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死産を経験した女性が悲しみから立ち直るまでの過程を描いたNetflixのヒューマン映画「私というパズル」

2021.02.04

Netflixで2021年1月7日から独占配信中の映画『私というパズル』。死産を経験した女性が悲しみから立ち直るまでの過程を描いた、ヒューマン映画だ。

2020年カナダ・ハンガリー・アメリカ合作。『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)』『ジュピターズ・ムーン』などのコルネル・ムンドルッツォ監督が手掛けた。

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『アイリッシュマン』などで知られるマーティン・スコセッシも製作総指揮を務めている。

第77回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品され、主演のバネッサ・カービーは最優秀女優賞を受賞した。

あらすじ

ボストン。ある理由から自宅出産を選択した主人公のマーサは、陣痛が始まったため、担当助産師バーバラに連絡する。

しかしバーバラは、スケジュールミスにより、他の出産に立ち会っているという。代わりに助産師エヴァがやってくるが、初対面であり信頼関係も築けていないため、マーサと夫のショーンは動揺する。

ふたりの不安を和らげ、安全な出産を実現させるべく懸命に動くエヴァ。出産中、胎児の心音の異変に気づいたエヴァは病院へ行くようマーサに勧め、ショーンもそれに賛同するが、マーサはなぜか病院での出産を頑なに拒否する。

マーサの娘は、産まれた直後に急死。マーサの母は、助産師の責任を刑事裁判と民事裁判の両方で厳しく追及することを強く勧める。しかし深い悲しみに暮れるマーサは、周囲の人々に対して心を閉ざすのだった。

見どころ

死産を経験したマーサは、やり場のない悲しみを周囲の人々にぶつけ、そして自分自身にもぶつける。

子どもの死因は不明なのだが、過去の自分の行いや母親との関係に原因を探し、後悔の念や罪悪感に打ちひしがれる。周囲の人々からの慰めや励ましの言葉すら、マーサの心には鋭く突き刺さる。

深く傷つき、粉々に砕けた心の欠片を一つひとつ拾いあげて繋いでいく作業は、まるでパズルを完成させるようだ。残念ながらそこに近道はない。

そして、人間が経験する怒りや悲しみ、諍いと対照的に描かれているのが、時に理不尽だが人知を超えたエネルギーを秘める自然(命)という存在だ。

本作には、儚く強い生命の神秘を象徴する存在として、リンゴが何度も登場する。

電車の中で子どもたちが遊ぶのを寂しそうに眺めながらリンゴをかじっていたマーサは、リンゴの種を見ても亡くなった我が子を思い出してしまう。見ているこちら側も胸が痛くなるほど、切ないシーンだ。

リンゴに限らず、植物の種は小さくて、いかにも弱弱しい。しかしそんなか弱い種には、実は驚くべき生命力が宿っている。

水と栄養を与えて時間をかければ、たくさんのリンゴの実が生る、大きな逞しい木に成長することだってあるのだ。

静かでありながら力強い“再生の物語”。ぜひNetflixで視聴してみてほしい。

Netflix映画『私というパズル』
独占配信中

文/吉野潤子

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