自動運転レベル3
未来に語り継がれる真の自動運転がスタート
ホンダが、自動運転レベル3の型式指定を国土交通省から取得した。これで高速道路の渋滞時など一定の条件下で、自動運転システムがドライバーに代わって運転操作を行なえるようになる。
レベル2に準拠するテスラなどとは、具体的にどう違うのか? レベル3の画期的な点なども含め、国際自動車ジャーナリスト・清水和夫さんは次のように話す。
「自動運転は、まずレベル1で前後の加速、レベル2ではハンドル操作が自動化されました。ただしあくまでも運転支援なので、事故などが起こった際の責任は、ドライバーにあります。一方のレベル3では前方の監視をシステムも担当。一定の条件下での事故時には、自動運転システムの責任が問われます。そのため、より完璧なシステムである必要があります」
他国に比べて遅れているとされてきた日本の自動運転化。だが実際には、法律の整備でも外国よりも一歩先んじているという。そして世界初となるレベル3の型式指定は、まさに自動運転の歴史において語り継がれることだろう。
ほかのクルマメーカーも注視する世界初の自動運転レベル3対応
ホンダ『レジェンド』
自動運行装置「トラフィック・ジャム・パイロット」を搭載し、世界で初めて自動運転レベル3の型式指定を取得。高速道路渋滞時など一定の条件下で、自動運転を行なえる。2020年度内の発売予定。
自動運転レベルとは
レベル1と2が実用化済み。これらは運転支援なので、事故時の責任は運転者にある。レベル3以上ではシステムが前方監視などを行ない、事故責任も問われる。
取材・文/河原塚英信
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