小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

トップは年間316億円を調達、2020年の国内スタートアップ資金調達金額ランキング

2021.02.01

新型コロナウイルスが日本経済に暗い影を落とした2020年。こうした中、多額の資金調達に成功した成長著しいスタートアップはどんな会社で、また、どんな事業を推進しているのだろうか?

成長産業支援事業を推進するフォースタートアップスでは、継続的に国内スタートアップ動向に関する調査を行い、同社サービスである「STARTUP DB (スタートアップデータベース)」に調査結果を公開している。

その中から今回は、2020年1月から12月までを対象とした「国内スタートアップ資金調達金額ランキング(2020年1月〜12月)」を紹介していく。

国内スタートアップ資金調達ランキング(2020年1-12月)発表

国内スタートアップ資金調達ランキング(2020年1-12月)では、構造タンパク質素材「Brewed Protein(ブリュード・プロテイン)」を開発するSpiberが250億円の調達を行い、調達金額は316億円でトップに浮上。そのほか、五常・アンド・カンパニーが8位へランクアップ、モンスター・ラボが11位に、CAMPFIREが17位にそれぞれ新規ランクインした。

2007年に設立されたSpiberは、山形県鶴岡市に拠点を置く次世代バイオ素材開発を展開するスタートアップ。本記事リリース時点の想定時価総額は、1,143億円となっている。

2020年12月30日には、三菱UFJモルガン・スタンレー証券をアレンジャー(注1)として、「事業価値証券化(Value Securitization)」と呼ばれる⾰新的な資⾦調達⼿法により、2020年で最高額の総額250億円を調達した。今回調達した資⾦を元に、⽶国の穀物プロセッサー⼤⼿であるArcher-Daniels-Midland Companyと共同で推進する、「Brewed Protein」の⽶国での量産体制構築と新素材の研究開発などに充当していく方針だ。

「Brewed Protein」は、植物由来の糖類を主原料に使用し、微生物による発酵(ブリューイング)プロセスにより製造され、用途に応じて多様な特長を付与することが可能。そのため、アパレル分野や輸送機器分野など、様々な産業における脱石油・脱アニマルのニーズに対し大きな役割を果たせる可能性を秘めており、持続可能な社会の発展に資する次世代の基幹素材として注目されている。

注1:大口の資金調達ニーズに対し、ひとつの契約書に基づき複数の金融機関が貸付人となるシンジケート・ローンにおいて、借入人の指名により契約の締結までの業務を代表して行う金融機関のこと。

8位にランクアップした新興国向け小口融資のマイクロファイナンス事業を手がける五常・アンド・カンパニーは、シリーズDで総額70.7億円の資金調達を実施した。2014年7月の創業からの累計資金調達額は146.7億円に到達。2020年10月末時点でインド・カンボジア・スリランカ・ミャンマーに4,800名を超えるグループ従業員を擁し、顧客数は60万人、融資残高は288百万米ドルを突破している。

2020年12月に行われた最新の調達では、第一生命保険、丸井グループ、アストマックス・ファンド・マネジメントからの追加出資に加え、リコーリース、Beyond Next Ventures、GMO VenturePartnersなどを新規投資家として迎え入れた。

主な資金使途としては、新型コロナウイルスの影響を乗り越えて成長を再開しつつある既存グループ会社の事業拡大とデジタル化の推進、アジア・アフリカ地域における新たな投資先の開拓、そして顧客の生活の変化を捉える社会的インパクト測定などを挙げている。

11位に新規ランクインしたモンスター・ラボは、グループ約1,200名、世界16ヵ国27都市の人材を活用し、デジタルコンサルティング事業・プロダクト事業を展開するスタートアップ。2020年12月8日には、JICベンチャー・グロース・インベストメンツが運営する、JICベンチャー・グロース・ファンド1号投資事業有限責任組合を引受先とした第三者割当増資により、約30億円の資金調達を実施したことを発表した。

今回の調達は、デジタルコンサルティング事業のサービス面・人材面での強化、一部SaaS型プロダクト事業への投資の二点を目的としている。そして引き続き、デジタル領域での提供価値向上に注力していく予定。

17位に新規ランクインしたCAMPFIREは、購入型クラウドファンディング「CAMPFIRE」を手がけるスタートアップ。同社は、GMOペパボを創業し2008年にJASDAQ市場に最年少で上場させた、連続起業家の家入一真氏によって2011年に設立された。

2020年12月には、シリーズDラウンドで約6億円、シリーズEラウンドで約30億円、合わせて約36億円の第三者割当増資を実施、また6億円を上限とするコミットメントライン契約締結による融資枠を確保し、合計40億円超の資金を調達した。

シリーズEラウンドでは、Minerva Growth Partnersがリード投資家を務め、新たにBASE、丸井グループ を新規投資家として迎え入れた。さらに、6億円を上限とするコミットメントライン契約は、みずほ銀行との締結。

今回調達した資金を活用し、国内最大(注2)の購入型クラウドファンディング「CAMPFIRE」を中心に、同社グループ会社運営の融資型クラウドファンディング「CAMPFIRE Owners」、株式投資型クラウドファンディング「CAMPFIRE Angels」の更なる利用者拡大に向けて事業基盤強化などに取り組んでいく方針だ。

注2:国内クラウドファンディング年間支援成立件数(CAMPFIRE調べ)

TOP20企業のうち、11社が累計資金調達金額100億円超え

今回ランクインした企業のうち累計資金調達金額100億円を突破している企業は、調達額が大きい順にSpiber、Mobility Technologies、Paidy、アストロスケールホールディングス、ティアフォー、Looop、ヘイ、五常・アンド・カンパニー、VPP Japan、モンスター・ラボ、APBの11社となっている。

ランクイン企業20社のうち、設立5年以内の企業は7社。このうち、VPP Japan、アストロスケールホールディングス、APBは設立5年以内で累計資金調達金額が100億円を超えていることがわかる。

カテゴリーでは金融領域がトップに、続いて環境・エネルギー

TOP20企業のカテゴリー別では金融が5社と最も多く、環境・エネルギーが4社、自動車が3社とこれに続く。

金融領域では、新興国向けマイクロファイナンスの五常・アンド・カンパニー、カードのいらないカンタン決済サービスのPaidy、決済代行・信用保証サービスのH.I.F、無料送金アプリのKyash、国内最大のクラウドファンディング・プラットフォームサービスのCAMPFIREが名前を並べた。いずれも設立から10年以内の急成長スタートアップだ。

さらに、2020年(1月〜12月)の資金調達金額ランキング上位5社のうち、Spiber、Looop、VPP Japan、APBの4社が環境・エネルギー領域の企業となっており、市場からの期待が高いことがわかる。

また、MaaS事業を展開する自動車領域3社は、Mobility Technologies、ティアフォー、SkyDriveとなっている。2020年12月29日、ティアフォーの代表加藤氏が雪の長野にて自動運転タクシーの実証実験を映したツイートが話題を呼んだ。

<調査概要>
タイトル:「国内スタートアップ資金調達金額ランキング」
調査期間:2020年1月から12月まで(2021年1月5日時点)
レポート記事:STARTUP DB (https://media.startup-db.com/research/funding-ranking-202012

出典元:フォースタートアップス株式会社

構成/こじへい

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2021年10月14日(木) 発売

DIME最新号の特別付録は「4WAYポータブルランタン」! 特集は「行列店に学ぶヒットの法則」、「iPhone 13」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。