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ラグジュアリーと機能美を両立したマセラティのスーパースポーツ「MC20」

2021.02.04

イタリアン・スーパースポーツといえば、官能的で煌びやか、華やかにして刺激的といった表現が多用される。ところがマセラティには、なぜかそうした表現よりもシックでエレガンス、優美にしてしっとりとした風情をまとった、まさにそれはイタリアンフォーマルに身を固めたシニョーラといった表現が似合うかも知れない。

昨年9月に日本でも、その全貌が明らかになったマセラティのスーパースポーツ、MC20を始めて目にしたとき、そんな思いをさらに強くした。アンベールされたボディは、薄めのイエローカラーをまとい、マセラティにとって初のバタフライドアという、攻撃的な仕掛けを備えてはいたが、その佇まいは加飾を抑えながら、楚々とした味わいを醸し出していた。いったい、どこからこのラグジュアリーと機能美の両立した独特の美しさがくるのだろうか?

そんな思いを抱いている折りに届いたのが、パリでオンライン開催された「第36回国際自動車フェスティバル」の授賞式で、MC20が「2021年の最も美しいスーパーカー」において堂々の1位を獲得したというニュースだった。その具体的な理由としてバタフライドアや縦型ヘッドライトなどといった、マセラティにとっての新たなデザイン的な試み、方向性を実現したことが上げられていた。

MC20にはマセラティが考えるスーパースポーツのサスティナブルな提案がつまった、まさに象徴的存在だということが、この評価につながったわけだ。その品格あるデザインの内に秘められたパフォーマンスといえば、最高出力630馬力、最大トルク730Nmを発生するツインターボV型6気筒3.0リッターエンジンをミッドに搭載し、8速DCTというトランスミッションを介して有り余るほどのパワーを路面へと伝える。その最高速度は325km/h以上であり、0~100km/h加速は2.9秒以下というスーパースポーツとしてはピュアな実力を持っている。

MC、つまり歴史と伝統をもつMaesrati Corse(イタリア語でレーシングの意)を名乗り、イタリアン・スーパースポーツとしての存在感を示そうとするならば、当然のスペックである。この数字を目の当たりにしただけでも、世のスポーツカーフリークたちは心穏やかではいられないかも知れない。しかし、ここまでピュアなパフォーマンスがあっても、これ以上の主張は不要だというように、気品あるデザインのボディを与えることで、その心の高ぶりを包み込んでいるようだ。このエレガンスとスポーツ性能との見事な融合が、見るものに他のイタリアン・スーパースポーツとは少し違った美しさとして伝わったのかも知れない。

洗練された新たなスーパースポーツの姿を提案するため、節目の2,020年に登場したMC20は、当然のように今後のマセラティのアイデンティティを象徴するモデルとなる。レース界への復帰も予定されている。伝統あるレーシングカーメーカーとすれば自然の流れといえる。そして市販モデルの国内デリバリーは、今秋からの予定だが、予約はすでに来年分まで埋まっているという話もある。

さらに時代が求める“電動化”への歩みも確実に進めているようだ。実のところ、少し前の予測でMC20は、ハイブリッドではないのか? などなかなか賑やかであった。実際に登場してみれば、電動化はされていなかったが、だからと言ってマセラティが無関心でいるはずもない。

まだ予想の範囲とはいえ、新たにMC20には800Vバッテリーと3モーターで構成されたBEV(バッテリーEV)モデルが用意されているという、かなり確実性の高い話までささやかれるようになった。今後、サスティナブルなスーパースポーツが社会性を持って生存して行くには走りのパフォーマンスだけでなく、高級感、気品、大人の落ち着きがある佇まい、そして環境性能という新たな魅力が必要だとMC20が教えてくれているようだ。

2020年9月9日、イタリアのモデナで行われたイベント“MMXX: Time to be audacious”で発表されたMC20。このワールドプレミアと同時刻に東京(写真)およびニューヨーク

日本時間では午前3時、東京タワーをバックにドライブインシアター形式の特設会場が設営され、MC20がお披露目された。ズラリと並べられたマセラティ・ギブリがまさに観客席となり、密を避けるため1台に一人が乗り込んで、スクリーンにオンラインで映し出された本国の発表の模様を楽しんだ。

全体のスタイリングは1950年代のティーポ61や、2000年代のMC12といったサーキットで活躍したレーシングカーなどからインスピレーションを得たという。

マセラティ初となるバタフライドアは迫力と言うより優雅で美しいといった印象。街の視線が集中するのは確実。また車内へのアクセスを人間工学に基づいて開発された機能性に優れたドア。

アンダーパネルによって覆われているフロア下。リヤにディフューザーも配置されているなど、気品あるスタイルと同時に最良の空力性能を追求している。マセラティMC12の雰囲気をわずかに残しながらも、冷却と空力を考慮したエクステリアデザインである。

伸びやかなサイドフォルム。フロントには47L、リヤには101Lといったラゲッジスペースを備える。また最大50mmという車高のリフトアップ機構も備え、日常の使い勝手も考慮している。

2,000時間以上に及ぶ風洞テストやCFD(数値流体力学)シミュレーションによって導き出された空力特性を追求したフォルム。ボディの各所には空力パーツ類が装備される。

ドライバーとの一体感、そして運転に集中しやすい環境ということを第一に設計されているコクピット。車内にはイメージカラーのマセラティブルーが各所に配された演出。
室内にはメーターとセンターディスプレイにふたつの10インチ液晶パネルを採用。

カーボンファイバー製のフレームを使ったバケットタイプのシートはイタリアの名門、サベルト製。

助手席には大きめのフットレストを装備し、このクルマがサーキット由来の特別な存在である事をさりげなく表現している。

10インチのセンターディスプレイはタッチパネル式。ほとんどの装備や機能はこのセンターディスプレイを使ってコントロールできる。

全体のフォルムとのバランスを考慮した上で、空力性能やエンジンの冷却効率を向上させるためのインテークが装備される。

国際特許を取得している新世代の画期的な燃焼システムMTC(マセラティ・ツイン・コンバスチョン)が投入された3リッターV6ツインターボエンジンは最高出力630PS、最大トルク730N・mを発生する。これまでのようにフェラーリ製ではなく、すべてマセラティ製。

カーボンファイバーで覆われたセンターコンソールには、ワイヤレス・スマートフォン充電器、ドライビングモード・セレクター、2つのギヤシフト用ボタン、パワーウィンドウ開閉、マルチメディアシステムコントロールなど、すべてが合理的かつミニマルにレイアウトされる。

(スペック)
【参考:MC20】
価格:2,650万円
全長×全幅×全高:4,669×2,178×1,224㎜
エンジン:V型6気筒 排気量:3000cc
最高出力:630ps(463kW)
最大トルク:730Nm
駆動方式:MR

【問い合わせ先】
マセラティ コールセンター
TEL:0120-965-120

取材・撮影/佐藤 篤司(AQ編集部)

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