
無人駅でチェックイン!『沿線まるごとホテル』
日本では2015年(平成27年)の国勢調査で、1920年(大正9年)の国勢調査開始以来、初めて人口が減少したという結果が発表され、人口減少社会に本格的に突入した。
その中でも、地方都市や農山漁村では過疎高齢化が顕著になっており、空き家や空き店舗の増加、生活の足である鉄道の乗降客数の減少などが大きな問題となっている。
そうした地方の現状を鑑み、JR東日本、JR東日本スタートアップ、さとゆめは、JR東日本の鉄道沿線を中心に、空き家や無人駅などを活用し、withコロナ時代に注目されているマイクロツーリズムや滞在型観光を促進する、沿線活性化モデル「沿線まるごとホテル」の事業化を目指している。
その事業化に向けて、沿線の過疎高齢化や、乗降客数減の課題に直面しつつも、マイクロツーリズムの目的地として注目されている東京・多摩地区のJR東京アドベンチャーライン(以下、青梅線)沿線から実証実験を開始することとなった。
沿線まるごとホテルとは
沿線まるごとホテルとは、無人駅の駅舎等のJR東日本の交通インフラをホテルのフロントやロビーとして活用、沿線集落の古民家(空き家)をホテル客室に改修、さらには地域住民とともに接客・運営を行うことで、「沿線まるごとホテル」の世界観を構築し、新たな滞在型観光、マイクロツーリズムの創出を図るものだ。
さとゆめが、山梨県小菅村でプロデュースし、「700人の村がひとつのホテルに」というコンセプトや村ぐるみの運営形態が各種メディア・SNSで大きな話題となっている分散型古民家ホテル「NIPPONIA 小菅 源流の村」をひとつのベンチマークとしている。
体験・宿泊プラン「無人駅からはじまる、源流への旅」 4つの体験コンテンツ
「沿線まるごとホテル」の体験・宿泊プラン「無人駅からはじまる、源流への旅」では、以下の4つの体験コンテンツを提供する。
無人駅チェックイン
利用者が到着したときだけ、無人駅が「ホテルのフロント」に。電車が到着する時間に合わせて、ホテルのスタッフがホームまでお迎えに行き、無人駅の駅舎でウェルカムティーを楽しみながら、沿線の楽しみ方、ホテルでの過ごし方などを説明。今回のプランでは、JR青梅線「白丸駅」で迎える。
集落ホッピング
チェックイン後、送迎車で宿泊地に移動する道中、幾つかの集落をホッピングしながら、沿線まるごとホテルならではのマイクロツーリズムを楽しむ。
今回のプランでは、駅周辺の「白丸集落」で多摩川の景観や旧道の史跡を楽しんだ後、車窓の緑が美しい「むかし道」を車で進みながら、「境集落」に立ち寄り、由緒のある湧き水、ワサビ田、奇観を楽しめる神社などを案内する。
沿線ガストロノミー
旅の楽しみに欠かせないのが「食」だ。今回のプランでは、「沿線ガストロノミー」をテーマに、青梅線沿線の食のポテンシャルを最大限に引き出したコース料理を用意。
青梅線沿線は、実は食材の宝庫。多摩川の清流で育ったワサビや川魚の他に、東京都畜産試験場が品種改良したブランド豚「TOKYO X」や、江戸時代から愛されてきた「東京しゃも」など、知る人ぞ知る食材が目白押し。
古民家ステイ
沿線まるごとホテルでは、沿線の古民家を「ホテルの客室」にリノベーション。今回のプランでは、青梅線の終着駅がある奥多摩町の隣村、山梨県小菅村の築150年の邸宅を改装した古民家ホテル「NIPPONIA 小菅 源流の村」に泊まる。
青梅線沿線と多摩川でつながる源流の村・小菅村の自然と素朴な風景や暮らしをゆっくり楽しめる。
https://marugotohotel-omeline.com
構成/ino.
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