え、いいことづくめに思えたのが、次第にどことなく気づまりを感じるようになる。やがて、配偶者から家事を押し付けられたり、幼い子に業務を頻繁に中断させられたりなど、負の側面が気になりだす。

あるアンケート調査によれば、リモートワークに関連して「悩みがある」と回答した人は約8割。具体的な悩みの原因として「家族」がトップに挙がっている。

だからといってリモートワークはやめられない。さて、どう打開すべきか?

家族への協力依頼は明確に

まず、「タイムスケジュールについて共有しましょう」とアドバイスするのは、シックス・アパート株式会社の広報担当・壽かおりさん。

Webサイトを構築するためのCMS開発などを手がける同社は、2016年からオフィスを縮小させ、全社員がリモートワークを始めた、この道のいわば先駆的存在。厚労省の「令和二年度 輝くテレワーク賞 特別奨励賞」を受賞するなど注目の企業だ。『リモートワーク大全』(ポプラ社)を著した壽さんも、毎日リモートワークをして5年目になる。

そんな壽さんがすすめるタイムスケジュールの「共有」とは、仕事の開始から終了までの間に、家族に影響を与えそうな事柄を伝え、了承を得ておくこと。例えば、ランチタイムのスケジュールは、以下のように伝えておく。

「時間は決まっていないので12~14時のどこか、1時間ほどお昼休みにしようと思っています。昼ご飯は何か用意してもらえるとありがたいけど、なければ自分で用意するから大丈夫」

というふうに。家族一緒にランチを食べるなら、支度と片付けを誰がやるのかも決めておく。

オンライン会議の場合、単にその時間を伝えるのではなく、家族に協力してほしいこともはっきりと。例えば、こんなぐあいに。

「リビングのソファで会議に参加するので、掃除機は控えてほしいのと、テレビは消すかイヤホンにしてもらっていい?」

ランチやオンライン会議にかぎらず、リモートワークに関して家族に何かを頼みたいなら、なあなあな姿勢はNG。壽さんは、「『言わなくてもわかっているよね』ではなくきちんとお願いする。頼まれるなら、ちゃんと依頼を受けて頼まれる。自分で用意するならちゃんと伝えておくことが必要」と述べる。

リモートワークで家族と確認しておくこと(『リモートワーク大全』より)

シニアの親や幼い子どもが同居する場合

高度経済成長やバブルの時代を謳歌した親世代には、「仕事は会社に行ってなんぼの世界」という考えが抜けきれない人もいる。そんな親と同居していると、何かと皮肉を言われたり、雑談に誘われたりなど、仕事に集中できないという問題が…

壽さんのアドバイスは明快だ。

「『家にいるけど、休んでいるわけじゃなくて仕事してるので、急ぎじゃない用事は後で』と、はっきりと何度も伝える必要があります」

それでも信じてもらいにくければ、「リモートワークの話題について取り上げているテレビ番組やニュースを一緒に見る」など、客観的に理解しやすいかたちで証拠を見せるのが効果的だとも。

親には何度でも説明して理解してもらうよう努める

では、未就学児がいる場合は? 当初は「仕事と育児は両立できる」と楽観したものの、その考えは甘かったと思っている人は多そうだ。壽さんも、「家で一人、小さな子どもを見ながら、フルタイムの仕事をするのは無理です」と断じる。そこで、基本的な対策は―

「小さな子どもは、近くに親がいるならばいつでもかまってもらえると思うもの。動画やゲームを与えても、ひとりで静かに長時間やってくれるわけではありません。在宅であってもフルタイムの仕事をするならば、ご家族や保育園やベビーシッターなど、安心できる場所で子どもを預かってもらいましょう」

となる。また、保育園の臨時休園など一時的なものであれば、早朝・深夜の子どもが寝ている時間に仕事をする、日中は子どもが好きなおもちゃやおやつを与えるといった手段で乗り切るが、あくまでも次善の策だ。

小さな子どもがいる場合、ベビーシッターなどの利用を考える

そして、子どもが小学生であれば、話は変わってくる。一児の母である壽さんは、その年頃の子どもの相手をしながら、リモートワークを両立させるコツを次のように語った。

「身の回りのことは自分でできて、話せばわかってくれる時期の子どもであれば、家に二人きりでも十分フルタイムの仕事ができる可能性が高いでしょう。小学生なら午前中は学校、午後も学童や習い事、遊びに行っている時間もあるため、仕事に集中する時間を確保できるはず。毎日、学校から帰ってくる子どもの様子を見て話を聞いてあげられるのは、親としてとても安心感があります。

我が家では、仕事机と子どもの学習机を並べています。互いに集中できないときは、タイマーをかけて『30分だけ、それぞれやるべきことに集中しよう』と宣言して仕事・勉強に取り組むこともよくあります」

会社や地域の人たちと直接会う機会を生かす

ところで、シックス・アパートは、ほぼ全社員がリモートワークをしているが、永久に直接対面することはない…というわけではない。壽さんは、「普段会わないからこそ、直接会う機会をとても大事」にしているという。

その機会のひとつが、チームごとの毎週の定例会議。普段はオンラインだが月に1回は、オフライン(オフィスやレンタル会議室)で実施したり、プロジェクトの立ち上げ時は、頻繁に集まって会議を開催するなど、そのあたりの判断は各チームに任されている。また、それとは別に、レンタルスペースで開催される月例の社員総会もある。その日は、総会の終了後に懇親会があり、社員同士の親睦を深める機会になる。

さらに、個々の社員が近所に住む社員を誘って、近くのコワーキングスペースで一緒に仕事をすることもあるという。

壽さんは、「こんな風に集まってわいわいしながら作業するのは、その日の仕事の能率が上がるわけではないのですが、会って話してすっきりしてまた明日からの活力になります。

ただ、残念ながら、私たちもコロナ禍になって対面する機会は一気に減りました。すべてをリモートで完結させる必要はなく、会うべき時に会うことはとても重要であることは変わりません。感染症が落ち着いたらまた定期的に会う機会を復活させます」と、言う。

さらに、「リモートワークで生み出される新しい出会いもある」とも。これは、近所の小売店・飲食店や昔なじみを含む、地域の人たちとの交流のことだ。シックス・アパートには、パパ友つながりで地元飲みを企画したり、小学生のバレーボールチームを運営するなど、精力的に地域活動している社員たちがいるという。これも、通勤時間がなく、自宅に戻ったらすぐに仕事を再開できるという、リモートワークならではのメリットと言えそうだ。

会社・地域の人たちと会う機会は大切にしたい

多くの人にとってリモートワークは、コロナ禍が終息するまでの一時的なことでなく、キャリアを通じての働き方となるだろう。だから、家族に関係した悩みがあるなら「今はがまん」とやり過ごすより、前向きに解決したほうがいい。壽さんのアドバイスを参考に、問題解決へと役立ててみよう。

壽かおりさん プロフィール
ノルウェーOpera社のマーコム、B2Bマーケ担当を経て、2010年シックス・アパート入社。約1400人のメディア運営者が集まるコミュニティ「オウンドメディア勉強会」を主催。複業としてライター・ブロガー活動、Vivaldi社のウェブブラウザの広報も行っている。2016年夏より、毎日リモートワークで働いている。「くらし☆解説」(NHK)、「Oha!4 NEWS LIVE」(日本テレビ)、朝日新聞、BuzzFeed Japanなどに出演やリモートワーク事例提供。『リモートワーク大全』は初の著書。本人のTwitterは@kaoritter

文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)

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