
先日、@DIMEにて”コーヒーの国コロンビアで健康茶ブーム”というコラムを執筆させて頂いた。
皆さんご覧頂けただろうか?
数日後、面白い事態が起きたのである。
なんと、駐日コロンビア大使館から電話がかかってきたのである。
「大使主催の食事会に参加しませんか?」
いろんな意味でビックリの展開である。
失礼覚悟で書くと、@DIME、世界の大使館もチェックしていることに驚いた。(笑)
冗談かと思ったらその後本当に招待状が届き、去る12月、いざ東京のコロンビア大使公邸へ。
ニューノーマルのおもてなし? コロンビアからリモートのコース料理も!
出迎えて頂いたのは、駐日特命全権大使であるサンティアゴ・パルドさん。
とりあえず、公邸内を”探検”してみる。
高級感の漂う調度品。
そして、随所に飾られているお花。
そう、筆者もオンラインフラワーショップ「世界の花屋」でコロンビア産のお花をたくさん取り扱っているが、コロンビアは世界トップクラスの切り花大国でもある。
ちなみにここであることに気づいた。
この日の参加者は、私以外は日本を代表するテレビ局・新聞社の皆さん。
どうも、プレス向けの食事会のようだ。
そこに、なぜか”旅するビジネスマン”が居る。(笑)
場違い感が半端ないが、コラムを読んで頂き、フェアにお声がけ頂いたコロンビア大使館の懐の深さにはただただ感謝である。
その後、食事へ。こちらも斬新な試みがあった。
前置きが長くなるが、先般、”いま注目の南米の美食文化”というコラムも執筆させて頂いた。
その際は主にペルーを取り上げたが、同様に美食として注目の国がコロンビア。
太平洋・大西洋の両方に面し、更にアマゾン流域も持つという多様性が料理を通じて表現され、世界的に評価が高まっている。
この日はなんと、Web会議システムを使い、コロンビアの首都ボゴタと繋がっているのである。
画面の先には、コロンビアを代表する若手シェフ、アルバーロ・クラビホ(Alvaro Clavijo)。
彼が率いるレストラン”EL CHATO”は2020年の南米トップ50ラストランでは、なんと第7位にランクイン。
そんな彼が、ボゴタの”EL CHATO”の厨房から調理を実演・説明する。
すると、遠く離れた日本のコロンビア大使公邸に料理が運ばれてくるのである。
旅は出来なくとも、ここ日本で、南米をリードする美食が堪能できるという試みだ。
(面白い!)
Web会議システムはこういう風にも使えるのか、料理も先進的だがホスピタリティも先進的な、”新しいコロンビア”を感じさせる。
お料理は、”海老のXO醤、白菜、ヘーゼルナッツの重ね和え”からはじまり、
メインディッシュは、豚肉の肩ロースの煮込みにアンデスポテトとサワークリームを添えたもの。
見た目と異なりあっさりした味にサワークリームが見事に掛け合わさり、筆者も世界中でいろいろなものを食してきたが、日本人だったら思わず白米が欲しくなりそうな、食欲を大いにそそる素晴らしい一皿だった。
そして、デザートは、コロンビアを代表するトロピカルフルーツであるピタヤのパンナコッタ。
コロンビアといえば、知られざるスーパーフルーツ大国。栄養価が極めて高いフルーツがたくさんあり、その代表格の一つがピタヤ。筆者もコロンビアに滞在するときは現地でピタヤを食するが、こんな表現もできるのかと非常に感心した。
パルド大使からは、近いうちにピタヤのような青果物が日本の検疫を通せるようになる、つまり、日本の消費者の手元に届く日が来るようコロンビア政府としてもベストを尽くしているとのコメントもあった。
美しく雄大なコロンビアの大自然、ここで育まれたフルーツや、更にはお料理、これらが皆さんのお手元に届くまで、もうあと少しの辛抱だ。
切り花やコーヒーはもちろんのこと、”美食”という観点でも益々目が離せないコロンビア。
今後の展開には要注目だ。
ちなみに、この模様は筆者のYouTubeチャンネルでもご紹介している。是非、併せてご覧ください。
文/小林邦宏
旅するビジネスマン。これまで行った国は100ヶ国以上。色んな国で新しいビジネスをつくるおじさん。
現在は新型コロナウィルスの影響で海外渡航制限中により国内で活動中。
オフィシャルサイト:https://kunihiro-kobayashi.com/
Youtubeチャンネル:「旅するビジネスマン 小林邦宏チャンネル」
Twitter: @kunikobagp
著書:『なぜ僕は「ケニアのバラ」を輸入したのか?』(幻冬舎)
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