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フェラーリが魅せる新しい4シーターオープンスタイル「Portofino M」

2021.01.30

画一的なものの見方を少し改めるだけで、それまで感じていた閉塞感が払拭され、サスティナブルなライフスタイルへの道筋が見えてくることがある。

少し前のことになるが、イタリアを代表するリゾート、コモ湖周辺で仕事をしているときのこと。湖畔の小さなカフェテラスでランチを楽しんでいると、鮮やかなフェラーリレッドに塗られた328GTSを積んだトランスポーターがやって来た。

「あぁ、この辺のワインディングで故障でもしたな」

そんな野次馬根性で眺めていると、我々の目に付く場所でそのフェラーリを降ろしだしたのだ。もちろんそこには修理工場らしきものはない。同行の現地コーディネーターの確認によれば、周辺で走りを楽しんだ後、またここで積み込んで帰るだけだという。

そのオーナー氏にとって市街地での軽快さやアウトストラーダでの痛快な加速感などは、それほど意味はないということかも知れない。細長いコモ湖周辺の道路やワインディングを走るだけで、328GTSを存分に楽しめるというわけである。これを、何とも勿体ないと感じる自分がいる一方で、そんな楽しみ方ができる環境を羨ましくも感じた。

そしていま、フェラーリの最新型モデル「フェラーリ ポルトフィーノM」が日本に上陸したというニュースに触れている。これまでフェラーリの2+2オープンモデルとして多くのスポーツカーファンを魅了してきた「ポルトフィーノ」に、モデファイを表す「M」が付いたマイナーチェンジモデルである。

しかし、その内容を見ると、ごく一般的なマイナーチェンジのイメージとは少しばかり様子が違っている。パワーユニットは、フロントに積まれた3.9LのV型8気筒のDOHCターボエンジンは、最高出力を従来型よりも20psアップして620馬力となっている。さらにトランスミッションは7速DCTから、新設計の8速DCTへとアップデート。このトランスミッションはトルク伝達能力が35%も向上されているという。さらに走行性能を向上させるために、走行モードをセレクトできる「マネッティーノ」に「Raceモード」まで追加し、5ポジション仕様とした。

フェラーリにとって「M」の文字を与えることは、サーキットでの楽しさがより高められたことも意味し、特別なモデルに与えられる称号のようなもの。画一的なマイナーチェンジのイメージでは測り知れないほどの進化がそこにあったのだ。

この走りの魅力を向上させたポルトフィーノMを手にしたフェラリスタの多くは、さっそくルーフを開け放ち、走り始めることだろう。響き渡るエグゾーストを聞きながらビル街を走り抜け、驚くほどの直進性と、しなやかな乗り心地を堪能しながらの高速クルージングを味わう。この季節ならば、冷気を含みキリリと引き締まった風を頬に受けながらのオープンクルージングは最高の楽しみとなろう。ルーフが開くということは地上にある、すべてのオープンカーが平等にもっている魅力だが、それがフェラーリであるというだけで、より輝きを増すことは容易に想像が付くのだ。

だが、ここで少し冷静に考えてみよう。ポルトフィーノMの助手席に、もし大切な人が乗ったとしよう。彼女はせっかくセットした髪が乱れるのも、化粧が崩れることも、お気に入りの服がほこりっぽくなることも望んではいない。

「それじゃ、オープンの楽しさが半減する」

そんな風に考えるのはあなただけかも知れない。

きっとルーフを閉じた室内で彼女は、クローズドボディにも匹敵する高い静粛性と、吸い付くような手触りのレザーで仕立てられた煌びやかなキャビンに包まれ、快適に過ごしている。+2のリアシートにはコートやバックをさりげなく置くことで、煩わしさも感じてないはずだ。そこにはフェラーリのGTだけに許された極上の時間が流れている。

そんな彼女にオープンの楽しさを味わって貰うのは、あなたが用意した、とっておきのポイントに到着してからで十分。高原でも海辺でも街を見下ろすビューポイントでも、どこでもいい。ポルトフィーノMを止め、ルーフを明け放ってエンジンを停止させ、吹き抜ける風の音を聞いたり、満点の星空を見上げたりする。わずか数分の極上の時間のために、320km/hの最高速や3.45秒の0~100km/h加速というポルトフィーノMのパフォーマンスを使う。なんとも贅沢な話のように思うが、そこにはオープンカーのサスティナブルな楽しみ方があるようにも感じる。あのコモ湖で出会った紳士が示した、楽しみ方にはいくつもの方法論があるというフェラーリライフの奥深さを、改めて噛みしめてみた。

【Ferrari Portofino M】
全長×全幅×全高:4,594×1,938×1,318㎜
エンジン:V型8気筒ターボ 排気量:3,855 cc
最高出力:620ps(456kW)
最大トルク:760Nm
駆動方式:FR
価格:2,737万円

取材・撮影/佐藤 篤司(AQ編集部)

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