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AED、自動改札機、サウナで整う動物、バンダイのカプセルトイに学ぶ「おもしろい」の見つけ方

2021.02.04

カプセルトイがブームになって久しいが、あっと驚くギミック、ディテールのこだわりなど、新機軸の商品を見つけると、ついついつい立ち止まって手に取りたくなってしまう。

今回は「株式会社バンダイ」のカプセルトイをご紹介。本物をできる限り忠実に再現し、ミニチュア化した商品など、長きに渡ってキャラクター玩具を手がけてきたからこそ発揮される技術力にも注目だ。

そんな同社のものづくりの秘密、ならびにヒット商品について取材した。

―御社のカプセルトイは、日常でよく見かけるものに創意工夫を凝らした、ユニークな商品が多いと感じています。バンダイさんならではのものづくりの特徴を教えていただきたいです!

▲開発担当の望月一輝氏

ベンダー事業部 企画・開発第一チーム アシスタントマネージャー 望月一輝さん(以下望月さん):ありがとうございます!ユーザー目線第一を大切にし、お客様が求めている仕様を追求できるよう心がけています。また、手に取りやすい価格帯も意識していますね。

―商品に合った価格帯、大切ですよね。それらの商品企画・開発に共通しているポイントはありますか?

望月さん:僕はもともと仮面ライダーやウルトラマン商品といった戦隊ものの開発をメインに仕事をしていたのですが、キャラクターが変わっても「できる限り本物の商品を忠実に再現し、ミニチュア化すること」を大切にしています。とはいえ、数百円の価格帯では限界がある部分もあるので、いかにあっと驚くポイントをつくれるか考え、工夫しています。

―なるほど。今回は御社の「ガシャポンサウンド ジャンケンマンJP(ジャックポット)」「ガシャポン ミニチュアAED」「ガシャポン 自動改札機」の3種類に関し、それぞれこだわりのポイントを伺いたいです。

望月さん:「ガシャポンサウンド ジャンケンマンJP(ジャックポット)」は、懐かしいサウンドが聴けるだけでなく、「なかなか勝てない!」という当時の記憶を思い出しつつ楽しんでほしいと思ったんです。そこで、4種中3種は、アイコの回数違いによる「アイコでショ、ズコッ」のバリエーション違いにし、勝ったときの「ヤッピー」が聴けるのは1種のみにしました。

弊社のメディア部が時間をかけて版権元様のツテを見つけたのですが、音声データは残っておらず…。ゲーム機本体をお借りしてマイクで音声を録音し、リアル感を演出しました。

「ガシャポン ミニチュアAED」は大人も子どもも学べる知育玩具のようにしたかったので、使用方法の手順を追える仕様にしました。また、本商品は実物の約20分の1の大きさですが、現物をそのまま小さくするとシールに書いてある文字が完全につぶれてしまうので、試行錯誤し、文字サイズを「少し小さいけれど、読める」程度に調整しました。

「ガシャポン 自動改札機」はカプセルレスにすることで、全長85mmのビックサイズを実現しました!ですが、それだけだと驚きが少ないと思ったので、切符を入れたときにバーが可動するギミックを入れました。この機構の調整には大変苦労したので、最後の方はこのギミックを考えたことを後悔しながら調整していました(笑)

また、二つ並べたときにおもしろい遊び方ができるよう、左側の改札が開く仕様、右側の改札が開く仕様をそれぞれラインナップに入れました。

―面白いですね!商品化に至るまでのアイデアはどこから生まれるのでしょう?

▲何とも言えないゆるい表情が可愛い「どうぶつサウナ」シリーズ

望月さん:TwitterなどのSNSや、まとめサイトは定期的に見てリサーチするようにしています。こちらの「どうぶつサウナ」はサウナブームをヒントに「どんな動物がサウナに入っていたら面白いかな」と考え、ラインナップを決定しました。

―トレンドを意識しつつ、商品開発に取り組んでいるのですね。今後チャレンジしたいことはありますか?

望月さん:商品開発の方法として、「ヒットした商品や仕様をアレンジして提案する」というものがありますが、僕はそうではなく、今まで見たことがない、お客様があっと驚くような斬新なアイデアを生み出していきたいと思っています。お客様に「なにこれ!面白い!」と思っていただけるような、新しい切り口の商品を考え続けていきたいです。

―ありがとうございました!

取材からわかった株式会社バンダイのカプセルトイ・ヒット要因3

1.「何を伝えたいか」を決め、商品開発に落とし込んでいく

たとえば「ガシャポンサウンド ジャンケンマンJP(ジャックポット)」であれば「昔懐かしい”音”を楽しんでもらう」、「ガシャポン ミニチュアAED」であれば「知育玩具としての面白さを追求する」など、ユーザーにどんな体験をもたらしたいか決め、適切な価格帯を考えたうえで商品開発に落とし込んでいると感じた。

2.「本物」を「本物」のまま再現できるようにする

バンダイのカプセルトイは、いかに「本物」を「本物」らしく再現できるか、細部にわたり調整をしたうえで商品化している。仕様面でコスト上再現が難しい部分に関しても、代替案を考えなるべく本物に近づくよう試行錯誤し、商品化に繋げている努力の姿勢が素晴らしい。

3.「日常生活」と「トレンド」のバランスを意識する

日々の生活で何気なく見かける商品はもちろん、「どうぶつサウナ」など、巷の流行に合わせた商品も登場している。そのバランスが絶妙だと感じた。

取材・文/高橋まりな

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