おうち時間が増え、より生活を満たすモノの選び方は日常をクラスアップするものへとシフトしてきました。ライフスタイルブランド「ミナ ペルホネン」が伊勢丹新宿店のなかに2018年に期間限定でオープンした「Dear Friend,Department」。この春3年ぶり2回目の開催にあたり、プレスプレビューが実施されました。
今回は会場も拡充。また、商品のラインナップも「衣食住遊知」をテーマに、ポーターやムーンスターなどとのコラボレーションをしたファッションアイテムやストウブやスープストック トーキョーなどとの食やキッチン周りのものなど、ジャンルもアイテム数もぐっと増えています。
商品の価格は一部を除いては現時点では未定で、2月17日から三越伊勢丹オンラインストア内に特設サイトがオープン。ミナ ペルホネンのデザイナー 皆川明さんのインタビューなどのコンテンツと共に、段階的に情報が公開されます。今回はコラボレーションアイテムなどのなかから、一部ピックアップしてご紹介します。
初お披露目の会場の様子。
リチャード ジノリとの限定コラボレーションの新柄や一点ものの作品もお披露目
今回のためにジノリ1735とのコラボした食器のうち、「star tree」というデザインでは、夜空に瞬く星たちを空に浮かぶ大きな木に見立てて表現されています。大小さまざまな大きさのドットは、果実のようにも見えるというもの。
ジノリ1735
「kuru kuru」と名付けらたデザインも登場予定。うれしさや喜びの気持ちをドットで、その流れる時をクルクルとした線で表現しています。
陶作家の安藤雅信さんのお皿に皆川明さんが描いた「しし」が躍動するプレート。絵付けはなんとデザイナーの皆川明さんが自ら工房に赴き、一つ一つに手作業で絵付けをしているそうです。これは使うよりも飾っておくべき逸品になりそう。購入は争奪戦になるのではないでしょうか。
安藤雅信×ミナ ペルホネン プレート
躍動するししは1点1点手作業で描かれるので微妙に表情が違います。
初めてのストウブとのコラボレーションは生命力を感じる森をデザイン
ミナ ペルホネンとストウブの初のコラボレーションでは、お馴染みのココット鍋に森にそびえる大樹と鳥たちが集まり果実をついばむ穏やかで平和な世界が描かれています。これは「ストウブで作った美味しい料理を囲み、その食卓には幸せが溢れるように」というストウブのブランドメッセージをミナ ペルホネンが表現したもの。
また、蓋を取るのに使える三角の「ノブ ミトン」は、ミナ ペルホネンオリジナルのキッチン小物。縫い合わせのステッチもアクセントになっていて、ひっかけておくためのループもついています。
こちらのコラボレーション商品は通常商品として会期後も販売されます。
ストウブの「フォレスト ココット ラウンド」(写真左・ 20㎝ グレー)とミナ ペルホネンの「ノブミトン」。
ストウブの「フォレスト ココット オーバル」(23㎝ バジルグリーン)
つま先までミナ ペルホネンの世界に包まれる春のアイテムが目白押し
ファッションアイテムはレディースを中心にベビーのスタイや子ども服、ユニセックスのシャツや二ットトップスなどが登場。ハギレを組み合わせた“piece”アイテムより、春らしいテキスタイルのバッグやブックカバーが並びます。
限定柄のセーターやワンピース、ブラウスに加え、ユニセックスアイテムも充実。
ミナ ペルホネン「piece book cover」。
お馴染みのデザインのバッグも、プリントと刺繍を組み合わせた限定柄で登場。
ポーター×ミナ ペルホネン「“tambourine” ショルダーバック」限定発売の商品で販売は伊勢丹新宿店が先行。
ポーター×ミナ ペルホネン「“tambourine” 2WAYバック」 限定発売の商品で販売は伊勢丹新宿店が先行。
“skyful”のテキスタイルをまとった2型がムーンスターとのコラボで発売されます。
余[yo]とのコラボレーションは、限定パッケージデザインのシャンプーとトリートメント。
イートインスペースでのスープの提供など会場内での楽しみも提供予定
スープでコラボ―レートするスープストック トーキョーとは、デリバリーサービス「ISETAN DOOR」でのお取り寄せセットも販売。「霧の湖のスープ」「大地の星のスープ」「白い森のスープ」という本企画展のために開発されたオリジナルのスープ3種類に加え、オリジナルのスープカップがセットになっているもの。
皆川明さんがデザインしたオリジナルのスープカップが手に入るのはこのセットだけ。
まだ企画段階ですが、会場内でのフードの提供も検討中。
「今回はイートインスペースがあって、お買い物の合間に温かいスープをお召しあがりいただけます。私がスープの名前を提案してイメージを伝え、それがより美味しくなるようなレシピを開発してくださっています。 何度も試食を重ね、美味しさを追求しています」(皆川明さん)
このほかにもオリジナルのパッケージに入った生味噌やスパイス、またとらや、ピエール・エルメ・パリなどとコラボした限定のお菓子も並ぶ予定。
ピエール・エルメのお菓子は2品を予定。
寝室にもミナ ペルホネンの世界が広げられるチャンス
今回は展示会場が広く、よりミナ ペルホネンの世界に入り込める演出となるようですが、そこで肝となるのがインテリアや寝室など、テーブルまわりからさらに拡大した「住」のアイテム。
ミナ ペルホネン 「bolo時計」“hana hane”(写真左・中央上」“count”(写真右)
ミナ ペルホネン 「“tambourine” ラグ」(写真左・中央)、「“run run run”ラグ」(写真右)
陶磁器の温かみのあるランプシェード ミナ ペルホネン 「tambourine valo」
シェードランプの内側にはミナ ペルホネンのサイン入り。
ミナ ペルホネンのベッドリネンは“sora check”のプリント柄で登場。
今回ご紹介したのはほんの一部。実際にこれらの商品がどのように並び、期間限定のデパートとして現れるのでしょうか。3月には普通にお買い物を楽しめるようになっていることを願うばかりです。
Dear Friend, Department - minä perhonen in ISETAN SHINJUKU -
店頭開催期間:2021年3月24日(水)~29日(月)
(2月17日(水) 10時より第一弾サイトオープン)
場所:伊勢丹新宿店 本館6階 催物場(三越伊勢丹オンラインストア同時開催)
取材・文/北本祐子