
コロナ禍で気持ちが落ち込みがちな状況下において、ちょっとした日々の楽しみを与えてくれるのがテレビやネットから流れてくるエンタメだったりする。
では2020年を振り返った時、より多くの人を感動させたコンテンツとはいったい何なのだろうか?
そんな「2020年の感動ランキング」に関する調査がこのほど、スカパー!により、2020年11月30日~12月1日(の2日間、全国の15歳~69歳の男女1,000名を対象にして実施された。
2020年一年のふりかえり
■2020年、夢中になったもの3位「テレビ視聴」2位「音楽視聴」、1位は?
全国の15歳~69歳の男女1,000名(全回答者)に、2020年、夢中になったものを聞いたところ、「動画視聴」(34.9%)が最も高く、次いで、「音楽視聴」(22.2%)、「テレビ視聴」(21.3%)、「ネットショッピング」(19.7%)となった。
コロナ禍の影響で増えたおうち時間を活用して、エンタメやネットショッピングを楽しんだという人が多いようだ。そのほか、「SNS」(16.5%)や「料理」(13.1%)、「旅行」(12.4%)などが上位に挙がった。
世代別にみると、10代では「動画視聴」が62.7%、「音楽視聴」が48.2%、「SNS」が41.6%と、いずれも他の世代と比べて高くなった。
■おうち時間の変化「家で過ごす時間が増えた」70%「テレビ視聴時間が増えた」48%
次に、家で過ごす時間やテレビを視聴する時間の2019年からの変化について質問した。
全回答者(1,000名)に、2019年と比べて、家で過ごす時間にどのような変化があったか聞いたところ、「非常に増えた」は36.0%、「やや増えた」は33.7%で、合計した『増えた(計)』は69.7%となった。
世代別にみると、家で過ごす時間が増えたと回答した人の割合が最も高くなったのは10代(78.9%)だった。
2019年と比べて、テレビを視聴する時間にどのような変化があったか聞いたところ、『増えた(計)』は48.1%となった。
世代別にみると、テレビ視聴の時間が増えたと回答した人の割合は、20代(53.3%)と50代(50.3%)では半数を上回った。
■「家族と一緒にテレビを視聴する時間が増えた」同居家族がいる人の41%、20代では48%
また、同居家族がいる人(817名)に、2019年と比べて、家族と一緒にテレビを視聴する時間にどのような変化があったか聞いたところ、『増えた(計)』は41.1%となった。
コロナ禍で家族と一緒に過ごす時間が増えたことに伴い、家族揃ってテレビを楽しむ時間も増えたという家庭は少なくないようだ。
世代別にみると、テレビ視聴時間が増えたと回答した人の割合は、20代(47.9%)が最も高く、次いで、30代(43.8%)となった。
■家を楽しくするもの1位「バラエティ番組」2位「ドラマ」3位「映画」
どのようなものがあると、家にいる時間が楽しくなるのだろうか。
全回答者(1,000名)に、家(家庭・家族)を楽しくするものを聞いたところ、「バラエティ番組」(52.5%)が最も高くなった。多くの人が、バラエティ番組があると、おうち時間を楽しく過ごすことができると感じているようだ。
以降、「ドラマ」(44.0%)、「映画」(34.6%)、「ニュース・情報番組」(22.6%)、「音楽番組・音楽ライブ映像」(21.4%)が続いた。
男女別にみると、「バラエティ番組」(男性46.6%、女性58.4%)と「ドラマ」(男性37.8%、女性50.2%)は男性と比べて女性のほうが10ポイント以上高くなったのに対し、「スポーツ中継」(男性21.0%、女性10.6%)は女性と比べて男性のほうが10ポイント以上高くなった。
■家族との会話のきっかけになっているもの1位「ニュース・情報番組」2位「バラエティ番組」
同居家族がいる人(817名)に、家族との会話のきっかけになっているものを聞いたところ、「ニュース・情報番組」(38.2%)と「バラエティ番組」(37.3%)が高く、次いで、「ドラマ」(31.8%)、「映画」(21.3%)、「音楽番組・音楽ライブ映像」(12.6%)となった。
世代別にみると、10代から40代では「バラエティ番組」(10代36.1%、20代43.0%、30代39.2%、40代35.5%)、50代・60代では「ニュース・情報番組」(50代52.4%、60代56.7%)が1位となった。
■2020年一年のテレビを表す漢字1位「楽」2位「無」3位「友」4位「暇」5位「知」
全回答者(1,000名)に、2020年一年のテレビを表す漢字(1字)を聞いたところ、「楽」(146件)がダントツだった。
「楽」を挙げた理由をみると、「見るとワクワクするから(20代女性)」「おうち時間を楽しませてくれたから(50代女性)」といったコメントが多くみられた。
2020年一年、テレビがあることで、心躍る楽しい時間を過ごせたという人が多いようだ。以降、2位「無」(49件)、3位「友」(37件)、4位「暇」(36件)、5位「知」(25件)となった。
■外出自粛中にハマって、抜け出せなくなっているもの1位「動画視聴」2位「ゲーム」
全回答者(1,000名)に、外出自粛中にハマって、抜け出せなくなっているものを聞いたところ、1位「動画視聴(YouTube、Netflixなど)」(77件)、2位「ゲーム」(75件)、3位「ポイント活用」(26件)、4位「芸能人・アイドル」(19件)、5位「アニメ」(15件)となった。外出自粛中にエンタメやゲーム、ポイ活に熱中し、そのままハマり続けているという人が多いようだ。
男女別にみると、男性では1位「ゲーム」、女性では1位「動画視聴(YouTube、Netflixなど)」だった。
また、世代別にみると、10代では「芸能人・アイドル」が3位となった。10代には、“推し”の芸能人やアイドルの応援にハマって以降、今でも応援に情熱を傾けている人が多いのではないだろうか。
2020年一年の感動ランキング
■コロナ禍においても感動させてくれた芸能人1位「嵐」2位「フワちゃん」
全回答者(1,000名)に、コロナ禍においても感動させてくれた芸能人を聞いたところ、1位「嵐」(19件)、僅差で2位「フワちゃん」(18件)、3位「松本人志」「星野源」「明石家さんま」(いずれも12件)となった。
世代別にみると、10代では2020年話題となった「NiziU」が1位にランクイン。10代には、デビューを目指してひたむきに努力を続けるNiziUのメンバーの姿に感動したという人が多いのではないだろうか。
■コロナ禍においても感動させてくれたアニメキャラ「竈門炭治郎(鬼滅の刃)」がダントツ
また、コロナ禍においても感動させてくれたアニメキャラを聞いたところ、「竈門炭治郎(鬼滅の刃)」(105件)がダントツだった。炭治郎の妹思いで優しさの溢れるところや、あきらめない心の強さを持っているところに心を打たれたという人が多いようだ。
次いで、2位「ドラえもん(ドラえもん)」(44件)、3位「フグ田サザエ(サザエさん)」(19件)、4位「江戸川コナン(名探偵コナン)」(18件)、5位「煉獄杏寿郎(鬼滅の刃)」(17件)となった。
世代別にみると、10代から50代までは1位「竈門炭治郎(鬼滅の刃)」、60代では1位「フグ田サザエ(サザエさん)」だった。
■コロナ禍の暗いムードをお笑いで明るくしてくれたと思うお笑い芸人は?
全回答者(1,000名)に、コロナ禍の暗いムードをお笑いで明るくしてくれたと思うお笑い芸人を聞いたところ、1位「サンドウィッチマン」(18.3%)、2位「千鳥」(15.2%)、3位「フワちゃん」(14.7%)、4位「ぺこぱ」(13.4%)、5位「明石家さんま」「出川哲朗」(いずれも12.6%)となった。
男女別にみると、男性では1位「サンドウィッチマン」、女性では1位「フワちゃん」だった。
また、世代別にみると、10代では「フワちゃん」と「EXIT」、20代では「千鳥」、30代以上では「サンドウィッチマン」が1位となった。
■コロナ禍の暗いムードを吹き飛ばす活躍をしたと思うスポーツ選手・チームは?
コロナ禍の暗いムードを吹き飛ばすような活躍をしたと思うスポーツ選手(またはチーム)を聞いたところ、「福岡ソフトバンクホークス」(52件)がダントツだった。“クライマックスシリーズ4連覇”と“日本シリーズ4連覇”という破竹の勢いに魅了された視聴者が多いようだ。以降、2位「大坂なおみ」(19件)、3位「池江璃花子」(10件)が続いた。
世代別にみると、20代では「大坂なおみ」、その他の世代では「福岡ソフトバンクホークス」が1位となった。
■コロナ禍の暗い気持ちを明るくしてくれたユーチューバーは?
コロナ禍の暗い気持ちを明るくしてくれたユーチューバーを聞いたところ、1位「HIKAKIN」(42件)、2位「フワちゃん」(38件)、3位「東海オンエア」(11件)、4位「はじめしゃちょー」(9件)、5位「Fischer’s-フィッシャーズ-」「キヨ」「スーツ」(いずれも8件)となった。
世代別にみると、10代から40代では「HIKAKIN」、50代と60代では「フワちゃん」が1位となった。
■コロナ禍の暗い気持ちを明るくしてくれた動画配信作品2位「ドキュメンタル」、1位は?
また、コロナ禍の暗い気持ちを明るくしてくれた動画配信サービスの作品を聞いたところ、「鬼滅の刃」(39件)がダントツだった。以降、2位「ドキュメンタル」(7件)、3位「ARASHI'sDiary-Voyage-」「ONEPIECE」「愛の不時着」(いずれも5件)が続いた。
■2020年感動を与えてくれたドラマの主人公男性回答1位「半沢直樹」、女性回答1位「相原メイ・鴫野ナギサ」
全回答者(1,000名)に、2020年に放送されたドラマの主人公の中で、感動を与えてくれた主人公を聞いたところ、1位「半沢直樹(半沢直樹)」(21.1%)、2位「相原メイ・鴫野ナギサ(私の家政夫ナギサさん)」(13.8%)、3位「佐倉七瀬・天堂浬(恋はつづくよどこまでも)」(11.0%)、4位「田村心(テセウスの船)」(9.0%)、5位「古山裕一(エール)」(8.5%)となった。
男女別にみると、男性では1位「半沢直樹(半沢直樹)」、女性では1位「相原メイ・鴫野ナギサ(私の家政夫ナギサさん)」だった。
また、世代別にみると、20代以上では「半沢直樹(半沢直樹)」が1位となったのに対し、10代では「佐倉七瀬・天堂浬(恋はつづくよどこまでも)」が1位となった。
10代には、佐藤健演じる天堂先生と上白石萌音演じる七瀬の胸キュンシーンを観て幸せな気持ちになったという人が多いのではないだろうか。
■2020年に感動した映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」がダントツ
次に、2020年に公開された映画の中で、感動した(泣いた!笑った!震えた!など)映画を聞いたところ、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」(13.4%)がダントツ、2位「コンフィデンスマンJPプリンセス編」(4.2%)と、『鬼滅の刃』が2位の3倍以上の支持を集めた。
以降、3位「パラサイト半地下の家族」(3.8%)、4位「今日から俺は!!劇場版」(3.7%)、5位「映画ドラえもんのび太の新恐竜」(2.8%)が続いた。
世代別にみると、いずれの世代でも「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が1位になった。
■2020年感動した歌1位「炎(LiSA)」2位「香水(瑛人)」3位「紅蓮華(LiSA)」
2020年に聞いた歌の中で、感動した歌を聞いたところ、1位「炎(LiSA)」(48件)、2位「香水(瑛人)」(27件)、3位「紅蓮華(LiSA)」(22件)、4位「裸の心(あいみょん)」(15件)、5位「虹(菅田将暉)」(13件)と、『鬼滅の刃』の主題歌が2曲ランクインした。歌声の力強さや表現力の高さなど、LiSAの歌唱力に魅了されたという人が多いのではないだろうか。
男女別にみると、女性では4位に「Makeyouhappy(NiziU)」が挙がった。世代別にみると、10代・20代・40代・50代では「炎(LiSA)」、30代では「紅蓮華(LiSA)」とLiSAの曲が1位となったのに対し、60代では「香水(瑛人)」が1位となった。
2020年、家で過ごす時間を楽しくしてくれたと思うテレビ番組1位「世界の果てまでイッテQ!」
最後に、全回答者(1,000名)に、2020年、家で過ごす時間を楽しくしてくれたと思うテレビ番組を聞いたところ、1位「世界の果てまでイッテQ!」(56件)、2位「半沢直樹」(41件)、3位「エール」(21件)、4位「水曜日のダウンタウン」(20件)、5位「アメトーーク!」(19件)となった。
世代別にみると、10代から30代では「世界の果てまでイッテQ!」が1位となったのに対し、40代から60代では「半沢直樹」が1位と、世代差がはっきりとあらわれる結果となった。
※スカパー!調べ
<調査概要>
調査タイトル:今年の感動ランキング2020
調査地域:全国
調査対象:ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする15歳から69歳の男女
調査期間:2020年11月30日(月)~12月1日(火)の2日間
調査方法:インターネット調査
有効回答数:1,000サンプル
(内訳)
男性500サンプル/女性500サンプル(各年代で概ね均等になるように抽出)
実施機関:ネットエイジア株式会社(調査協力ネットエイジア株式会社)
出典元:スカパーJSAT株式会社
構成/こじへい
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